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【エクステリアとは?】外構工事前に知っておきたい5つのポイント

【エクステリアとは?】外構工事前に知っておきたい5つのポイント

 

新築やリノベーションをお考えで、「そろそろエクステリアや外構計画も進めないとなぁ」とお思いの方。

エクステリアは、建物と同じくらい皆さんの生活に密着していく大切な場所。エクステリアの完成度によって生活のしやすい環境になり、建物の見映えも全く違ったものとなります。

キッチンやリビングと同じで、エクステリアも毎日目にして使っていく場所。しかも屋外なので外からの見映えも気にしないとなりません。だからこそ、機能的で使いやすくオシャレに計画したいものですよね?

今回は、そんな『エクステリア』『外構』をこれから考えていく方に向けて、押えないとならない5つのポイントをご紹介します。

【知っておきたい5つのポイント】
① エクステリアの役割
② エクステリアの種類
③ エクステリアの予算
④ エクステリアの計画時期
⑤ 施工について

この5つのポイントを知っているだけで、『エクステリア計画』はとてもスムーズになること間違いなし!今、家づくりを考えている方には必ずお役に立つ内容となっておりますので、ぜひご覧くださいね。

【もくじ】
【① エクステリアの役割について】
【①-1 エクステリアとは?】
【①-2 エクステリアの役割】
【② エクステリアの種類】
【②-1 オープン外構】
【②-2 クローズ外構】
【②-3 セミクローズ外構】
【③ エクステリアの予算】
【④ エクステリアの計画時期】
【⑤ エクステリアの施工について】
【⑥ まとめ】

 

【① エクステリアの役割について】

【①-1 エクステリアとは?】

 

『エクステリア』とは、住宅の敷地まわりの構造物の総称。

門扉や塀・アプローチやガレージなど建物以外の構造物の工事をよく『外構工事』と呼びますが、構造物だけではなく敷地の外部空間全体が『エクステリア』として捉えられています。庭のスペースや植栽など構造物でないものもエクステリアの一部なんですよ。

【①-2 エクステリアの役割】

 

建物を包み込む外部空間としての『エクステリア』は、じつはとても重要な役割があるんです。

A. 建物を引き立たせるデザイン効果。
完成度の高いエクステリアは、建物を含めた敷地全体の雰囲気を何倍にも引き立たせることができます。建物のコンセプトと合わせることで統一感を演出したり、植栽を効果的に使うことで野趣あふれる趣きすることも。

皆さんもお住いの近くで印象に残っているデザインがあるのではないでしょうか?

デザイン次第で、住まい全体のイメージが決定するほど『エクステリア』は影響力が大きいんです!

B. 機能性と実用性。
ガレージの車の出し入れや毎日の通学通勤など、エクステリアは日常的に使っていくもの。

常に使っていくものこそ、毎日の使い勝手が悪いとストレスになってしまいますよね。エクステリアはそんなトラブルを避けつつも、さらに使い勝手を良くしながら建物になじむデザインを考えていかないとなりません。

C. 安全・防犯対策。
住まいの周りを囲む『エクステリア』は防犯対策として最初の防波堤のようなもの。センサーライトや砂利などで、死角となるスペースを作らずに侵入作業をさせない環境に変えてしまうこともできます。

また、小さなお子さんの急な飛び出しや車の出庫時に危険のない見通しなど、安全に配慮した設計をすることで今後のトラブルを回避することもできるんですよ。

【関連記事】ガーデン・エクステリアでできる防犯対策

D. パブリックスペースとしての役割。
道行く人の目に触れるエクステリアは公共的な役割も持っています。ひとつひとつ丁寧に作られたエクステリアが集まることで、キレイな街並みが形成されていきます。

道沿いに植物を配置すれば緑豊かな街並みになり、ライティングを少し増やすだけでも明るい安全な街並みとなっていきます。周りの環境のバランスを崩さないような配慮が大切なんですね。

 

【② エクステリアの種類】

エクステリアや外構は大きく3つのパターンに分かれます。
周りの環境やそれぞれのメリット・デメリットを考慮して、あなたの住まいに合うスタイルを選択してくださいね。

【②-1 オープン外構】

門やガレージの扉を設置しないで敷地の周りを適度に囲むエクステリアを『オープン外構』と呼びます。

高い塀など仕切りが少ないので開放感のある雰囲気となり、とても人気の高いスタイルです。構造物が少ないのでコストが抑えられるのも特徴で、予算重視の方にはおススメ。

開放的な一方、外からの視線を遮るものも少なくなってしまうのでプライバシーの確保が大変。玄関先やリビング・洗濯干し場などは、必ずプライバシーを気にした設計をしておかないと、どうにも落ち着かない『住まい』となってしまいますので注意してくださいね。

【関連記事】【エクステリアを考える前に】オープン外構のメリット・デメリットについて!

【②-2 クローズ外構】

敷地のをまわりを塀やフェンスでしっかり囲んで門扉をつけるパータンのエクステリアを『クローズ外構』と呼びます。

プライバシーの確保や、お子さんの飛び出しなどの安全対策を優先する方に多いスタイルとなります。また、敷地をぐるっと囲むと構造物が多くなるので、デザイン次第で高級感や邸宅感を演出することもできますよ。

オープン外構に比べるとどうしてもコストが掛かってしまうので、できるだけ早い段階で予算を把握することをおススメします。

【関連記事】【エクステリアを考える前に】クローズ外構のメリットとデメリット!

【②-3 セミクローズ外構】

プライバシーの確保で閉じたいところだけ囲ったり、安全対策でフロント部分だけに門扉をつけたりと、必要な所だけをクローズして他の所は開放的なオープンにするスタイルが『セミクローズ外構』

オープン外構とクローズ外構のメリットを組み合わせたようなパターンですね。

コスト的にもクローズ外構ほど高額にならないで、生活するうえで気になるポイントをしっかり押さえる効率的なスタイルです。

小さなお子さんがいて交通量の激しい道路に面していたり、お車を大切にしている場合はガレージだけを閉じる場合も。また、愛犬を自由に遊ばせるドックランを作る場合にも使われます。

家族構成や周辺環境に合わせて、自由自在にデザインできるのが特徴です。

【関連記事】【エクステリアの留意点】オープン外構とクローズ外構のメリット・デメリット【総まとめ】

【③ エクステリアの予算】

エクステリアのスタイルが決まったら、次はどんな使い方をしたいか想像してみてください。

ガレージは何台必要なのか、物干し場には屋根が必要なのか。生活するうえで必要と思うことを整理して、絶対やりたいことから優先順位を付けてみてくださいね。

というのは、エクステリア予算は立地条件に加えて要望をどれだけ反映するかによって大きく変わってしまいます。

まず、立地条件で注意するところは、

① 高低差
・道路との高低差が大きいと掘削土量や土留工事が必要な場合も。
② 角地
・道路に面する範囲が多くて構造物が増えてしまいます。
③ 敷地面積と施工範囲
・施工面積や範囲が多くなれば当然コストも掛かってしまいます。

このような立地条件によってどうしても必要になるコストをベースに、先ほど整理した要望をプラスしていく流れとなります。要望が全部叶えられたらベストですが、予算を調整したりカットしないとならないことも。

そんなときには優先順位にボーダーラインを作るのがオススメ。

「ここまではしたいなっ」ってラインを作ると、予算を調整しやすくなりますよ!

【④ エクステリアの計画時期】

家づくりを考えるとどうしても建物がメインになってしまいますよね。

でも、先ほども触れたようにエクステリアの予算を把握するためにも早めの計画がベスト!

エクステリアは土地や建物の次に高額になる工事です。建物の計画に気を取られて後回しにしてしまうと、のちのち予算調整が大変になってしまいます。また、建物と並行した計画ならガレージの広さや給排水設備など、エクステリア計画に関わってくる部分の調整をしながら進められるのでトラブルも少なくなりますよ!

費用的にも安くない工事の計画なので、それなりの時間を掛けてじっくり考えていきましょう。

 

【⑤ エクステリアの施工について】

【コストより品質が大事】

エクステリア業者を選ぶときは、ハウスメーカーの紹介や近隣の専門店が多いかと思います。その地域の気候や流通している材料にも詳しいですしね。

選ぶときにはどうしてもコストを重視しがちになりますが、コストよりも大切なのは品質

また、各種法令やコンプライアンスを順守することが大前提となります。エクステリアは基礎や下地など、あとから見えない土台となる工事が多い工種。見えないところこそしっかりとした施工と品質なら安心安全ですよね。

【工期】

エクステリアの工事期間は規模にもよりますが平均1ヶ月ほど。施工範囲が広かったり、コンクリートが多い場合は強度を出すための養生期間が必要となるので工期が長くなることがあります。

ここで注意しないとならないのは引っ越しの時期。建物の工事の終盤に外構工事は着工できるので、入居をどの時期でするのかが大切になります。

建物も外構も全部完成してからの入居がベストですが、エクステリア計画が遅れてしまったり2重家賃を避けるために外構着工前に入居の場合、工事中に車が停めれなくなるので駐車場の確保が必要ですよ。

【⑥ まとめ】

いかかでしたでしょうか?

エクステリアを考えていくうえで課題となるのが『コストと価値のバランス』。ひとそれぞれ条件や要望が違うので、皆さんひとりひとりに合った価値とそれに見合うコストのバランスを探してください。

エクステリアの実用性と魅力を最大限引き出すためにも、時間を掛けた計画とじっくり考える期間が大切。

建物と並行した打合せは大変かと思いますが納得のいく『住まい作り』をするために、もうひと踏ん張り頑張ってくださいね!

 

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【ブログ作者】
アルテデザインガーデン株式会社
代表 栗林 宏行

ガーデン・エクステリアの設計施工の専門店【アルテデザインガーデン】代表。
これまで5000件以上の案件の設計を手掛けてきた経験から、トレンドに流されない本質を極めたデザインを提案するためADG Arte Design Gardenを設立 。香川県高松市を拠点としており、大阪・兵庫・京都・徳島など他府県の物件も多数手掛た実績を持つ。一般住宅の外構・庭デザインを中心に商業施設ガーデンスペース・公園・街並み計画の他、過去には外構・エクステリア業界紙『月間 エクステリアワーク』表紙イラストの作画を担当。施工例はエクステリアメーカーのカタログ等に多数掲載されている。

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