【ADG Indoor Green】グァバ
アルテデザインガーデンを訪ねてきたお客様の大半が、扉を開けると同時に「わぁ!」と目を見張り、笑顔になってくれます。それはきっとインドアグリーン・観葉植物たちのお陰だと思っています。皆さんご存じの通りアルテデザインガーデンは、家の外回りであるエクステリアとガーデンのクリエイティブカンパニーですが、観葉植物屋さんと間違われてしまう事もしばしば。
それもそのはず、お店の中はインドアグリーンでいっぱい!世の中にたくさんあるインドアグリーン、その中から選りすぐりをインテリアの一部として置いているんです。【ADG Indoor Green】シリーズでは、皆さんに暮らしに合った一鉢を見つけていただくために、おすすめの観葉植物たちを詳しくご紹介していきます。
皆さんは「熱帯のリンゴ」って聞いたことありますか?なんだか濃厚でジューシーな感じがしますよね。これ、実はビタミン豊富な果実として有名な「グァバ」の呼び名なんです。甘くておいしくて栄養満点な果実が有名ですが、白くて可憐な花を咲かせてくれたり葉っぱはお茶として楽しめるなどグァバには魅力がいっぱいです。品種によっては地植えできるものもあるのですが、アルテデザインガーデンではインドアグリーンとしてご紹介させていただきますね。
【もくじ】
【① グァバの基本情報】
【② グァバの特徴と仲間】
【③ グァバの楽しみ方】
【④ グァバの育て方】
【⑤ まとめ】
【① グァバの基本情報】
〇科属名 フトモモ科バンジロウ属
〇花期 2~6月頃
(室内で通年管理していると色々な季節に花を咲かせることがあります。)
〇耐寒性 弱い(5~10℃)
(後述するストロベリーグァバは成木であれば-7℃まで耐えることができます。)
〇耐陰性 弱い
〇置き場所 日光の当たる室内(夏場は戸外でもOK。)
【② グァバの特徴と仲間】
【②-1 グァバの特徴】
「グァバ」というとまず最初にジュースを思い浮かべる方が多いかもしれません。赤っぽいオレンジ色のトロピカルな色合いで程よい酸味と甘み…とっても美味しいんですよね!でもグァバの果実や木を見たことがある方はほとんどいないのでは…。
実はグァバはインドアグリーンとして身近に育てることができる植物なんです!
常緑性なので光沢のある艶やかな葉を年中楽しむことができますし春から初夏にかけて白く可憐な花を見る事もでき、観葉植物として大変見ごたえがあります。その上、果実を美味しく食べることができるなんて…!いう事無しですよね。グァバは果肉の色と大きさ、形で分類されています。こだわりの品種がある場合にはしっかりと調べてから購入するようにしてくださいね。
【②-2 グァバの仲間】
「グァバ」の仲間で主に流通している2種類をご紹介します。
1種類目は「ストロベリーグァバ(テリハバンジロウ)」と呼ばれるブラジル原産のもの。3~4センチの果実は熟すと赤くなりイチゴのような香りがすることからこの名前が付いたそう。果肉は適度な甘みと酸味があってジューシー!耐寒性に優れているので、温暖な地域では戸外での越冬が可能です。
次にご紹介するのは「イエローストロベリーグァバ(キミノバンジロウ)」でストロベリーグァバの変種で果実が黄色になる種類です。酸味が少なく食べやすい品種とされています。
どちらも「グァバ」の名前が付いていますが、同属異種。でも難しく考える事はありません!食べたいな!育ててみたいな!と思う品種をぜひ選んでみてくださいね。
【③ グァバの楽しみ方】
【③-1 グァバの果実を食べてみよう】
グァバの果実は開花してから3~5ヶ月で成熟します。完全に熟すと自然落下してしまいますので、緑色の果実の皮が黄緑色になった頃が取り頃です。グァバの果肉は白と赤の品種があり、白肉の品種は収穫後冷やしてすぐに食べることができます。赤肉の品種は触って柔らかくなり甘い香りが強くなるまで室温で追熟させましょう。食べる前に冷やしてそのまま生食できますよ!
皮や種が気になる方は取り除いてから食べても良いのですが、果肉の外側に栄養分が多く含まれているのでそのまま食べてもOKです。種が気になる方はスイカを食べるときの要領でプププッと吐き出してしまいましょう。ミキサーにかけて裏ごしで種を取り除けばシャーベットやジュース、ドレッシングの隠し味など様々な用途に使うことができますよ。
【③-2 グァバの葉っぱでお茶を入れてみよう】
グァバの葉っぱには「グァバ葉ポリフェノール」と呼ばれるグァバの葉特有のポリフェノールが含まれているそう。
血糖値の上昇を抑えたり、腸内の糖の吸収を穏やかにしてくれるなど健康に役立つと言われています。グァバの木から比較的新しく若い葉を選んで摘み取り、天日干しもしくはフライパンで煎るなどして葉を乾燥させましょう。沸騰したお湯と葉を急須に入れ5分ほど蒸らせば自家製グァバ茶の出来上がり!鍋で煮出すなどお茶の入れ方にもいろいろ方法があるようなので、気になる方はぜひ調べてみてくださいね。
【④ グァバの育て方】
【④-1 植え付け・植え替え】
高温多湿と日当たりを好みますので、できるだけ日当たりの良い場所に置くようにしましょう。夏の間は戸外でよく日に当てると花が咲きやすくなります。根詰まりを起こすと生育が悪くなってしまいますので、2~3年に1回は一回り大きめの鉢に植え替えるようにしましょう。
【④-2 水やり】
土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでしっかりと水をあげるようにしましょう。特に開花期は水切れには注意が必要です。冬に気温が低くなると成長が止まりますので、水やりは控えめに。収穫直前の水やりを控えめにすると果実が美味しくなるそうなので、気になる方はぜひ試してみてくださいね!
【④-3 剪定】
収穫の終わった10~11月頃が剪定の適期。伸びすぎた枝や重なり合った古い枝、内側に伸びるような邪魔な枝は付け根からカットし、株全体にしっかりと日が当たるようにしましょう。
【④-4 肥料】
肥料は控えめにしましょう。与える場合は春から秋の生長期間中に有機質のものを規定量与えるようにしてください。肥料の中でも窒素分が多くなると、枝はよく伸びるのに実付きが悪くなったり、果実が小さいうちに落ちてしまうことがありますので注意が必要です。
【④-5 病気・害虫】
枝や葉が混み合ってくるとカイガラムシやアブラムシが発生することがあります。見つけ次第駆除するようにしましょう。また、果実が熟し始めるとエチレンガスを発生してガやハチなどの虫を呼び寄せてしまいます。果実に袋がけを行い食害を防ぐか、室内に虫を寄せ付けたくない場合には早めに果実を取り去るようにしましょう。
【④-6 夏越し・冬越し】
夏はできるだけ日当たりと風通しの良い戸外で管理するようにしましょう。冬は室内へ移動させ、日当たりの良い場所で5℃以下にならないように気を付けてください。
【⑤ まとめ】
いかがでしたでしょうか。
「グァバ」ってすごく南国の植物だと思っていたけど意外と身近に育てられるんだ!と思っていただけたらとっても嬉しいです。品種を選ぶことでインドアやお庭、ベランダでも育てることができるというのが、グァバの利点かもしれません。
家族みんなで一緒に育て、収穫し調理して食べることができるという食育にもぴったりの樹木です!
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【 Profile 】
アルテデザインガーデン株式会社
代表 栗林 宏行
ガーデン・エクステリアの設計施工の専門店【アルテデザインガーデン】代表。
これまで5000件以上の案件の設計を手掛けてきた経験から、トレンドに流されない本質を極めたデザインを提案するためADG Arte Design Gardenを設立 。香川県高松市を拠点に、大阪・兵庫・京都・徳島など他府県の物件も多数手掛た実績を持つ。一般住宅の外構・庭デザインを中心に商業施設ガーデンスペース・公園・街並み計画など、デザイン性を伴う作品を得意とする。