【タイルデッキ・タイルテラスの選択】
庭の計画を進めるうえで、重要なのはそのスペースをどのように使っていくか。
住まう人の世代や家族構成・ライフスタイルによって変わってきますが、まずは庭のコンセプトを分けて考えてみてはいかがでしょう。
1. 『観て楽しむ庭』
家族が集い建物の中で一番長い時間過ごす部屋は、リビングダイニング。
ソファに座ってテレビを見ているときも、食事をしているときも、窓の外の景色は自然と視界に入ります。プライベートを確保しつつ、部屋からの視線を重視した観て癒される空間パターン。
お子さんがある程度成長して、庭で砂遊びや縄跳びなどをしなくなったご家庭や、夫婦二人ゆったりした生活をされている方などは選択肢の一つになります。
2. 『外に出て楽しむ庭』
ガーデンスペースを生活の一部に取り入れ積極的に活用するパターン。
お子さん達の遊び場となったり、仲間とのバーベキューの場となったり、土日のブランチが定番となったり。
観て楽しむ庭と違い、活動スペースとなる一定の空間が必要なので、子供が遊ぶ広い芝生やくつろぐためのウッドデッキなど、楽しむためのスペースの確保が必要です。
3. 『観ても癒され外に出ても楽しい庭』
最大限に活用できるパターンで、上の2つのメリットをすべて詰め込んだ庭となります。
また、玄関前の地窓やフィックス窓からは観て楽しんで、リビング前は外で遊べるスペースにするなど、両パターンを窓の目的によって使い分ける方法も。
いろいろな用途がある庭ですが、観ても使っても重宝するのがリビングの窓に設置するウッドデッキやタイルテラス。掃き出し窓という大きな窓の前ですので、部屋からのつながりがとても大切。
床の材質や色調と合わせて選択しますが、どちらよいかわからない場合もあるのでは?
今回はその中でも、タイルデッキのメリットをご説明いたします。
【部屋からのつながり】
部屋とデッキを一体に見せてつながりを演出する場合、床材にタイルを採用されているなら同素材を使用。フロアと同じ高さで施工することもできるので、窓を開けたらもう一つの部屋が広がります。
フラットサッシの窓ならばより一体感が演出できますよ。
注意が必要なのは、建物基礎の内部の通風を確保しなければなりませんので、風の通り道を作るため専用のグレーチングが必ず必要です。
【使い勝手が良い】
タイル素材ですので、基本的に土足OK。
傷がつきにくく庭から靴でそのまま上がれるので、活動的にガーデンスペースを使う方は最適です。また、既製品とは違いいろいろな高さや形にできることもメリットのひとつ。デザインの幅も広がります。
【ローメンテナンス】
最近のタイルは防汚性も高くなりお手入れがだいぶ軽減できます。年に数回の高圧洗浄などで十分。特に目地部分に汚れが目立つ場合が多いです。
【コストパフォーマンス】
大きさや形によってはウッドデッキよりもコストパフォーマンスが優れています。
建物や外構の工事で発生する残土をタイルテラスの下地に流用することもできるので、残土処分費の軽減にもつながりますね。
【質感や色調がとても豊富】
一昔前はタイルといえばどれも似たようなものばかりでしたが、今は種類がとても豊富。国内タイルのほかにも輸入タイルの流通も多くなり、最近では輸入タイルの採用率が圧倒的に多いほど。質感も大きさも様々なのでオリジナリティのあるデザインで演出したい場合にも最適です。
このように幅広い用途で採用できるのがタイルデッキのメリット。
ガーデンデザインの必需品ともなっているのが分かりますね。
大切なのは住まう方の暮らしに合った使い方。
そんな暮らしに寄り添うデザインをご提案いたします。
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【ブログ作者】
アルテデザインガーデン株式会社
代表 栗林 宏行
ガーデン・エクステリアの設計施工の専門店【アルテデザインガーデン】代表。
これまで5000件以上の案件の設計を手掛けてきた経験から、トレンドに流されない本質を極めたデザインを提案するためADG Arte Design Gardenを設立 。香川県高松市を拠点に、大阪・兵庫・京都・徳島など他府県の物件も多数手掛た実績を持つ。一般住宅の外構・庭デザインを中心に商業施設ガーデンスペース・公園・街並み計画の他、過去には外構・エクステリア業界紙『月間 エクステリアワーク』表紙イラストの作画を担当。施工例はエクステリアメーカーのカタログ等に多数掲載されている。