【ウッドデッキ・天然木と人工木のメリット・デメリット】
建物の新築やリノベーションをお考えの方で、お庭や外構計画には『憧れのウッドデッキを付けたい!』と思っている方は多いのではないでしょうか?
実際にデザインのご依頼をいただく方の中にもウッドデッキは長年の夢って方がとても多いのです。
オシャレなカフェやガーデニング雑誌・お知り合いのお宅で見たなど様々ですが「庭=ウッドデッキ」というくらいのイメージが定着しているようですね。
ウッドデッキは20数年前のイングリッシュガーデンが流行し始めると同時に採用され始めました。当時は使用する木材の種類なども少なくて、主流はレッドシダーなどの軟木(柔らかい木)。
軽く柔らかいので施工性は良いのですが、その分水分を多く含むので、メンテナンスで行き届かない床下や柱などが腐ってしまった
なんてことも。
そんな腐りやすいイメージのついてしまったウッドデッキは、使う材料・材質を変化させていまも根強い人気を保っています。
現在主流となっている材料としては、
・ハードウッド系
・人工木
に分けられます。
では、ハードウッドと人工木のメリット・デメリットを考えていきたいと思います。
【ハードウッド】
ハードウッドやアイアンウッドと呼ばれていますが、熱帯雨林で育つ密度の高い木の総称です。
代表的なのは「イペ」や「ウリン」。
とても重く硬い木で、切断や穴あけも一苦労。
よく東南アジアなどで川の上に家を建てる際、水中にそのまま柱脚を入れてるアレ。腐りにくいのもうなずけます…
硬いので施工は難しく工期も長くなりますが、寿命はシダー系よりとても長持ちします。また、木の呼吸を遮らないため無塗装で施工しますので、紫外線で色が抜けて白銀化もします。
この白銀化が天然木の経年変化。自然になじむ風合いは人工木では出せません。
また、天然木の最たるところは木の香り。
晴れた日に寝転んだ時の香りや、雨に濡れてあがってくる香りはとても心地よいですよ。
【人工木】
エクステリアメーカー各社ラインナップを揃えているくらい定番の人工木デッキ。
メリットは何といってもローメンテ。
木粉と樹脂を加工して作られているので、天然木と違って「割れ」「反り」「塗りなおし」がなく、「腐らない」のが売りですね。紫外線による経年変化も少ないので色あせもありません。
デメリットは、木粉が含まれているので雨を吸水して雨染みができること。天然木なら当然理解できますが、人工木も吸水しますので事前の理解が必要です。
あと、やはり質感は天然木には敵いません。
手に触れたぬくもりや香りなどはまだまだ発展途上です。
仕事が忙しく庭のお手入れに時間を掛けれない方や、経年変化をする素材がお好みでない方にはおすすめです。
『ハードウッド』と『人工木』。
それぞれメリット・デメリットがありますので、お好みやライフスタイルに合わせてセレクトしてみてはいかがでしょうか?
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【ブログ作者】
アルテデザインガーデン株式会社
代表 栗林 宏行
ガーデン・エクステリアの設計施工の専門店【アルテデザインガーデン】代表。
これまで5000件以上の案件の設計を手掛けてきた経験から、トレンドに流されない本質を極めたデザインを提案するためADG Arte Design Gardenを設立 。香川県高松市を拠点に、大阪・兵庫・京都・徳島など他府県の物件も多数手掛た実績を持つ。一般住宅の外構・庭デザインを中心に商業施設ガーデンスペース・公園・街並み計画の他、過去には外構・エクステリア業界紙『月間 エクステリアワーク』表紙イラストの作画を担当。施工例はエクステリアメーカーのカタログ等に多数掲載されている。