お庭で収穫!ガーデニングで手軽に育てる果樹【果実編】6選
フルーツはスーパーに行けば簡単に手に入りますが、完熟したもぎたてのフレッシュフルーツを食べるのは魅力的ですよね?
そんなフルーツ好きにはたまらない贅沢を叶えてくれるのは、色とりどりの果実をつける果樹たち。庭で育てられるものはもちろん、鉢植えでも育てられる種類もあるのでスペースがなくても大丈夫。お子さんのおられる方は、食育としてもチャレンジする価値は十分ありますよ!
今回はそんな比較的手軽に楽しめる果樹を中心にご紹介。自分で育てたフルーツで格別な味を堪能してみましょう!
【目次】
【① フェイジョア】
【② プラム】
【③ レモン】
【④ カリン】
【⑤ ヒメリンゴ】
【⑥ キウイ】
【⑦ まとめ】
【① フェイジョア】
みなさん『フェイジョア』をご存じですか?
聞き慣れないかもしれませんが、この『フェイジョア』を一番最初に紹介するのには理由があるのです!なんといっても樹姿がきれい。丸い緑の葉っぱはユーカリのようで、葉裏が白いので全体的に丸葉のオリーブみたいにも見えます。
果樹には珍しく見た目がよいので、庭にはもちろんエクステリアの植栽計画でも頻繁に採用されています。鉢植えにしてもオシャレなで、玄関先に飾るだけで家の雰囲気がガラリと変わりますよ。
そんな『フェイジョア』は花もきれい。
5月から6月に開花する花は南国の花のよう…とても華やかですよね!しかもこの花はエディブルフラワーで食べるととても甘い味なんです。果実の収穫は10月から11月にかけて。花と同じで少し南国風の甘酸っぱさがあります。
日本の気候に合うのでとても育てやすい樹種ですが、スペースがない場合は1本で実がなる自家結実性の品種を選んで購入しましょう。2本以上植えるスペースがある場合は、筆などで人工授粉をしてあげたら実つきがよくなりますよ。
【② プラム】
【プラム】と聞くと庭で育てるのはなんか敷居が高く感じますが、プラムの別名はじつは『スモモ』。ちなみに西洋スモモは『プルーン』と呼ばれています。
庭木としても非常に人気で、春先に桜のような薄ピンクの花をいち早く咲かせて春の到来を教えてくれます。育てる注意点として、1本ではあまり結実しないこと。受粉樹としてサクラやウメがあれば結実することはありますが、プラム同士での受粉がオススメ。
また、摘果といって実を間引く作業が必要です。大きな果実をつけるためにも、小さい実や傷んだ実を摘み取ります。実の大きさを考慮して15㎝間隔が目安。スモモという名前の通り、実は酸っぱいイメージですよね。店先で並んでいるスモモが酸っぱいのは、完熟すると傷みが早く日持ちがしないので未熟な状態なんです。
本当に完熟したスモモはとっても甘い!この完熟スモモが食べれるのも果樹を育てた特権ですよね。市場に出回らない、完熟した味をあなたの食卓で試してみてはいかがでしょうか。
【③ レモン】
みなさんよくご存じの【レモン】。
意外と知られていないかもしれませんが、とても育てやすい果樹なんです。地植えでも鉢植えでも育ちますが、注意点としては『風が少なく日当たりの良い場所』に置くこと。
レモンは開花から収穫まで約180日もかかります。強風で果実が落ちてしまったり、風に揺れると自分のトゲで実を傷めてしまうんです。
また、植えたその年に収穫を楽しみたいなら、実をつけた苗木か2年以上たった苗を購入してください。1年目の『レモン』は実をつけませんよ。
開花から半年経ってようやく収穫となりますが、グリーンレモンを楽しみたい方は10月頃。黄色いレモンになるのは11月以降です。料理に重宝する『レモン』ですが、いつもの晩酌でサッとお刺身にかけるもよし、アツアツのから揚げにも合いますよね。
果樹の中では実用性も高く、食卓にあがる機会も圧倒的に多いはず。自家製レモンでおいしい晩酌を召し上がってください!
【④ カリン】
先に紹介したフェイジョアと同じで、『カリン』も樹形や花がとてもきれいな果樹です。古くから庭木として利用されているので、一度は見たり聞いたりしたことがあるのでは?
昔の人は『カリン』とお金を『借りん』をかけて縁起の良い木として植えていたみたいです♬
また、のど飴などにも使われていて、のどの炎症や痛みを抑える効果でも知られています。『カリン』はその可愛い名前からは想像できないほどとても大きくなります(笑)放っておけば二階の屋根までいくほど…
地植えをする場合は、程よい高さになったら主幹と呼ばれる幹の一番先っちょを落として、高さを抑える剪定が必要ですよ。果実は繊維質がとても多いうえに渋みが強く、生食向きではありません。それでも人気があるのは香りと健康にいい効能。
煮込んでジャムを作ったり、砂糖やハチミツに漬けてシロップにすることも。お酒がお好きな方は、氷砂糖とカリンをホワイトリカーに
漬け込んでみては?
数か月後にはおいしい自家製カリン酒の出来あがりです。
【⑤ ヒメリンゴ】
『ヒメリンゴ』も花や実のつき方が愛らしく、庭木はもちろん観賞用として盆栽などにも利用されています。
今回はヒメリンゴのなかでも『アルプス乙女』という品種についてご紹介。
10月下旬から11月頃、スーパーや道の駅の販売所で普通のリンゴより小さく可愛らしいリンゴが並び始めます。直径は3㎝から5㎝程度。ミニサイズですが栄養価も変わらず実も甘くてとても人気なんです。
庭木として地植えでも楽しめますし鉢植えでも大丈夫。根の成長を抑えると実なりがよくなることから、収穫を急ぐ場合は鉢植えを選んでもいいかもしれませんね。甘くおいしい実をつけるせいか、庭で育てているといろいろな害虫に悩まされることも。
アブラムシやカミキリムシの幼虫など虫が寄り付きやすいので注意してくださいね。
【⑥ キウイ】
こちらも店先のフルーツコーナー常連の『キウイ』。
なんとキウイも自宅で育てることができるのです!ただ何点か条件があって1. つる性なのである程度のスペースが必要。2. 低温要求時間が一定必要。3. オスメス両方の苗木が必要。この3つの条件がそろわないとなりません。
1番と3番はなんとなくわかると思いますが、2番は聞き慣れないですよね。
低温要求時間とは、樹木が低温にある程度さらされたら目を覚ます目安の時間。一般的には7℃以下の状態が一定時間必要となりますが、
品種によって差があるので購入時に確認しましょう!
また、1番のスペースの問題は工夫で解決できます。
『キウイ』はつる性なので棚や支柱で誘引スペースが必要になりますが、鉢植えなどの場合はアサガオを誘引するような支柱でも大丈夫!
スペースに合わせて作ってみてくださいね。
【⑦ まとめ】
ご自宅で育てやすい果樹を6種紹介しましたが、『グミ』や『イチジク』・『ビワ』・『クワ』などまだまだたくさんの種類があって紹介しきれないほど。
今回紹介していない『オリーブ』や、『ブルーベリー』・『ラズベリー』などベリーだけ特集した【ベリー編】も別で詳しく紹介しています!
せっかく庭を作るなら!食べられる果樹【ベリー編】6選
香川県の木と花『オリーブ』
あなたもぜひ、もぎたてフレッシュフルーツの芳醇な味わいを食卓で堪能してくださいね!
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【ブログ作者】
アルテデザインガーデン株式会社
代表 栗林 宏行
ガーデン・エクステリアの設計施工の専門店【アルテデザインガーデン】代表。
これまで5000件以上の案件の設計を手掛けてきた経験から、トレンドに流されない本質を極めたデザインを提案するためADG Arte Design Gardenを設立 。香川県高松市を拠点としており、大阪・兵庫・京都・徳島など他府県の物件も多数手掛た実績を持つ。一般住宅の外構・庭デザインを中心に商業施設ガーデンスペース・公園・街並み計画の他、過去には外構・エクステリア業界紙『月間 エクステリアワーク』表紙イラストの作画を担当。施工例はエクステリアメーカーのカタログ等に多数掲載されている。