【ガーデン・エクステリアでできる最新の防犯対策】
誰でも泥棒に入られたら恐怖を感じますよね。
建物をぐるっと囲むエクステリアは、主に『オープン外構』・『クローズ外構』と呼ばれる2つのスタイルに分けられますが、それぞれ防犯に関してはメリット・デメリットがあります。
今回は、オープン外構やクローズ外構などそれぞれの状況に合わせた防犯対策をご紹介します。ガーデン・エクステリア計画はデザインやゾーニングだけではなく、防犯対策にも配慮しないとなりません。スマートフォンと連動した最新の防犯商品もありますので、新築時やリフォームの際には、是非参考にしてくださいね。
【目次】
【① オープン外構・クローズ外構の防犯上のデメリット】
【② 泥棒の視点から考えよう!】
【③ エクステリアの防犯対策】
【③-1 ライティング】
【③-2 防犯砂利】
【③-3 インターホン子機】
【③-4 ワイヤレスカメラ】
【③-5 カーゲート用通信ユニット】
【③-6 電気錠ユニット】
【⑤ まとめ】
【オープン外構・クローズ外構の防犯上のデメリット】
塀やフェンスで敷地を囲み、門扉を設けて外部と建物を一旦遮断するエクステリアを『クローズ外構』と呼び、塀やフェンスをプライバシーの確保で適度に設けて、門扉やガレージの扉をつけないエクステリアを『オープン外構』と呼びます。
一見、オープン外構は無防備に見えて、塀でぐるっと敷地を囲むクローズ外構の方が防犯に強い感じがしませんか?
じつは防犯に関してはそれぞれデメリットがあって、オープン外構は侵入しやすいけど外部から見えやすいので解錠作業がしにくく、クローズ外構は侵入しにくいけど一旦入ってしまったら死角が多くて作業がしやすい状況です。泥棒が嫌がる防犯対策は、オープン・クローズなど採用するスタイルによって方法が変わってきます。スタイルごとにできる防犯対策が重要なんですよ。
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【② 泥棒の視点から考えよう!】
まずは泥棒の視点から…
犯行を諦めた理由から考えてみると、
1位 「声をかけられた」
2位 「センサーライトがついていた」
3位 「犬を飼っていた」
4位 「機械設備がついていた」
5位 「補助鍵がついていた」
6位 「防犯カメラがついていた」
となっております。意外と防犯カメラを嫌わないのはビックリですね。
この結果から侵入を阻害する手段よりも、人と会ったり姿を見られるなど侵入前の心理的な状況を嫌うことが分かりますね。その点を踏まえてエクステリアや外構でできる防犯対策を考えていきます。
【③ エクステリアでできる防犯対策】
【③-1 ライティング】
ガーデン・エクステリアでできる防犯対策として、まず『ライティング』について解説します。
泥棒が犯行を諦めた理由の2位に挙がるほど『ライティング』は効果の高い防犯対策。
泥棒の侵入経路として多いのは『窓から』が60%。人を感知して点灯したりフラッシュしたりするセンサータイプもそうですが、まずは外構部分やお庭のスペースに照明を配置して、暗がりをなくして侵入者をその気にさせないのが大切です。出入口はもちろん、道路に面したアプローチやガレージ、暗がりになりやすいガーデンスペースや犬走りなどの窓までの経路に照明を配置するのがおすすめ。
照明の灯りによって、侵入者が解錠作業を落ち着いてできる死角を無くすことが重要。外から見ただけで侵入を諦める状況をつくります。
ライティングはどんな外構スタイルでも採用できるほか、近隣の1件1件が配慮をすれば町全体が明るく安全になっていきますよ。
【③-2 防犯砂利】
ライトの設置は視覚的に外部から発見されやすくなる効果が期待されますが、同時に音を使って泥棒が嫌う状況も作れます。
建物まわりのスペースを砂利で敷き詰めるだけで、侵入経路となる窓や勝手口までの動線がザクザク音が鳴る状態に。
歩くたびに音が鳴ったら泥棒はたまりませんよね!
市販されている砂利ならどれでも大丈夫。音が鳴りやすい『防犯砂利』もホームセンターなどで見かけますが、人工的に作られた砂利で表面の気泡が多く汚れが付きやすいのが欠点です。犬走り部分の砂利敷きは、オープン外構・クローズ外構問わずできますね。
【③-3 インターホン子機】
カメラ付きのカラーモニターが一般的となり、来訪者を自動録画できるのが特徴。ボタンを押せば、室内から外の状況を音声付きで見ることもできるので不審な物音にも対応できます。また、外出中でもスマートフォンで来訪者を確認できる機能もあり、留守にしている自宅の状況まで確認ができるので便利ですよ。オープン外構・クローズ外構を問わず設置できますのでご検討ください。
【③-4 ワイヤレスカメラ】
インターホンと連動できるワイヤレスカメラ。インターホン子機の他に気になる場所に設置することで、映像と音をインターホン親機のモニターで確認できます。センサーが反応したらSDカードに動画を保存することもできますので万が一のときにも記録として残せます。音声による会話機能もありますので、室内から不審者に警告もできますよ。カーポートなど高さのある柱に設置することが多いので、オープン外構・クローズ外構ともにカーポート屋根がある場合におすすめです。
【③-5 カーゲート用通信ユニット】
スマートフォンと連動してリモコンが無くてもカーゲートの開閉操作ができるほか、カーゲートの開閉を通知で知らせてくれます。家族の外出や帰宅の確認はもちろん、外出中や就寝中でも通知で確認できる便利な機能があります。車へのいたずらや盗難に特化した防犯商品です。カーゲートはセミオープン・クローズ外構の場合の防犯対策となります。
【③-6 電気錠ユニット】
建物の玄関ドアと連動できる電気錠ユニット。スマートフォンやカードをかざすだけで施解錠できるので、エクステリアの門扉と建物の玄関ドアの2重で不審者をシャットアウトできます。カメラ付きインターホンとセットにすれば、画像で来訪者を確認して室内から電気錠を解錠できるので安心度がさらに高まります。電気錠ユニットは門扉とセットになるのでクローズ外構のみ設置が可能となります。
【⑤ まとめ】
いかがでしょうか?
外構やエクステリアでできる最新の防犯対策を紹介しました。これらの防犯対策は、どれも不審者が侵入する気を無くすための防御の一つでしかありません。それ以外にも洗濯物や郵便物から家族構成が分かってしまったり、規則正しい生活リズムから不在時が特定されやすくなるなど、普段の生活のなかで気を付けることができることもたくさんあります。
新築やリフォームをお考えの際はエクステリアや外構でできる防犯対策に配慮をして、家族の安全や財産など大切なものを守りましょう!
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【ブログ作者】
アルテデザインガーデン株式会社
代表 栗林 宏行
ガーデン・エクステリアの設計施工の専門店【アルテデザインガーデン】代表。
これまで5000件以上の案件の設計を手掛けてきた経験から、トレンドに流されない本質を極めたデザインを提案するためADG Arte Design Gardenを設立 。香川県高松市を拠点に、大阪・兵庫・京都・徳島など他府県の物件も多数手掛た実績を持つ。一般住宅の外構・庭デザインを中心に商業施設ガーデンスペース・公園・街並み計画の他、過去には外構・エクステリア業界紙『月間 エクステリアワーク』表紙イラストの作画を担当。