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ガーデンデザイナーがおすすめするシンボルツリー【常緑樹】13選 

ガーデンデザイナーのおすすめシンボルツリー【常緑樹】13選

建物を引き立たせる効果の高いエクステリアは、外観のテイストや住む人のライフスタイルを考慮してデザインするもの。

エクステリアと建物を調和させたデザインは、質の高い雰囲気を演出する『住まい』の顔となります。そんな雰囲気作りに欠かせないのが植栽計画。無機質な構造物に効果的にグリーンを配置することで、より自然な調和を演出してくれる大切な存在です。

なかでも第一印象を決定づけるほど重要な『シンボルツリー』は、思った以上に大事な役割を果たします。

今回は、日頃お客様に提案し続けているガーデンデザイナーだからこそおススメできる『シンボルツリー』をご紹介。

生育や特徴など、実際に植えてみないとわからない内容を踏まえた記事となっていますので、あなたの条件にピッタリのシンボルツリーをセレクトしてくださいね。

 

【もくじ】

【① シンボルツリーとは?】
【② シンボルツリーの効果と演出】
【③ 常緑樹も落葉する】
【④ おすすめシンボルツリー】
【④-1 オリーブ】
【④-2 フェイジョア】
【④-3 常緑ヤマボウシ】
【④-4 ソヨゴ】
【④-5 シマトネリコ】
【④-6 シラカシ】
【④-7 ハイノキ】
【⑤ リゾート編】
【⑤-1 ニオイシュロラン】

【⑤-2 フェニックス】
【⑤-3 ココスヤシ】
【⑤-4 ソテツ】
【⑥ シンボルツリーの注意点】
【⑦ まとめ】

 

【① シンボルツリーとは?】

『シンボルツリー』とはエクステリアや庭のシーンを彩るシンボリックな樹木のこと。

高さのある建物と低い位置にあるエクステリアや庭は、『シンボルツリー』の爽やかな枝葉が高さの調和をしてくれます。また、『住まい』の顔となるファサード部分は全体の印象を左右する大事な場所。豊かな緑があるだけで敷地全体をグッと引き立ててもくれるんですよ。

【② シンボルツリーの効果と演出】

『シンボルツリー』の候補となる様々な樹木はそれぞれ個性を持っています。モミジやカエデ・ツバキなどは和の佇まいの演出に効果的で、オリーブやフェイジョアなどはモダンさや可愛らしい雰囲気にピッタリ!

建物のテイストに合わせて選択すれば、演出したいイメージを一層高めてくれます。

また、より印象付けたい場合にはライトアップもおすすめ。葉裏を照らすスポットライトは、普段と違う樹木の表情を魅せてくれるので、夜のシーンの演出には欠かせません。

落葉樹のライトアップは常緑樹とは一味違って、春には新緑・秋には紅葉・冬は一見さみしそうに思えますが、普段見えない幹肌が生命力のある表情として浮かび上がってくるんですよ。

【③ 常緑樹も落葉する】

皆さん、常緑樹は落葉しないものと思ってませんか?

じつは落葉しないわけではありません。冬にも緑の葉を茂らせているので葉を落とさないイメージですが、新しい芽を出した後に古い葉っぱが落ちるので気付きにくいだけなんです。

落ち葉の掃除が面倒だからと常緑樹を選択しても、掃き掃除は必要になりますよ。特に常緑樹のヤマモモやソヨゴなどは、春と秋の2度の落葉期があるほど。落ち葉を嫌って常緑樹だけで作ってしまうのは注意しないといけません。

 

【④ おすすめシンボルツリー】

【④-1 オリーブ】

オリーブ:モクセイ科オリーブ属 常緑高木

 

銀緑色の細い葉が特徴の『オリーブ』は、葉色と樹形が人気の秘密。

樹齢を重ねた『オリーブ』は、幹肌の乾いた感じがとても美しく、葉色と合わせたスモーキーな雰囲気が建物を引き立ててくれます。

おしゃれな洋風の建物との相性も良いですが、シンプルモダンな雰囲気にもその独特な樹形と葉色で存在感を発揮します。

実は食用として利用できるのも人気のひとつで、ピクルスなどに加工。生では渋くて食べれないんです。収穫を楽しみたい方は、一本だけ植えるのでなく違う品種を近くに植えてくださいね。

とても育てやすい『オリーブ』ですが、植えてみると意外と樹形が乱れやすいです。シンボルツリーとして利用する場合は、適宜剪定をして樹形の維持を心掛けてください。

【④-2 フェイジョア】

フェイジョア:フトモモ科 常緑低木

 

丸みを帯びたかわいらしい葉っぱは、表面は光沢のある緑色で葉裏は白い密綿毛。

風に揺れるとまるで白銀色に見える美しさが特徴の『フェイジョア』。オリーブと並んでとても観賞価値が高い樹木の一つです。

一般的に単幹と呼ばれる幹が一本だけの樹形が流通していますが、稀に株立ちも見かけることがあります。数本の幹が揺れる樹形の美しさは存在感そのもの。

完熟した果実は生食向きで、初夏に咲く南国を思わせる花もエディブルフラワーとしても利用できますよ。

日当たりの良い場所を好む『フェイジョア』はシンボルツリーとしても最適。どうしてもオリーブ人気が強いので、近隣のシンボルツリーと被りたくない方には特におすすめです。

【④-3 常緑ヤマボウシ】

常緑ヤマボウシ:ミズキ科 ミズキ属

 

落葉樹として知られるヤマボウシですが、常緑のヤマボウシもあるのをご存じですか?

冬場も葉を落とさず落葉に比べて成長も緩やかなのでシンボルツリーにピッタリ!

落葉は日本の野山で自生もしていますが、常緑は中国原産。ハナミズキにも似た6月に咲く花も楽しめ、和風洋風問わず周りの雰囲気にマッチしてくれます。

落葉との違いは、成長がゆっくりなのと葉っぱが少し垂れた感じがするくらい。冬場の葉っぱは気温差にもよりますが、少し赤みや黄色みを帯びることがあります。

種類も豊富で『ホンコンエンシス』『ホンコンエンシス月光』『ガビサンヤマボウシ』『ヒマラヤヤマボウシ』があり、それぞれ花つきや耐寒性が変わってきます。

最近の品種ですが流通もしっかりしてきたので、園芸店やホームセンターでも簡単に手に入れることができます。単幹タイプが多いですが、シンボルツリーにするなら株立ちがキレイですよ!

【④-4 ソヨゴ】

ソヨゴ:モチノキ科 モチノキ属 常緑小高木

 

「風で葉っぱがそよそよとそよぐ」ことからついた名前が『ソヨゴ』

葉つきも少なく細身な樹形は、里山の景色そのものの風情を感じさせてくれます。

石を組んで山野草やシダ類などを植えた自然な雰囲気がお好きな方や、和風のテイストの場合は特におすすめで、高さのある株立ちをスッと植えるだけで凛とした佇まいが景色に映えます。

成長も遅くメンテナンスが掛からないのも特徴なので、庭の管理の時間が採りにくい場合に最適です。『ソヨゴ』は半日蔭を好むので日当たりの確認が必要なのと、根を浅く張るので風当たりや水枯れには注意が必要。

また、ときどき葉っぱに黒い点々があらわれる黒点病・褐斑病と呼ばれる病気にかかることも。糸状菌というカビが原因なのですが、『ソヨゴ』は少しなりやすい傾向があります。点々の発生した葉っぱはすぐに摘み取ったら大丈夫です。

【④-5 シマトネリコ】

シマトネリコ・モクセイ科トネリコ属

 

住宅地を歩けば必ず目にするようになった『シマトネリコ』。常緑樹の中では珍しい黄緑色の小さな葉がとても爽やかで、株立ちの樹形も美しく丈夫なことから人気のでた樹木です。

『シマトネリコ』をこの順番で紹介したのは訳があります。

サラサラした雰囲気からは想像できないほど成長が速いんです。また根も強いので放っておいたらすぐに2階ぐらいの大きさに!管理が必ず必要な樹木なので、剪定などの時間がしっかりとれる方向き。

成長が早いので価格も安く定番になり過ぎてしまっていますが、『シマトネリコ』の特性を知ったうえで選定してくださいね。

シンボルツリーとして使う場合は高さの許容が必要。無理な切りつめをせず自然な樹形で大きくすると、爽やかな木立を思わせる樹形となってくれます。

【④-6 シラカシ】

シラカシ・ブナ科コナラ属

 

常緑樹の中でも薄く繊細な葉っぱをつける『シラカシ』の樹形は、とても柔らかい雰囲気を演出できることで人気。

寒さや暑さにも強いので育てやすい反面、成長力もあるので定期的な剪定は必要となります。単幹より株立ちの姿が美しく成長を抑えることもできるので、シンボルツリーとして利用するなら株立ちをおすすめします。

同じカシの仲間で『アラカシ』という種類もありますが、『シラカシ』の葉っぱは『アラカシ』に比べて細いのが特徴。

また、カシは〖ドングリ〗の樹としても人気で、お子さんのための記念樹として植えることも。10月頃には成長したお子さんと一緒に、帽子をかぶったドングリ拾いを楽しめますよ!

『シラカシ』を植える際には場所の選定が大切。太い根をまっすぐ下に伸ばす『シラカシ』は移植がたいへん難しい樹木です。簡単に移動することができなくなるので、ここなら大丈夫という場所を選んであげてくださいね。

【④-7 ハイノキ】

ハイノキ・ハイノキ科ハイノキ属

 

最後に紹介したいのは常緑樹の中でダントツに繊細な枝葉の『ハイノキ』

線が細く自然な樹形で、葉も枝先にちらちらとつける程度の姿はとても魅力的。4月~5月に咲く白い花もあわせて非常に観賞価値の高い樹木です。

成長も遅く庭木としては剪定の手間は省けるのですが、植える場所と水やりには細心の注意が必要。もともと山に自生している『ハイノキ』は強い陽射しがとても苦手。山のなかと同じように木漏れ日程度の半日蔭の場所を選ばないと、葉っぱが徐々に黄色くなってみるみる弱ってしまいます。

また、根を浅く張るので乾燥も苦手です。降水量の少ない地域には不向きで、庭木だからと雨だけに頼ってしまうと枯れてしまいます。強い陽射しや乾燥が続いたら必ず水やりをしてあげましょう。

繊細さと可憐さをあわせ持つ『ハイノキ』は、シンボルツリーで植えるには場所が限定されます。

気候や条件がピッタリ合った場合には、ぜひチャレンジしてくださいね!

 

【⑤ リゾート編】

『住まい』の第一印象を決めるシンボルツリーは、建物のテイストを一層引き立てる樹木を選ぶもの。もし建物のコンセプトが〖リゾート風〗なら、より雰囲気を高めるシンボルツリーを選びたいですよね!

この項は【番外編】としてリゾート感を演出するシンボルツリーをご紹介します。

【⑤-1 ニオイシュロラン】

ニオイシュロラン・キジカクシ科センネンボク属

 

一般的にはドラセナと呼ばれることが多いですが、花がシュロに似ていて香りがあることから『ニオイシュロラン』と呼ばれます。

日当たりの場所も選ばず、耐寒性もあることからリゾート風のお宅のシンボルツリーとして利用されます。流通も比較的安定していて価格も安いので、雰囲気作りに最適な樹木ですよ。

【⑤-2 フェニックス】

フェニックス・ヤシ科ナツメヤシ属

 

海外の旅行先や、日本でも温暖な地域で見られる『フェニックス』

街路樹としてもよく見ますよね。

より本格的なエキゾチック感を演出できますが、耐寒性が弱いので霜の降りる地域は不向きになります。高さのある『フェニックス』は高額なうえにあまり流通していないので、専門店へ問い合わせが必要。お住まいの地域で地植えで管理された『フェニックス』なら安心して越冬できますよ。

【⑤-3 ココスヤシ】

ココスヤシ・ヤシ科ブティア属

 

フェニックスの葉っぱよりブルーがかった葉が印象的な『ココスヤシ』

ヤシのなかでも小ぶりな種類で、耐寒性も-7℃までは大丈夫。意外とよく植えられていて企業の駐車場や入り口などにも利用されます。なんと花言葉が〖成功〗〖勝利〗なんです!

この『ココスヤシ』もフェニックス同様、写真のように高さのあるものは高額で流通が限られます。鉢植えで管理されているものもありますので、近くの専門店に聞いてみてくださいね。

【⑤-4 ソテツ】

ソテツ・ソテツ科ソテツ属

 

最近は観葉植物としても人気の『ソテツ』は、公園や官公庁のロータリーなどでもおなじみ。

「あ~っ!」と思われた方も多いと思います。

『ソテツ』と聞くと身近にあり過ぎてリゾート風に感じないかもしれませんが、独特のフォルムはリゾートホテルでも採用されているほど。

寒さに弱い『ソテツ』は地植えの場合は防寒対策が必要。フェニックスやココスヤシ同様、大きいものは残念ながら高額です。

 

【⑥ シンボルツリーの注意点】

とても大事な役割を持つシンボルツリーですが、常緑樹というだけで選択するのは注意が必要です。新芽と入れ替わりで落葉するので当然落ち葉はありますし、環境によっては古葉を自分でふるい落とします。

また、日当たりを好むものや半日蔭でないと育たないもの、生育旺盛で想像していなかったほど大きくなるものもあります。

一般のご家庭では『ケヤキ』・『クスノキ』・『コナラ』・『ゴールドクレスト』・『ミモザ』などは、地植えにすると非常に成長が早く管理できない状況となりますのでご注意を。

 

【⑦ まとめ】

いかがでしたでしょうか?

常緑樹だけでもシンボルツリーとして使える種類はたくさんありますよね。たくさんの種類の数だけ個性や特性もさまざま。候補のシンボルツリーの生育条件を調べて、皆さんのの環境に合ったものをセレクトしてくださいね!

 

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【ブログ作者】
アルテデザインガーデン株式会社
代表 栗林 宏行

ガーデン・エクステリアの設計施工の専門店【アルテデザインガーデン】代表。
これまで5000件以上の案件の設計を手掛けてきた経験から、トレンドに流されない本質を極めたデザインを提案するためADG Arte Design Gardenを設立 。香川県高松市を拠点に、大阪・兵庫・京都・徳島など他府県の物件も多数手掛た実績を持つ。一般住宅の外構・庭デザインを中心に商業施設ガーデンスペース・公園・街並み計画の他、過去には外構・エクステリア業界紙『月間 エクステリアワーク』表紙イラストの作画を担当。施工例はエクステリアメーカーのカタログ等に多数掲載されている。

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