【理想のエクステリアを実現。予算に余力を持たせてオシャレに仕上げるチェック項目】
お住いの新築をお考えの方や、現在のお住いのガーデンエクステリアのリフォームやリノベーションをお考えの方。
または、前回の
理想のエクステリアを実現。重要性と構想前のチェック項目 【STEP1】
をご覧いただいた方。
【STEP1】では「そろそろマイホームを建てようかな?」とか、「使い勝手も変わってきたから、ガーデンエクステリアのリノベーションをしたいなぁ」と、新築やリノベーションを考え始めた段階の方に向けて、エクステリアの構想前の重要な項目について触れております。
どれも今まで携わってきたお客様からの声やともにエクステリアのプランニングをさせていただいた経験からのお話なんです。
前回は、
1. ガーデンエクステリアと建物の深いかかわりと
相乗効果について。
2. エクステリアの計画を考え始めたり
動き始めないとならない時期について。
3. 同時にエクステリア予算を新築計画のどの段階から
把握しておかないとならないかについて。
どれも新築やリノベーションを考え始める前の気になる疑問や、のちのちの失敗を未然に防ぐための前段階の対処法をお伝えしました。
今回は、今現在新築計画と一緒にエクステリアを進めていたり、エクステリアのリノベーションを計画中の現在進行形の方々に押さえていただきたいポイントをご紹介したいと思います。
【目次】
① 外構プランの要望整理と優先順位
② エクステリア予算の余力について
③ デザインのリメイクの繰り返しが必要
④ まとめ
【① 外構プランの要望整理と優先順位】
念願のマイホームの計画が順調に進む中、そろそろ建物の間取りや仕様のほかにも外構やお庭のことも考えなければなりませんよね。
でも何から取りかかったらいいものか…
まずは、新しい住まいでどんな生活をするのか想像してみてください。リノベーションをお考えの方は、今の現状で不便な所や改修したいところなどストレスを抱いているところで結構です。
『子供が生まれたばっかりだから、雨の日なんかは車に屋根があったらいいなぁ…』
『庭に犬を放して遊びたいからドックランのスペースが欲しい!』
『買い物に自転車を使う機会が多いから駐輪スペースはいるよね…』などなどなんでも結構です。
ご家族でどんな新しい生活になるか話していただいて、その中でガーデンエクステリアに関わるものが今回のご要望となります。ただ、要望がいっぱいありすぎるとコストにも影響してしまいますので注意が必要。
そこでよくお聞きするのが『要望の優先順位』。
あれもしたいこれもしたいと漠然と想像するのではなくて、やりたいことや必要なものの優先順位をつけていきます。例えば15個の要望があるとしたら、1から順に必ず必要なことを決めていきます。途中の11個目以降は『あったらいいけどなくてもいいや』となったら、そこがボーダーライン。
夢が膨らみすぎてコストも膨らんだ時には、このボーダーラインから下の要望を実現するか削るかが予算調整のポイントとなります。夢のマイホーム、夢のガーデンエクステリアですから要望がたくさんあるのは当たり前。
でも、軟弱地盤で地盤調査費がかかってきたり、システムキッチンをグレードアップしたいなどどこかで調整が必要になることがあるかもしれません。要望に優先順位とボーダーラインを作ることで建物計画全体の予算調整ができるようになります。
ちなみに、優先順位はご主人様は車や家電・奥様はキッチンまわりやインテリアなど、優先順位が違いますのでケンカにならないようよく話し合って決めてくださいね。
【② エクステリア予算の余力について】
エクステリアの予算については経験のあるプロでも正確にはわかりません。
というのは、外構予算はまず最初に敷地の大きさや道路との高低差、解体工事や境界工事の有無などの建築地の立地条件と現状の状態がベースとなります。それから、皆さんからお聞きした要望の一つ一つをプランに織り込みます。さらに、建物との統一感の演出デザインや
おすすめの材料・見映えを考慮した植栽計画など、住まい全体の付加価値を増すための提案をデザインの中にプラスするのです。
みなさん各々の条件や要望の内容も違うなか、これからプランに付加価値をプラスしていくのですから最初から予算を決めてしまうのは無理がありますよね。
エクステリア予算を決めるのは、まず要望を反映したマスタープランを作ってから。
施工面積や敷地の高低差でコストが変わってくるうえ、たくさんある要望のなかには意外と費用のかかるものもあるかもしれません。また、建物の仕様や家具・家電などのグレードアップなど費用が必要になってしまう場合もありますし、逆にエクステリアを優先して他で調整する場合も。
新築のご計画が進んでいるお客様からは、
『知り合いがこれぐらいで外構工事をしたから、我が家もこれくらいだと思ってました』
『建物計画の追加コストで、最初の予算内では…』などよく耳にします。
土地や建物・内装・エクステリアなどの計画は住まい全体の計画です。エクステリア予算にも他の予算にも余力を残して臨機応変に対応するためにも、早い段階で外構プランを依頼して予算の把握をしていきましょう。
【③ デザインのリメイクの繰り返しが必要】
建物の計画と並行して、予算の把握のためにエクステリアデザインが完成!
マスタープランは「この要望でこれぐらいの金額」と予算の把握をするのと、デザイン的な要望が皆さんのイメージとマッチしているか
確認するためのプランとなります。
次の段階として、マスタープランのなかで境界工事やガレージ・表札やポストなど必ず必要な部分と、先程の優先順位のボーダーラインから下の要望を考慮しながら、コストとデザインの調整をしていかないとなりません。
また、デザインイメージは好みによってさまざま。
同じようなテイストが好きな方でも、リビングに置くイスなど細かな好みは分かれています。皆さんの好みもそうですし、書き手の好みの受け取り方によってもさまざまなデザインができあがります。初めて我が家のエクステリアプランを見て『こんなにオシャレになるの?』というデザインと出会えたらベストですね。
【④ まとめ】
エクステリアのプラン段階は、要望の 優先順位をつけてコストの調整と好みのデザインを細かく仕上げていく作業。
『知識の引き出し』と『デザインの引き出し』をたくさんもった人との共同作業で、素敵なガーデンエクステリアを実現してください。
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【ブログ作者】
アルテデザインガーデン株式会社
代表 栗林 宏行
ガーデン・エクステリアの設計施工の専門店【アルテデザインガーデン】代表。
これまで5000件以上の案件の設計を手掛けてきた経験から、トレンドに流されない本質を極めたデザインを提案するためADG Arte Design Gardenを設立 。香川県高松市を拠点に、大阪・兵庫・京都・徳島など他府県の物件も多数手掛た実績を持つ。一般住宅の外構・庭デザインを中心に商業施設ガーデンスペース・公園・街並み計画の他、過去には外構・エクステリア業界紙『月間 エクステリアワーク』表紙イラストの作画を担当。施工例はエクステリアメーカーのカタログ等に多数掲載されている。