【庭やベランダで果樹を育てよう!】おうち時間を素敵に満喫
実を収穫できる植物ってとても魅力的ですよね!
プチトマトやキュウリなどの野菜やこれからご紹介するフルーツも、みずみずしく育ったものをフレッシュな状態で食べるのは家庭菜園している人の特権。また、果樹の中には実だけでなく花や葉が美しいものも多く、庭やエクステリアに植える樹木としての魅力も持っています。
今回は、手軽に果樹を楽しむ方法や育てやすい果樹をご紹介!
前回の
庭や家庭菜園で使えるオススメ果樹【総まとめ】15選!
に引き続いての紹介ですが、今回もまた聞き慣れない魅力的な果樹もあるかもしれませんよ。ぜひおうち時間を利用して旬のおいしさを味わってみてくださいね!
【もくじ】
【① 果樹のコンテナ栽培に挑戦しよう】
【② おうちで育てやすい果樹 追加7種】
【③ まとめ】
【① 果樹のコンテナ栽培に挑戦しよう】
フルーツを育ててみたいけど、庭がないからという理由で果樹の栽培を諦めていませんか?
そんな方は、ぜひコンテナ栽培にチャレンジしてはいかがでしょうか。苗木の大きさに合わせたプランターを使えば、ベランダでもテラスの上でも果樹を育ることができますよ!
コンテナ栽培にはメリットが2つあって、一つは移動ができること。日当たりの良い場所に移動させたり寒い冬は軒下に避難させたりと、果樹の種類に合った管理がしやすくなります。もう一つは実が早く付きやすいということ。コンテナという限りあるスペースの中は、根の成長が制限されて早くに花が咲いて実をつけるのです。
【①-1 おススメの鉢を用意しよう】
テラコッタなどのおしゃれな鉢で果樹を楽しみたい!と思われるかもしれませんが、それfは少し待ってください。まずは、『果樹鉢』とも呼ばれている鉢の側面にスリットの入った『スリット鉢』がおススメです。水はけや空気の流れが良く根が徒長しないので、普通の鉢に比べて元気な根が育ちやすいのが特徴です。
【①-2 植え付けの方法】
果樹用の土は、ガーデンセンターなどで育てたい果樹に合った『果樹用の土』を購入すると簡単。一般的な市販の培養土を使用する場合は、品種に合わせて石灰や赤玉土・腐葉土などを混ぜ込みましょう。その際に保水力の高い高分子ポリマーを加えておくと夏の水やり対策になりますよ!
用土に苗を植えた後はたっぷり水をあげましょう。鉢底から水が流れ出てくるまで何度かに分けて与えてくださいね。
【①-3 管理方法】
しっかりと根付くまでは支柱をして、強い風が吹く場所は避けておくようにしましょう。風で頭が揺れてしまうと土に根付くのが遅くなってしまいます。根付いた後は日光の良く当たる場所に移動してあげてくださいね。
また、鉢植えで気を付けないとならないのは水やり。特に夏場は鉢が乾燥して水切れを起こしやすくなるので注意が必要です。雨の日は水やりを忘れがちになりますが、弱い雨では葉っぱが邪魔して土まで十分に濡れないことも。しっかりと観察して管理してあげてくださいね。
【② おうちで育てやすい果樹 追加7種】
前回アップした【おススメ果樹15選】ではお伝えしきれなかった果樹を追加で7種ご紹介します。楽しみ方、食べ方もそれぞれ個性あるフルーツですので、お好みの果樹を探してみてくださいね!
【②-1 ウメ】
『ウメ』と言えば梅干しや梅酒のイメージですよね。
「梅仕事」なんていう言葉もよく耳にすると思います。「梅仕事」とは生梅が出回る5~7月に自家製の梅干しや梅シロップを作る作業のこと。ウメを一年中楽しめる保存食にする日本の季節行事なんですね。
ウメには花を楽しむ「花ウメ」と花と実を楽しむ「実ウメ」があって、「実ウメ」の品種からむ2品種以上を選ぶと実が付きやすくなるのでおススメです。お住まいの地域でよくなる品種があれば、それを選ぶのも良いですね。
実を大きくする場合を除いて、長く伸びたすべての新梢(新しく伸びた枝)を冬の間に半分から1/3の長さまで切り詰めておきましょう!
【②-2 キンカン】
のど飴の成分としてよく耳にする『キンカン』。
ビタミンが豊富で柑橘系の中では最も栄養価が高いとされているんです!ご家庭では皮ごとふっくら炊いた甘露煮や、ハチミツ漬けにしてもおいしいですよね。
果実がおいしい品種は「ネイハキンカン」・「マルキンカン」・「ナガキンカン」など。接ぎ木の2年生の苗木が入手できれば、植えたその年から収穫することもできますよ!実がたくさんなった場合には、1/3くらいに間引いてあげると残した実を大きく育てることができます。
【②-3 ザクロ】
パカっと割れた果実から赤いキラキラした『ザクロ』の実が見えると、秋の訪れを感じますね。
酸味を活かしてドレッシングにしたりヨーグルトに入れてもおいしく楽しめます。何といっても彩りがよく、真っ赤なザクロの実を添えるだけで華やかな料理に大変身しますよ。
鉢植えで簡単に栽培することができますが、注意しないとならないのが「トゲ」。「トゲ」はザクロの成長に全く関係しないので若木のうちに取ってしまうのが一番。また、肥料のやり過ぎにも注意が必要で、大きくなってきたら春先にほんの少しの肥料だけで十分です。
ザクロには花を楽しむ「花ザクロ」と実を楽しむ「実ザクロ」があります。花ザクロは品種が豊富で観賞価値がとても高いのですが、実はなりませんので注意してくださいね!
【②-4 ナツメ】
『ナツメ』って聞いたことはあるけど、店先では見掛けることのない果物ですよね。古くは薬として利用されたり庭木としても植えられていましたが、トゲが多く扱いにくいことから今ではずいぶん少なくなってしまいました。
お隣の中国では「1日3粒のナツメを食べることで老いを防ぐ」という言葉もあり、あの楊貴妃も好んで食べていたそうです。確かに女性にうれしい鉄分やカリウム・食物繊維が多く含まれているので積極的に摂りたいフルーツですね。
栽培はとても簡単。植えるだけで肥料もほとんどいりません。病害虫にも悩まされることはありませんよ!気になるトゲですが、最近ではトゲのない品種が中国から入ってきているみたいです。気になる方は、園芸店などに問合せしてみてくださいね!
【②-5 ブドウ】
つる性の『ブドウ』を栽培するのは二の足を踏んでしまいそうですが、実は意外と栽培しやすいのを知ってますか?植えるのは1品種だけで大丈夫。早ければ1年でおいしい『ブドウ』を楽しむことができるんです。
『ブドウ』はたくさん収穫しようと思わなければ、大きめの鉢とトレリスでも栽培は十分。軒下や陽を通すカーポートの下などに置けば、雨にも当たらず病気も防げます。
不要な枝を除去する「芽かき」、房を切り詰めたり整える「整房」、害虫や鳥から守るための「袋かけ」をきっちりすればおいしい果実がが栽培できますよ。市場で見かけない品種を育ててみるのも『ブドウ』を育てる楽しみの一つです。
【②-6 ポポー】
皆さん『ポポー』って聞いたことありますか?
『ポポー』は暑さや寒さに強い果樹で、じつは古くから国内で栽培されています。アケビに似た実をつけ、見た目はそんなにおいしそうに思えませんが…食べてビックリ!濃厚な甘さに病みつきになってしまうかも。おススメの食べ方はポポーの果肉にヨーグルトと氷を加えてミキサーにかけたスムージー。簡単手軽に『ポポー』のおいしさを味わえますよ!
栽培は1品種だけでなく2品種以上を植えて実つきを安定させてくださいね。また、収穫を終えた枝は必ず半分程度に切り戻して木をコンパクトに維持するようにしましょう。
【②-7 ユズ】
茶碗蒸しやすまし汁、アイスクリームやスイーツでも大活躍の『ユズ』。実を食べるというよりは、皮や果汁を使って香りや酸味を楽しむフルーツです。日本の気候にも合っているのでとても育てやすく、寒さにも強い強健な『ユズ』は初心者向けかもしれませんね。
「桃栗3年柿8年、ゆずの大馬鹿18年」ということわざをご存じの方は、実がなるまでだいぶかかるんじゃないの?と心配になったかも…。でも大丈夫!「接ぎ木苗」を植えれば、地植えで3年・鉢植えだと2年で結実を始めます。園芸店やネットショップなどでも手に入りやすくなっているので探してみてくださいね!
また、トゲも気になるところですが、新しいトゲはまだ固まっておらず柔らかいのでその間に手でもいでしまいましょう!『多田錦』という品種は、トゲも種もないので育てやすく使い安いと人気の品種ですよ。
【③ まとめ】
いかがでしょうか?
果樹にチャレンジしようかな?ってお思いの方は、まずはご家族の一番好きなフルーツを選んでみてもいいですね!多少難しくても一生懸命観察したり調べたりと、愛情を注いで育てることができますよ。
収穫の時期には家族みんなで旬のおいしさを味わってくださいね!
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【ブログ作者】
アルテデザインガーデン株式会社
代表 栗林 宏行
ガーデン・エクステリアの設計施工の専門店【アルテデザインガーデン】代表。
これまで5000件以上の案件の設計を手掛けてきた経験から、トレンドに流されない本質を極めたデザインを提案するためADG Arte Design Gardenを設立 。香川県高松市を拠点としており、大阪・兵庫・京都・徳島など他府県の物件も多数手掛た実績を持つ。一般住宅の外構・庭デザインを中心に商業施設ガーデンスペース・公園・街並み計画の他、過去には外構・エクステリア業界紙『月間 エクステリアワーク』表紙イラストの作画を担当。施工例はエクステリアメーカーのカタログ等に多数掲載されている。