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冬の観葉植物の管理方法【お庭のプロが実践する枯らさないコツ】4要素

冬の観葉植物の管理方法【お庭のプロが実践する枯らさなコツ】4要素

部屋に観葉植物があるだけで癒される気持ちになりますよね。

ガーデン・エクステリア設計をしているオフィスには、お客様に緑に囲まれた心地よさを体感してもらえればとたくさんの観葉植物を置いています。庭や外構工事のプランに、『植栽を少しでも取り入れて欲しいな』がコンセプト。

そんな観葉植物ですが、実際に購入したはいいけど『どうやって育てたらいいんだろ?』と悩まれる方は多いと思います。

今回は特に疑問の多い、冬の観葉植物の管理方法をご紹介。

フィカス・ジャンボリーフやアマゾンオリーブ・フランスゴムなどの3mクラスの大型から、ハートカヅラやディスキディアなどのつる性までを多品種管理している、実践に基づくコツとなっています。

冬に観葉植物を枯らさないためにもぜひご覧くださいね。

【目次】
【① 置き場所ローテーション】
【② 直接土を触って水やり】
【③ 乾燥防止に必ず葉水】
【④ 室内の温度管理】
【⑤ まとめ】

【① 置き場所】

観葉植物を購入してきてまず一番最初に悩むのが置き場所ではないですか?

あらかじめここに置きたいというイメージをもって購入されている方もいると思いますが、置き場所について注意していることは、『ローテーション』

部屋の中では窓辺など日光が差し込む場所もあれば、玄関や部屋の隅など日影になりがちな場所もあります。また、植物も日光が好きなものとそれほど浴びなくてもよいものがあります。

購入した植物がどちらのタイプか調べてみてくださいね。

日光好きなタイプは、程よい日光を浴びさせるためにもときどき場所を入れ替えるローテーションをしましょう!あと、植物は日光の方角に葉を向けるのできれいな樹姿を維持するためにもオススメです。

レースのカーテン越しの柔らかい陽射しを与えてくださいね。

ちなみに、植物は環境が変わることによって葉っぱをふるい落とすことがあります。調子を崩したかなと不安になるかもしれませんが、しばらく様子を見てくださいね。

【② 水やり】


みなさん一番悩むのが水やりの頻度。特に冬場はわかりにくいですよね。購入してすぐは面倒を見ないとと気になって、水をたくさん与えてしまう方もおられるのでは?

観葉植物が一番調子を落とす原因が『根腐れ』。

冬に水を毎日あげていたり、なんとなく水やりをしていると『根腐れ』になりやすくなります。

水やりの注意点として、

【②-1 冬の観葉植物】

気温が低くなると植物の根は休眠状態になりますので春や夏ほど水を吸い上げません。また、冬はあげた水も乾きにくい状態なので水分量の把握がとても大切になります。

【②-2 土を触ってチェック】

水をあげてから毎日土の表面を触って乾き具合をチェックしましょう!湿り気が無くなってパラパラと指につかなくなってきたら乾きはじめ。あと2~3日我慢して、鉢のなかが乾いてからたっぷりと与えてください。

鉢の表面にヤシファイバーやウッドチップがある場合は、目で見るだけではわかりません。最初のころは必ず指で触って確認しましょう!

【②-3 与える水の量】

冬も夏も変わりませんが、水をあげるときは必ず鉢底から染み出るまでたっぷりとあげます。

染み出た水は受け皿に溜めず必ず乾いた状態を保ちましょう。受け皿に溜めたままにするのも『根腐れ』の原因です。(上級者の方は、植物の耐寒性を高めるためにあえて少量の水やりをする場合もあります)

【②-4 根腐れの原因とは?】

この『根腐れ』が観葉植物を育てる最大の敵!回避するためには、まず『水やり』『根腐れ』について詳しく知りましょう!

まず、根腐れの原因は水のやり過ぎではありません。

今までの話と矛盾していると思った方もいるかもしれませんが、よくヘデラなど水に挿して飾ってても根腐れしませんよね?根腐れの原因は土の中の酸素不足なんです。

植物は葉っぱで二酸化酸素を吸って酸素を出しますが、根は酸素と水を吸います。水をあげ過ぎて湿った状態が続くと、土の中の酸素が薄くなって根が窒息してしまいます。すると酸素が嫌いだった嫌気性微生物が活性化して窒息した根を分解していくのが『根腐れ』

自然界では枯れた木を土に返してくれるとても役立つ微生物なんですけどね…

指で土を触って水分チェックするのは、土中の酸素量を減らさないため。たっぷりと水をあげるのは、土の中で根が排出したガスを水圧で押し出して新しい酸素を入れるため。受け皿の水を溜めないのも、老廃物を捨てて土の中の湿度と酸素を守るため。

観葉植物にとってはどれも大切な作業なんです。

【③ 乾燥防止に必ず葉水】

冬場はエアコンや暖房器具で部屋のなかは乾燥がち。観葉植物にとっては葉の水分が蒸散してしまうので好ましくありません。また、葉が乾燥したからと土が乾かないうちに水をあげるのもよくありませんよね。

そんなときは霧吹きで葉水を与えてください。

葉や幹に吹きかけることで、葉から水分を補給して熱帯で育つ観葉植物に良い湿度を保つことができます。葉水をあたえると床がだいぶ濡れてしまいます(笑)テレビやDVDなどの電子機器やカーペットなどは、新聞紙を敷くなど工夫してくださいね。

【④ 室内の温度管理】

観葉植物は基本的に外気温が15℃以下になったら室内へ移動してくださいね。もともと熱帯の植物なので寒さにはとても弱いのです。

植物の種類によって耐寒温度は違いますが、育てていると5℃以下で調子が崩れてしまう感じがします。

観葉植物を置いている部屋の温度を気にして、冷え込む前日の夜などは暖房で守るようにしてくださいね。玄関や廊下の植物も冷え込む条件ならば避難が必要。

弊社は比較的断熱がしっかりしている状態で、暖房を23℃に設定。外気温が0℃近くなる予報を見たらエアコンは消さずに温度管理をしています。暖冬のせいなのか、シェフレラやハートカヅラ・ディスキディアは花を咲かて、ほかの観葉植物もとても良い状態を保っていますよ。

また、窓の近くは放射冷却で温度が下がりやすいので注意してくださいね。

【⑤ まとめ】

観葉植物は自然を切り取って室内で楽しむことで、わたしたちに癒しを与えてくれます。

冬は管理しだいで春先以降のコンディションが決まる大事な時期。春に向けたエネルギーを溜めている植物たちに、自然に近い環境を作ってあげてくださいね。

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【ブログ作者】
アルテデザインガーデン株式会社
代表 栗林 宏行

ガーデン・エクステリアの設計施工の専門店【アルテデザインガーデン】代表。
これまで5000件以上の案件の設計を手掛けてきた経験から、トレンドに流されない本質を極めたデザインを提案するためADG Arte Design Gardenを設立 。香川県高松市を拠点としており、大阪・兵庫・京都・徳島など他府県の物件も多数手掛た実績を持つ。一般住宅の外構・庭デザインを中心に商業施設ガーデンスペース・公園・街並み計画の他、過去には外構・エクステリア業界紙『月間 エクステリアワーク』表紙イラストの作画を担当。施工例はエクステリアメーカーのカタログ等に多数掲載されている。

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