【お悩み解決!】庭を楽しむならウッドデッキorタイルデッキ?
皆さん、せっかく庭を作るならくつろげるデッキは憧れですよね!
天気のいい日は子供やペットと遊んだり、みんなを集めてわいわいとバーベキューパーティーをしてもいいですね。
庭は上手に活用すれば、ライフスタイルが変わってしまうくらい皆さんの生活の一部になります。そんな庭で最も重要なアイテムが、腰を掛けて『ゆったり過ごせるデッキ』ではないでしょうか?
今回は定番のデッキの中から『ウッドデッキ』と『タイルデッキ』の特徴をご紹介。
これからどんな使い方をするのかで選ぶデッキが変わってくるかも。デッキでの遊び方や過ごし方を想像しながらご覧くださいね!
【目次】
【① バーベキューならタイルデッキ】
【② ゆったり自然派はウッドデッキ】
【③ お手入れ要らずはタイルデッキ】
【④ 子供のプールはウッドデッキ】
【⑤ コスト重視はタイルデッキ】
【⑥ 赤ちゃんと遊ぶならウッドデッキ】
【⑦ 長持ち重視はタイルデッキ】
【⑧ 照り返し防止はウッドデッキ】
【⑨ プチアドバイスとまとめ】
【① バーベキューならタイルデッキ】
自宅でバーベキューをした経験のある方は「うんうん」と思われているはず。みんなでワイワイ楽しく食べていると、せっかく焼けたお肉を落としてしまったり飲み物がこぼれてしまったりすることも。
天然木や人工木のウッドデッキは吸水性があるので、油汚れが付いてしまうと掃除に一苦労なんです。ひどいときには数年前の油汚れもくっきり残ったままになってしまいます。
また、炭をおこすときに使う着火剤は意外とパチパチ跳ねることが。天然木なら焦げ跡になってしまいますし、人工木なら溶けてしまいます。
その点、タイルデッキなら油汚れも着火剤の飛び散りも大丈夫。
もしウッドデッキでバーベキューを楽しむなら、デッキを降りたスペースを焼き場にするのがベスト。デッキの上はラグやレジャーシートを敷いて食事専用のスペースにしたら楽しめますよ!
【② ゆったり自然派はウッドデッキ】
木々に囲まれたプライベートガーデンは、ウッドデッキの質感が心地よさをさらに演出してくれます。
自然になじむ木材の質感は人工木でも真似できません。
肌触りはもちろんですが、天然木の魅力は香りと音。晴れた日に寝転んだ時の香りや雨に濡れてあがる香りはとても心地よく、デッキの上を歩く時の木材ならではの音は耳まで楽しませてくれます。
本格的なナチュラル志向の方は天然木のウッドデッキがオススメ。特にハードウッドと呼ばれる『イペ』や『ウリン』はとても硬くて重く腐りにくい材料です。シダー系は安価ですが、ハードウッドに比べると吸水性があり柔らかい材料なので腐りやすいのが欠点。年に1回~2回は塗装の塗り直しや割れ・反りのメンテナンスが必要です。
【③ お手入れ要らずはタイルデッキ】
お手入れ要らずと書いていますがタイルデッキもメンテナンスは必要です(笑)
ただ、ウッドデッキと比べると格段にお手入れは簡単で、年に一回高圧洗浄で水洗いをする程度。あとは掃き掃除くらいで済みますよ。
天然木のウッドデッキは、先ほどもあった塗り直しやささくれ・反り・割れなどの修復が必要。ハードウッドは木の呼吸を遮らないように無塗装で施工するので塗り直しは必要ありません。また、硬い材質なので割れや反りも起こりにくいんです。
タイルデッキと天然木の中間にあるのが人工木のデッキ。天然木ほどメンテナンスが必要ないので、ウッドの雰囲気が好きでお手入れにかける時間がない方には最適です。吸水性の高い人工木の場合は雨水を吸ってしまいます。軒や2階のバルコニーの下に設置する場合は、雨があたるところとそうでないところでツートンカラーになることも。
メンテナンスを考えたらタイルデッキか人工木のウッドデッキがオススメですよ。
【④ 子供のプールはウッドデッキ】
小さなお子さんのいる場合は、夏場には庭にプールを広げて遊ばせてあげることも多くなります。
親としては部屋の中から見える場所で遊ばせたいものですよね。広いデッキの上ならキッチンからもリビングからも安全を見守りながら家事ができます。
そんなプール遊びを目的とするならウッドデッキが安心です。プールの縁から転げ落ちたり、滑って転んだとしてもタイルほど硬くありません。
また、屋外で使うタイルは雨の日などのために滑り締め加工がされています。実際に手でなぞると意外とザラザラした表面なので、もし転んでしまった時にはだいぶ痛そうな結果に...
プール遊びは子供が夢中になってしまいます。ケガと熱中症に注意しながら楽しんでくださいね。
【⑤ コスト重視はタイルデッキ】
皆さん気になる価格ですが、ウッドデッキよりタイルデッキが安価になります!
天然木デッキ>人工木デッキ>タイルデッキの順番。
イペやウリンなどのハードウッドは、高価な材料なのと施工が大変な理由でどうしても高額になってしまいます。また、人工木でも高級タイプのものは当然高いのですが、通常の人工木よりタイルが安い最大の理由はタイル自体が近年リーズナブルになっているのが原因。
質の高い輸入タイルもお手頃な価格になっているので、高級感を演出しつつコストを抑えたい場合は最適です!
建物基礎内部の通風を確保できる専用部材も市販されているので、フラットサッシでフロアと同じ高さのタイルデッキも施工できます。リビングにタイルを採用したお宅なら、窓を開けたら部屋と一体となったタイルデッキもできますよ。
【⑥ 赤ちゃんと遊ぶならウッドデッキ】
ハイハイしたりゴロンと寝転ぶ赤ちゃんと遊ぶなら、ウッドデッキ一択です!
表面がザラザラなタイルは素足やハイハイする赤ちゃんには全く不向き。ウッドデッキでも人工木のウッドデッキをオススメします。
天然木は大人が気付かない小さなささくれや割れがある可能性が。外に出るときは人工木の表面を雑巾でしっかり拭いて、砂埃を取ってあげてくださいね。
また最近の人工木は表層材に遮熱顔料を使用して、デッキ表面の温度上昇を抑えるものもあります。従来の材料より10℃ほど表面温度は下がりますが、それでも50℃以上になることも。
夏の暑い日などは直接ふれないような気配りが必要ですよ。
【⑦ 長持ち重視はタイルデッキ】
ほぼ半永久的に楽しめるタイルデッキに比べ、ウッドデッキはどうしても寿命がつきもの。
経年変化の少ない人工木デッキでも、表層の吸水性から汚れが付着したり長年使うことによる表面の傷が目立ちはじめます。また、土台部分にアルミを使用するタイプは、接続部分など老朽化しますので半永久とまではいきません。
メンテナンスをせずに長持ちするデッキが希望の方は、タイルデッキを選択しましょう!
【⑧ 照り返し防止はウッドデッキ】
夏場の暑い日は照り返しという現象が起こります。
方角や近隣の建物の状況によっては、デッキ部分に直射日光が当たってしまいそのまま跳ね返った光がリビング内部に差し込みます。
明るいというより眩しい状態になるので、ホワイトやベージュ系のタイルの場合は鏡に反射した感じになってしまうことも。
シェードやパラソルを置いて日陰を作れば解決できますが、長時間直射日光を浴びた状態が続けば表面温度も上昇します。夏場は上手に日陰を作らないと部屋の中まで熱くなってしまいますよ。
また、ウッドデッキの下をコンクリートで固めずに砕石などを敷けば温度上昇は防げます。
【⑨ プチアドバイスとまとめ】
いかがでしたでしょうか?
皆さん意外とウッドデッキとタイルデッキどっちにしようか悩まれる方が多く、庭での楽しみ方で選べるようにご紹介してみました。
それぞれメリット・デメリットがありますが、どう使っていくのか?なにが最優先なのか?をじっくり考えたら選択しやすくなったのではないでしょうか?
デッキは庭の主役になる部分。
ガーデンデザインはインテリアや建物の外観とつながりを持たせて設計するので、デッキ自体で考えるよりも庭全体をイメージすることも大切です。
あなたの環境に合った選択で、心地の良いガーデンライフをおくってくださいね!
【関連記事】
【エクステリアをリフォームしたい!】外構・お庭のリフォームポイント
【エクステリアの耐用年数って何?】外構はメンテナンスが大切!
【3月のガーデニング】春の作業と庭仕事
タイルデッキ・タイルテラスの選択
ウッドデッキ : 天然木と人工木のメリット・デメリット
【愛犬が快適に過ごせる庭造りのコツ!】
愛くるしさ満点の『多肉植物』でガーデニングチャレンジ!
せっかく庭を作るなら!食べられる果樹【ベリー編】6選
庭で育てる人気の『クッキングハーブ』10選
お庭で収穫!ガーデニングで手軽に育てる果樹【果実編】6選
庭で育てる人気のハーブ【飲み物編】10選
エクステリア(外構)やお庭を彩る【カラーリーフ】オススメ16選
庭や家庭菜園で使えるオススメ果樹【総まとめ】15選!
【ブログ作者】
アルテデザインガーデン株式会社
代表 栗林 宏行
ガーデン・エクステリアの設計施工の専門店【アルテデザインガーデン】代表。
これまで5000件以上の案件の設計を手掛けてきた経験から、トレンドに流されない本質を極めたデザインを提案するためADG Arte Design Gardenを設立 。香川県高松市を拠点に、大阪・兵庫・京都・徳島など他府県の物件も多数手掛た実績を持つ。一般住宅の外構・庭デザインを中心に商業施設ガーデンスペース・公園・街並み計画の他、過去には外構・エクステリア業界紙『月間 エクステリアワーク』表紙イラストの作画を担当。