【アジサイ(紫陽花)】庭を彩る種類と花色の楽しみ方!
庭にしっとりとした印象を添えてくれる『アジサイ』は、日本原産ということもあり古くから親しまれている花木の一つ。
梅雨時期の雨に濡れたつやつやしい姿を見て、長雨に沈んだ気持ちが晴れた方もおられるのではないでしょうか?
また、ご存じの方も多いかと思いますが、『アジサイ』の品種によっては植える土壌の性質によって花色が変わる特性があります。シックで落ち着いた青い花は酸性の土壌、梅雨に明るい色どりを添えるピンクの花はアルカリ性の土壌で咲きます。『城ケ崎』や『ダンスパーティー』などの品種なら、自分で花色を調整して楽しむこともできますよ。
今回は、そんな梅雨を彩る『アジサイ』の種類と花色についてご紹介!窓から眺める庭の景色にぜひ加えてみてくださいね。
【もくじ】
【① 花苗の選びのコツ】
【② 花色の変化】
【②-1 秋色アジサイ(アンティークアジサイ)】
【②-2 土壌pH】
【③ アジサイの種類】
【④ 秋色アジサイのコツ】
【⑤ まとめ】
【① 花苗の選びのコツ】

花苗は花期をながく楽しむためにつぼみが多いものを選びますよね?でも、『アジサイ』は開花している苗を選びましょう!
ひとつひとつ鉢によって花のつき方や花色が違うので、好みの花色を確認するのが大切。葉はツヤがありピンとした状態でもちろんつぼみの数もチェックしてくださいね!
また、『アジサイ』はたくさんの品種が流通しているので、品種名のチェックをお忘れなく。開花の経過や気温の変化に伴い花色が変わるので、購入時期によっては秋色に変化した花色の場合もありますよ。
【② 花色の変化】
【②-1 秋色アジサイ(アンティークアジサイ)】

『アジサイ』といえばピンクや白・ブルーなどの鮮やかな花色が一般的ですよね。秋ごろにお花屋さんで、写真のようなシックな花色のアジサイを見かけたことはありませんか?
じつはこのシックな花色のアジサイも梅雨時期に咲く華やかなアジサイも種類は一緒!
通常は見ごろが終わった花は株を休ませるため剪定しますが、そのままにしておくと時間とともに花色を変化させます。花の老化現象で色が変化するのですが、この渋い色合いがとても人気で『秋色アジサイ』や『アンティークアジサイ』と呼ばれているんですよ。
『マジカルアメジスト』や『マジカルレボリューション』をはじめとする「マジカルシリーズ」や、『西安』・『フェアリーアイ』などの品種を植えて、自宅で秋色に染めてみるのも面白いですね。
【②-2 土壌pH】

『城ケ崎』や『ダンスパーティー』などの品種は土壌の酸度によって花色を楽しめます。酸性土壌・アルカリ性土壌の土づくりをご紹介しますね。
〖青色に染まる酸性土壌の土作り〗
・日本の雨は酸性なので自然と土壌も酸性に傾きます。鉢植えの場合は、小粒赤玉土5:腐葉土3:ピートモス2の割合が青い花を咲かせる土になりますよ。地植えなら用土にピートモスを混ぜ込んだり敷きつめたりしてください。酸度を調整済みのものは中性ですので、酸度無調整のピートモスを使用してくださいね。
〖ピンク色に染まるアルカリ性の土作り〗
・小粒赤玉土7:腐葉土3の割合の土に軽く握った苦土石灰を混ぜてアルカリ性にします。地植えの場合は、春先に苦土石灰を30g~50gほど株元にすき込みましょう。
【③ アジサイの種類】
【③-1 ヤマアジサイ】

・ヤマアジサイ
別名『サワアジサイ』と呼ばれ、日本各地の林や沢などに自生していて土壌のpHによって花色が変化する特徴があります。ガクアジサイと同じようにガク咲きですが花序が小さいのでコガクと呼ばれることもあります。
【③-2 カシワバアジサイ】

・カシワバアジサイ
ピラミッド状に咲く花が特徴的な『カシワバアジサイ』の名前の由来は葉っぱのカタチ。切れ込みの深い大きな葉っぱがカシワの葉に似ていることから呼ばれています。大きな葉は秋頃の紅葉も美しく、立体的な花はイングリッシュガーデンでも定番になっています。
【③-3 ガクアジサイ】

・ガクアジサイ
縁取りのように咲いている花はじつはガクと呼ばれるもので、中心の小さいつぶつぶがアジサイの花。ポンポンのような花が多いアジサイの中で『ガクアジサイ』の落ち着きのある雰囲気が人気の秘密。また、一般的なアジサイはこの『ガクアジサイ』を原種とした栽培品種になるんですよ。
【③-4 隅田の花火】

・スミダノハナビ
ガクアジサイの仲間ですが少し雰囲気が変わって見えますよね?もとは一軒の民家から見つかったもので、株分けを繰り返し今では安定して手に入れることができるようになりました。隅田川の夜空に浮かぶ花火を思わせる、情緒あふれるネーミングのアジサイです。
【③-5 アナベル】

・アナベル
西洋アジサイの代表格『アナベル』は隅田の花火と同じ変種をもとに品種化されました。イリノイ州アンナ市近くで自生していたアナベルは、通常外周を囲うようにガクが付くところ写真のような大きな手毬状に咲いていたそう。ほかのアジサイと違い花芽は開花する年の春にできるので、花後すぐに剪定しなくても大丈夫です。
【③-6 ポップコーン】

・ポップコーン
まるでポップコーンが弾けたかのようなピッタリのネーミング。じつは古く江戸時代に作られた品種で『ウズアジサイ』とも呼ばれています。土壌のpHで花色が変化するアジサイで、アルカリ性ならピンク、中性なら紫色、酸性なら青色とはっきりとした色味の差が出るのが特徴です。
【③-7 ダンスパーティー】

・ダンスパーティー
ガクアジサイの中でも人気の品種の『ダンスパーティー』は、ネーミングの通り花に見えるガクがダンスを踊っているかのようなリズムがあるのが特徴。日本のガクアジサイとアメリカの園芸品種を掛け合わせて作られた品種です。このダンスパーティーも土壌のpHによって花色を変えますよ。
【③-8 フェアリーアイ】

・フェアリーアイ
なんと2006年日本フラワー・オブ・ザ・イヤーの最優秀賞を受賞した『フェアリーアイ』。ガク咲きから徐々に手毬状に咲くのが特徴で、花もちが良いことから『秋色アジサイ』に適しています。花の咲き方と花色の変化を長期間楽しみながら、最後はドライフラワーにも利用できますよ。
【④ 秋色アジサイのコツ】

アンティークカラーへの変化が魅力の『秋色アジサイ』。
きれいな変化を楽しむには、育てる品種と環境がポイントになります。おススメの品種は『マジカルレボリューション』などの『マジカルシリーズ』や『西安』・『フェアリーアイ』。開花後の環境に変化を付けないためにも鉢植えで管理して、強い日光や雨にあてないようにするのがコツ。また、色味の変化や期間などは品種によって変わってきますよ。
通常のアジサイと同じように7月には来年の花芽を付けるので、上手に秋色アジサイを楽しむなら半分だけチャレンジしてみてはいかがですか?
半分は翌年の花芽を作りながら、もう半分はシックな秋色アジサイ用にしてくださいね!
【⑤ まとめ】

いかかでしたでしょうか?
ひと口にアジサイと言っても種類やカタチがとても豊富。また、花色の変化まで楽しめるのがアジサイの隠れた醍醐味なんです。春の花苗選びに出かけたときには、アジサイのフラワータグに注目してみてください。
新しいガーデニングの楽しみ方との出会いになるかもしれませんよ!
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【ブログ作者】
アルテデザインガーデン株式会社
代表 栗林 宏行
ガーデン・エクステリアの設計施工の専門店【アルテデザインガーデン】代表。
これまで5000件以上の案件の設計を手掛けてきた経験から、トレンドに流されない本質を極めたデザインを提案するためADG Arte Design Gardenを設立 。香川県高松市を拠点としており、大阪・兵庫・京都・徳島など他府県の物件も多数手掛た実績を持つ。一般住宅の外構・庭デザインを中心に商業施設ガーデンスペース・公園・街並み計画の他、過去には外構・エクステリア業界紙『月間 エクステリアワーク』表紙イラストの作画を担当。施工例はエクステリアメーカーのカタログ等に多数掲載されている。