【庭の植物を活用しよう!】手作りハーブ石鹸の作り方
お庭でハーブを育てているという方、結構多いのではないでしょうか?
だけどそのハーブを上手に生活に取り入れられているという方は実際には少ないのかな…なんて思います。お料理やハーブティーで使うといっても、頻度の高いものでもないですしね。
そこで今回は意外と簡単にできる「ハーブ石けん」の作り方をシェアしたいと思います。材料を測って・混ぜて・こねるだけで作ることができますので、大人と一緒にお子様も楽しんで参加することができますよ。
ぜひチャレンジしてみてくださいね!
【もくじ】
【① 準備するもの】
【② 使用するハーブの紹介】
【③ 手作りハーブ石けんの作り方】
【④ まとめ】
【① 準備するもの】
【①-1 材料(石けん2~3個分)】
●石けん素地 150g
ネット通販で購入できます。売上の一部をボルネオの環境保全に使用しているという「生活の木」の石けん素地がおススメですよ。
●抽出用のドライハーブ 大さじ2杯
ラベンダー、ローズ、カレンデュラなどがおすすめです。
●熱湯100cc
●はちみつ 小さじ1杯
石けん自体をしっとりとさせる為に入れます。お肌にも良いですよ。
●飾り付け用のドライハーブ 適量(なくてもOK)
●オリーブオイル 小さじ1杯
【①-2 道具】
●お茶パック
●耐熱グラスまたはマグカップ
●ビニル袋またはチャック付きのビニル袋
●麻ひも(石けんを吊るすひもにします。なくてもOK)
【② 使用するハーブの紹介】
自宅で育てているハーブを使用する場合はドライにしたものを使うと良いでしょう。自宅でハーブを育てていない方でも、ハーブティー用などで売られている市販のドライハーブを使って作ることも可能ですよ。
【②-1 ラベンダー】 シソ科ラヴァンドラ属
「ハーブの女王」なんていう呼び名もある通り、ハーブと言えば…の常緑低木です。地中海沿岸が原産地のシソ科の植物ということもあり、ちょっとスパイシーなすがすがしい香りが特徴的。また、紫の小花が群生している様子は鑑賞するだけでも気分が良くなりそうなほど美しいですよね。
ラベンダーの香りには、イライラや不眠症・頭痛やめまいなどを和らげるという効果があり、気分を落ち着かせてリラックスすることができます。また、抗菌・殺菌作用や皮脂のバランスを調整してくれるという効果もあることから、スキンケア用品などにもよく使用されているハーブなんです。
【②-2 ローズ(アンジェラ)】バラ科バラ属
今回使用するのは「アンジェラ」という品種のバラ。バラの難しい栽培知識が無い人にでも育てやすい初心者向けと言われているバラなんです。うどんこ病や黒星病などに強い耐性があること、地植えすればあとは放置していても見事な花を咲かせてくれるなど、バラ初心者にはとってもうれしい品種。
このアンジェラというバラ、実は香りは微香と言われるほど少ないと言われているのですが、意外とバラらしい良い香りが漂います。育て方によって香りの出方も変わるのかもしれませんね。
ローズには女性ホルモンのバランスを整える作用や、心身をリラックスしたり気持ちを前向きにしてくれる作用があるそう。また、ビタミンCやポリフェノールを豊富に含んでおり、アンチエイジングにも効果的と言われています。
【②-3 ジャーマン・カモミール】 キク科シカギク属
ハーブティーとして人気のジャーマン・カモミール。蜂蜜をちょっと垂らすととっても美味しくなるんですよね。「万能ハーブ」と呼ばれるほどに薬効が高く、炎症を抑えたり体を温めるといった効果があります。
皮膚にやさしく保湿効果も高いことから、入浴剤やシャンプー、スキンケア用品にも配合されていることが多いんです。手作り石けん向きのハーブといえるのではないでしょうか。
【②-4 カレンデュラ】 キク科キンセンカ属
和名の「キンセンカ」や「ポットマリーゴールド」という名前なら聞いたことがあるという方も多いかもしれません。
明るいオレンジ色の花がお庭に彩を添えてくれるこのハーブには「皮膚のガードマン」という呼び名があるそう。傷ついた皮膚や粘膜を修復し保護してくれたり、やけどの回復、日焼けの炎症を鎮めるといった効果があるんです。最近ではオーガニックのスキンケア用品などに配合されていたりもしますよね。
【②-5 ローズマリー】
香りも馴染み深くお料理にも比較的使いやすいローズマリーは、皆さんもよくご存じのハーブだと思います。このローズマリーに含まれる成分は頭をすっきりと明るい気持ちにしてくれる上に、記憶力や集中力まで高めてくれるそうです。
朝風呂派の人はローズマリーをハーブ石けんに取り入れると、リモートワークをスッキリとした頭で始められるかもしれませんよ!?
【③ 手作りハーブ石けんの作り方】
STEP1.
お茶パックに抽出用のドライハーブ(大さじ2)を入れて、耐熱グラスまたはマグカップに入れ熱湯を100ccほど注ぐ。熱湯は熱々のものがオススメ。濃い目のハーブティーを入れるイメージです。ドライハーブは1種類でも2種類を混ぜても大丈夫です。お好みでブレンドしてみてくださいね。5~10分ほど待ってお湯にしっかりと色が出ればOKです。
STEP2.
ハーブの抽出液大さじ2杯を3回に分けてチャック付きビニール袋に入れた石けん素地に加えてよくこねます。
STEP3.
全体がしっかりと混ぜ合わさったら、はちみつ小さじ1杯を少しずつ加えてさらにこねます。この時に石けん素地がボロボロとまとまらないようなら、抽出液を少量ずつ追加し、全体が耳たぶくらいの硬さになるまでこねましょう。
STEP4.
袋から取り出して好みの大きさに分け、好きな形に成形します。ひもを付ける場合は、結び目を中に入れてから全体を成形するようにしましょう。指に少し水を付けてから表面を撫でるとなめらかできれいに仕上がりますよ。好みの形ができたら、表面に飾り付けようのハーブを埋め込むようにくっつけていきましょう。
STEP5.
石けん表面の乾燥防止の為に、オリーブオイルを塗ります。両手にオリーブオイルを刷り込んでから石けんの表面を軽く撫でるくらいに薄く少量を塗り広げてください。
STEP6.
直射日光の当たらない風通しの良い場所で(割り箸の上に石けんを置くと良い)1か月ほど乾かして完成です。使おうと思えばその日からでも使用可能ですが、溶けやすいのですぐに無くなってしまうかも。しっかり乾かしてから使う事をおすすめします。
【④ まとめ】
いかがでしたでしょうか?
お庭で持て余していたハーブをこんなにも生活に密着した形で取り入れることができるのは、石けんならではですよね。習慣化している毎日の手洗いにも、季節の変わり目で乾燥し始めたお肌にも優しいハーブ石けん作りにぜひ挑戦してみてください!
また、今回ご紹介したハーブ以外でももちろん作ることができますので、色々と自分なりのレシピを試してみてくださいね。
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【 Profile 】
アルテデザインガーデン株式会社
代表 栗林 宏行
ガーデン・エクステリアの設計施工の専門店【アルテデザインガーデン】代表。
これまで5000件以上の案件の設計を手掛けてきた経験から、トレンドに流されない本質を極めたデザインを提案するためADG Arte Design Gardenを設立 。香川県高松市を拠点に、大阪・兵庫・京都・徳島など他府県の物件も多数手掛た実績を持つ。一般住宅の外構・庭デザインを中心に商業施設ガーデンスペース・公園・街並み計画など、デザイン性を伴う作品を得意とする。