【建物を素敵に飾るシンボルツリー】エクステリアにお勧め15樹種!
建物の第一印象を決めるエクステリアに欠かせない『シンボルツリー』。
でも種類がいっぱいあって悩んでしまいますよね?
植物はひとつひとつ葉っぱも違えば特性も違い、さらに種類も豊富となれば迷うのも当然です。また、選ぶ基準もさまざまで、メンテナンスが少なくて済むものや自然樹形で涼しげなもの、近隣と被らないように配慮する方もおられます。
今回はそんな『シンボルツリー』の中で人気のある樹種をご紹介。建物や外構を素敵に飾る第一歩ですから、厳選された樹種の中からあなたのお好みの一本をセレクトしてくださいね!
【もくじ】
【① おすすめ落葉樹】
【①-1 アオダモ】
【①-2 ジューンベリー】
【①-3 イロハモミジ】
【①-4 ヤマボウシ】
【①-5 ハナミズキ】
【①-6 エゴノキ】
【①-7 サルスベリ】
【①-8 カツラ】
【①-9 コブシ】
【② おすすめ常緑樹】
【②-1 オリーブ】
【②-2 フェイジョア】
【②-3 常緑ヤマボウシ】
【②-4 ソヨゴ】
【②-5 ナナミノキ】
【②-6 シマトネリコ】
【③ まとめ】
【① おすすめ落葉樹】
冬場に葉を落とし枝だけとなる落葉樹は、新緑や開花・紅葉など四季を感じることができます。自宅にいながら自然を身近に感じるにはピッタリの樹種。
落ち葉のメンテナンスで敬遠されがちですが、それ以上の感動が皆さんを待ってますよ!
【①-1 アオダモ】
細く繊細な枝ぶりで下枝も少ないことから、全体的に動きのある自然樹形が美しい『アオダモ』。
野趣あふれる姿はカタチの整った樹種では感じることのできない趣きを見せてくれるので、近年とても人気の樹種となっています。成長するにつれ幹に地衣類が付いて白い斑点模様が浮かび上がり、繊細な幹肌がより一層落ち着いたたたずまいに。
動きのある枝を強調するため、建物を背景に配置したり単独で魅せることで『アオダモ』の良さが引き立ちますよ。
【①-2 ジューンベリー】
6月に写真のような赤い実をつけることから『ジューンベリー』と呼ばれています。
やわらかい明るさの葉と重なり合う細い枝が特徴。自然な樹形を楽しむことができるので、シンボルツリーの他にも外構やお庭には定番の樹種。
たわわに実る赤い果実は、シャーベットやジャムなど用途はいろいろ。そんな『ジューンベリー』は、見ても食べても楽しめるおススメの一本です。
【①-3 イロハモミジ】
オオモミジやヤマモミジより小ぶりな葉っぱで、涼しげな印象を演出するにはピッタリの『イロハモミジ』。
朝晩の気温差が大きくなる秋頃は、見る人を吸い込むような鮮やかな黄色や赤色に染まります。紅葉のイメージから和風住宅のシンボルツリーとイメージしがちですが、モダンから洋風までどんなテイストにもマッチしますよ。
『イロハモミジ』の印象は枝ぶりで決まります。見事な枝ぶりのものに出会えたら、是非シンボルツリーに採用してみてくださいね!
【①-4 ヤマボウシ】
太陽の光を一身に浴びるように白い花を咲かせる『ヤマボウシ』は、日本の野山に自生もしている身近な雑木です。
株立樹形が多く流通していますが、爽やかな葉色と優しい枝ぶりからシンボルツリーの定番の他、外構やお庭にも頻繁に使われているほど人気があります。
しっとりとした印象から和風洋風問わずマッチするので、花のキレイな種類を探している方は候補にしてみてはいかがでしょうか?
【①-5 ハナミズキ】
ヤマボウシと並んで可憐な花が人気の『ハナミズキ』。
外構やお庭にはもちろん、公園や街路樹・商業施設まで幅広く採用されるほど大人気。私たちにとって身近な樹木の『ハナミズキ』は、街の公園や通りなどの名前としてもよく使われています。
春先に白やピンクの花を咲かせ、春の到来を知らせてくれる季節感たっぷりの樹木ですよ。
【①-6 エゴノキ】
釣り鐘状に咲きほこる小さな白花と、直線的な細枝が作る美しい樹形が人気の『エゴノキ』。花の可愛さから女性のファンがとても多いので、外構や庭を問わず見かける機会が多いのではないでしょうか?
細い枝の多い『エゴノキ』は若い状態は樹勢はあるもののカタチが弱く、見ごたえを重視したシンボルツリーとして採用するなら3m前後がオススメですよ。
【①-7 サルスベリ】
ツルツルとした幹肌と動きのある枝で落葉期にも見応え充分な『サルスベリ』。
7月~9月の夏場に開花し、この時期の花の少ないガーデン・エクステリアに華やかな彩りを添えてくれます。枝ぶりと鮮やかな花の印象からオリエンタルな雰囲気をまとった樹姿は、和風・洋風どちらのお宅にも合うおススメの樹木です。
白や紫・淡いピンクや紅色など花のバリエーションも豊富なので、雰囲気に合わせて選んでみてくださいね!
【①-8 カツラ】
ハートの形をした愛らしい葉っぱが女性に人気の『カツラ』。
直線的な枝ぶりと丸みを帯びたコントラストが、見る人をほっこりさせてくれる人気の樹木です。
成長が旺盛で背丈も大きくなる『カツラ』は、スペースに余裕のあるファサードなどには最適のシンボルツリー。イチョウのような黄色みがかった紅葉が、秋の景色に鮮やかな挿し色となってくれますよ。
【①-9 コブシ】
ハナミズキよりも早く咲く『コブシ』の花は、モクレンなどとともに春を告げてくれる花木の一つ。冬場の寒さの中、フワフワの毛に覆われた硬いつぼみがじっと春を待つ光景はついつい目に留まりますよね。
春の風物詩ともいえる『コブシ』の花で、季節の変わり目を身近に感じてみるのも楽しいですね!
【② おすすめ常緑樹】
年中緑の葉をつけて外構やお庭に彩りを添えてくれる常緑樹。
葉色が特徴的な樹種も多く、ご自宅の雰囲気を一新してくれるほどの存在感を持つものも。あなたのお好みの一本をぜひ探してみてくださいね!
【②-1 オリーブ】
細長い銀緑色の葉とスモーキーな幹肌のコントラストで人気の高い『オリーブ』。
地植えでナチュラルテイストな雰囲気にも、キューブ型の鉢植えでシンプルモダンな雰囲気にも。シチュエーション次第でいろんな顔を見せてくれるのが『オリーブ』の魅力。
落葉期は6月前後で古い葉が少しづつ黄色く変わり始めます。常緑樹も葉を落としますので調子を崩したわけではないですよ。
【②-2 フェイジョア】
光沢のある丸い葉っぱ。じつは裏が白い毛でおおわれていて風にそよぐとまるで白銀色のよう。
オリーブとは一味違った雰囲気の『フェイジョア』は、常緑樹の中でも観賞価値の高い樹木の一つです。
初夏に咲く花は南国を思わせるような鮮やかさで、その後は生食でも食べられるおいしい果実もつけてくれます。見ても良し食べても良しの『フェイジョア』は、なんと花まで食べれますよ。
【②-3 常緑ヤマボウシ】
先ほどもご紹介した『ヤマボウシ』ですが、常緑タイプの品種もあるんです。落葉タイプと比べると成長が少し遅く、冬場に葉っぱが赤みを帯びます。
なかでも「ホンコンエンシス」・「ガビサンヤマボウシ」・「ヒマラヤヤマボウシ」・「ホンコンエンシス月光」などの品種が人気があり、シンボルツリーとして利用されています。
『ヤマボウシ』の花は好きだけど、冬場も葉っぱが欲しいという方は選んでみてはいかがでしょうか?
【②-4 ソヨゴ】
日本の野山で自生もしている『ソヨゴ』は、自然なたたずまいのお宅にピッタリのシンボルツリー。
野趣あふれる『ソヨゴ』の樹形は、飾り気を必要としないデザインに採用するとひときわ映える存在感を放ちます。成長も遅くメンテナンスもかかりませんが、野山で自生している環境を作るため半日蔭のスペースを探しましょう!
【②-5 ナナミノキ】
中部地域から東の方には馴染みがないかも知れませんが、関西や四国・九州では古くから親しまれている『ナナミノキ』。
細長い葉っぱが少しお辞儀をしたように見えるのが特徴で、自然樹形で楽しむ樹木として利用されます。
常緑樹でありながら葉色も優しく爽やかな雰囲気を作る反面、石や低木で自然なシチュエーションを再現すると野趣あふれる趣きにもなりますよ。
【②-6 シマトネリコ】
街を歩けば必ずと言っていいほど見かけることができる『シマトネリコ』。お住まいの地域でも近隣の方がシンボルツリーとして植えているのではないでしょうか?
小さな黄緑色の葉が涼しげな印象を与えてくれて、とても育てやすく丈夫なのも人気の要因。
ただ、根も強く成長も早いので放任すると、どんどん大きくなってしまいます。無理な切りつめをしないで自然な樹形で大きくした『シマトネリコ』は圧巻の美しさ!
シンボルツリーとして利用するなら高さの許容が必要ですよ。
【③ まとめ】
いかかでしたでしょうか?
建物を素敵に飾るシンボルツリーは特徴を押えるのが大切。見た目や雰囲気のほかにも、一つ一つの樹木の性格を知ってセレクトすると後々の管理もしやすくなりますよ。
大きくなるものや落葉するものなどあなたの生活リズムに合わせたセレクトで、これからの緑のある暮らしを楽しんでくださいね!
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【ブログ作者】
アルテデザインガーデン株式会社
代表 栗林 宏行
ガーデン・エクステリアの設計施工の専門店【アルテデザインガーデン】代表。
これまで5000件以上の案件の設計を手掛けてきた経験から、トレンドに流されない本質を極めたデザインを提案するためADG Arte Design Gardenを設立 。香川県高松市を拠点としており、大阪・兵庫・京都・徳島など他府県の物件も多数手掛た実績を持つ。一般住宅の外構・庭デザインを中心に商業施設ガーデンスペース・公園・街並み計画の他、過去には外構・エクステリア業界紙『月間 エクステリアワーク』表紙イラストの作画を担当。施工例はエクステリアメーカーのカタログ等に多数掲載されている。