【エクステリア・外構プランの考え方】計画前のコツとポイント!
建物を考えはじめたら忘れてはいけないのが『エクステリア』。
どうしても建物の計画に気を取られて後回しになりがちですが、『エクステリア』や『外構』は第一印象を決める住まいの顔。また、土地や建物に次いで3番目に予算の大きいエクステリアは、時間を掛けてじっくり計画するのがコツ。
何百万円もする買い物ですから忙しいときにこそしっかり計画したいですよね。
予算の把握も早い時期に掴めるので、他の資金計画と照らし合わせてゆっくり調整もできますよ!
今回はそんな『エクステリア』や『外構』のプランの考え方と素敵に仕上げるコツについてご紹介。計画前の方はエクステリアのイメージ作りと、ワンランク上に仕上げるプランニングのコツが分かる一石二鳥の内容になっていますのでぜひご覧ください!
【もくじ】
【① 素敵に仕上げる大前提point】
【①-1 point.1 計画時期】
【①-2 point.2 予算取り】
【② 素敵な外構プランのコツ】
【②-1 建物の顔をイメージしましょう!】
【②-2 エクステリアの間取りをチェック!】
【②-3 オープン外構・クローズ外構の選択!】
【②-4 人の動線を考えましょう!】
【②-5 植栽計画を考えましょう!】
【②-6 防犯を意識しましょう!】
【②-7 プライバシーを確保しましょう!】
【②-8 サービスヤードを活用しましょう!】
【③ まとめ】
【① 素敵に仕上げる大前提point】
カタチのないものを一から計画していく上で大切なのは、じっくり考える時間が必要。急いで良いものに仕上げる場合には、皆さん前段階のイメージ作りにしっかり時間を費やしています。
また、建物の計画にはたくさんの付帯工事と呼ばれる工事が伴い、家具や家電などの生活必需品の購入にも費用が掛かってきます。エクステリアや外構プランを後回しにしてしまうと、要望が全然叶えられない上に予算オーバーなんてことにもなりかねません。
【①-1 point.1 計画時期】
エクステリアや外構プランは建物と同時に考えはじめるのがおススメ。
じっくりと時間を掛けて理想のプランに仕上げていくのも大切ですが、並行して進めると後々のトラブルが少なく済みます。建物の計画だけを進めていくと、エクステリアに関わる外部のミスに気付かない場合がほとんど。
例えば電気の引き込みポールが駐車の邪魔になってしまったり、排水マスが玄関前に計画されて「なんでこんなところに?」と驚くことも。エアコンの室外機をガレージの奥に据えたら車が入らなくなってしまった方もおられます。また、地面に埋まっている配管にも注意が必要で、シンボルツリーを植えたい位置に配管がぎっしりなんてことも…。どれも実際にあった失敗例ですので、意外と皆さん気づかずに進めてしまうものなのです。
建物と並行して外構プランを進めればこのようなミスも未然に解決できますよ!
【①-2 point.2 予算取り】
皆さん、時間に追われた買い物で失敗してしまった経験はありませんか?
忙しい中、急いで物事を進めても良い結果になることは少ないですよね…。建物に比べたら金額は少ないですが、それでもエクステリアや外構は何百万もする高価な買い物。ほかの出費と調整しながらコストカットも考える時間が必要です。
また、オーダーメイドのエクステリアは要望や立地条件によって予算が大幅に変わってきます。アバウトな予算取りでは要望の半分も叶えられないこともありますので、早めの予算の把握が基本ですよ。
【② 素敵な外構プランのコツ】
実際に外構プランを進めていくには大まかなイメージが大切。
雰囲気やテイストなどお好みのイメージを浮かべつつ、今後実際に生活しながら使っていく利便性もお忘れなく。新生活をイメージしながら、家族みんなが成長とともにどのように使っていくのか想像してくださいね。
【②-1 建物の顔をイメージしましょう!】
建物の外観計画を進めていくと、自然と正面部分にこだわりが出てきますよね。外壁の色にアクセントをつけてみたりお好みの玄関扉を選んだあとは、いろいろな角度から外観をチェック!
しっくりする視線が我が家の顔となる角度です。
建築地での道路からの視線や、帰宅時の進行方向などを考慮して顔となる部分を作りますが、その角度を基本としてエクステリアや外構プランがスタートします。せっかくこだわった外観ですからエクステリアも統一した角度で計画しましょう!
【②-2 エクステリアの間取りをチェック!】
大事にしたい角度が決まったら、建物と同じように外構スペースの間取りをイメージしていきます。
リビングやキッチン・ダイニングなどは毎日の生活動線を考えて作り込まれますよね?外構スペースも一緒で、玄関やアプローチ・ガレージなど大まかな間取りを考えます。
「洗濯物は外干しもしたいなぁ」「子供が成長したら自転車通学になるからサイクルポートがいるかな?」など、今後のご家族の成長も踏まえて想像してみてくださいね!
【②-3 オープン外構・クローズ外構の選択!】
クローズ外構・オープン外構の選択も決めなければならないことの一つ。
小さなお子さんの飛び出しを防ぐならクローズ外構がおススメだったり、コストを抑えて開放的な雰囲気を作るならオープン外構が合うなど、建築地の環境や家族構成・ライフスタイルなど選択の仕方はひとそれぞれです。どちらのタイプもメリット・デメリットがあるので、しっかり把握して皆さんの条件にピッタリのタイプを選んでくださいね。
タイプ別のメリット・デメリットはコチラ!
・【エクステリアを考える前に】オープン外構のメリット・デメリットについて!
・【エクステリアを考える前に】クローズ外構のメリットとデメリット!
・【エクステリアの留意点】オープン外構とクローズ外構のメリット・デメリット【総まとめ】
【②-4 人の動線を考えましょう!】
建物の間取りと同じでエクステリアも生活動線がとても大切。
毎日使うものだからこそ、機能的な動線をしっかり確保しておかないと使い始めてから必ずストレスになってしまいます。また、建物と違いエクステリアは家族以外の動線がとても重要。郵便屋さんや宅配屋さんが来るたびに、リビングでくつろいでいる姿が見られてしまっているかも知れません。
家族の生活動線と同じくらい来客の動線って意外と重要なんですよ!
また、道路から玄関までが近いケースなどは、動線をクランクさせることで歩く人の視線を振ることもできます。視線が動くさきに植栽などを配置すると、歩く人の目を楽しませながら距離を感じさせるなんて仕掛けにも。
条件に合わせた動線づくりはプランニングのテクニックの一つなんです。
【②-5 植栽計画を考えましょう!】
住まいに彩りを添えてくれる植栽は第一印象を左右するほど大切なポイント。
玄関周りのシンボルツリーや道沿いのフロントガーデンで街並みにグリーンを提供してみたり、リビングのソファに座った位置から見る屋内からの景色づくりも住まいの居心地度をグンとあげてくれますよ。
植物は苦手という方も多いかと思いますが、エクステリアの専門店ならお住まいの地域に合った植栽やあなたのライフスタイルに合う植栽計画を提案してくれるはず!
新生活はぜひグリーンのある暮らしにチャレンジしてみてくださいね!
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【②-6 防犯を意識しましょう!】
外構のゾーニングを考えるうえで大切なひとつが防犯対策。
オープン外構クローズ外構ともに防犯面は万全ではありません。不測の事態を避けるためにも、できるだけ侵入者が入りたくない仕掛けが必要です。窓や勝手口までの動線に砂利を敷いて音が出るようにしたり、座ってゆっくり作業させないようにライトで暗がりを作らないプランにしていきましょう。
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【②-7 プライバシーを確保しましょう!】
住み始めてから意外と気になるのは外からの目線。
住まいの居心地度はデザインよりも大切なので、計画段階から近隣や周りの環境の下調べが重要です。特に朝のウォーキングの通り道や子供たちの通学路、ペットの散歩コースなど生活道路に面した立地は注意が必要。
コストカットにこだわり過ぎて、プライバシーの確保ができていないパターンにならないようにしてくださいね。
【②-8 サービスヤードを活用しましょう!】
門やアプローチ・ガレージなどのゾーニングが終わったらサービスヤードの使い方もイメージしましょう。
物置や洗濯干し場・サイクルポートなど、日々の生活に必要なものから子供の成長とともに今後必要になってくるものまでサービスヤードは大活躍します。
家族構成や趣味・ライフスタイルで用途はさまざまですが、スペースが狭すぎては活用のしようもありません。建物の配置計画の際にはサービスヤードのスペースにも配慮してくださいね。
お子さんの自転車が全員分置けるスペースの確保は大丈夫?
【③ まとめ】
いかかでしたでしょうか?
新しい生活を想像していろいろ考えてみるのも楽しいですよね!
早い時期からしっかりと時間を掛けた外構プランは、予算オーバーや住み始めてからのトラブルが少なく済みます。また、デザイン的な完成度も高くワンランク上の仕上がりにもなり一石二鳥!
あなたの理想の暮らしをイメージして素敵な住まいづくりを進めてくださいね。
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【ブログ作者】
アルテデザインガーデン株式会社
代表 栗林 宏行
ガーデン・エクステリアの設計施工の専門店【アルテデザインガーデン】代表。
これまで5000件以上の案件の設計を手掛けてきた経験から、トレンドに流されない本質を極めたデザインを提案するためADG Arte Design Gardenを設立 。香川県高松市を拠点としており、大阪・兵庫・京都・徳島など他府県の物件も多数手掛た実績を持つ。一般住宅の外構・庭デザインを中心に商業施設ガーデンスペース・公園・街並み計画の他、過去には外構・エクステリア業界紙『月間 エクステリアワーク』表紙イラストの作画を担当。施工例はエクステリアメーカーのカタログ等に多数掲載されている。