【植物の癒し効果】庭やインドアでグリーンのある暮らしを!
皆さん、商業施設など初めて行った場所にもかかわらず、植物に囲まれた空間があるだけで落ち着いた気持ちになった経験はありませんか?
ベンチには一息ついて休んでいる人、また足を止めて携帯を触っている人など、意識をしていないのに植物の周りに自然と人が集ってきますよね。
じつは、植物が人を引き付ける魅力にはしっかりとした理由があります。今回は庭や観葉植物など私たちにとって一番身近な自然ともいえる『植物の癒し効果』についてご紹介。
グリーンのある暮らしを通じて、皆さんの『おうち時間』が『癒しの時間』になったら嬉しいです。
【もくじ】
【① 植物のリラックス効果ってなに?】
【①-1 空気清浄】
【①-2 フィトンチッド】
【①-3 目の負担を軽減】
【①-4 快適な加湿調整】
【①-4 アロマテラピー】
【①-5 1/fゆらぎ】
【①-6 園芸療法】
【② まとめ】
【① 植物のリラックス効果ってなに?】
最近はストレスフルな環境が多くなっていますが、植物には安らぎを与えてストレスを軽減する効果がたくさんあります。
主に言われているのは、『空気清浄効果』・『マイナスイオン濃度上昇効果』・『視覚疲労緩和回復効果』・『加湿調整効果』・『森林浴効果』・『心理生理的効果』など。
漢字が並ぶとかえって分かりにくいですね。
もともと植物が持っている物理的な能力から、五感を通じて人の心の内側を安定させてくれる効果まで様々な効果が科学的に認められているんです。
植物は、日々の生活のなか環境を向上させて穏やかな気持ちで生活するには欠かせない存在のひとつです。
【①-1 空気清浄】
植物が空気をキレイにしてくれるのは聞いたことがありますよね。
シックハウス症候群の原因となる「ホルムアルデヒド」・「キシレン」・「トルエン」など空気中の有害物質を吸着・分解するほか、マイナスイオン濃度を高める効果もあります。
マイナスイオンは体の酸化を抑えて疲労を回復する働きや、心拍数や血圧を安定させるリラックス効果が。また、空気中のカビの胞子やバクテリアの抑制までしてくれることも分かっています。植物を置いた部屋は置かない部屋より50~60%もカビの胞子やバクテリアが減少したという研究もあるほど!
私たちの健康被害を抑制する働きと、健康を促進してくれるダブル効果で空気をキレイにしてくれているんですね!
【天然の空気清浄機の役目をする植物の効果】
・空気中の有害物質を吸着・分解
・マイナスイオン濃度の上昇
・カビの胞子やバクテリアの抑制
空気の浄化だけでこんなにメリットがありますが、植物の持つ優秀さはまだまだたくさん。人に与える『癒し効果』を深堀りしていきます!
【①-2 フィトンチッド】
『フィトンチッド』は、植物がダニやカビから身を守るために放出する香り成分。
森林浴で深呼吸したくなる森の香りをイメージしてくださいね。
どんな植物でも空気中に放出している『フィトンチッド』は殺菌成分を持っていて、病原菌やウィルスに対して強い抗菌・除菌作用を持ち免疫力をアップさせる効果があります。
また、ストレスホルモンの減少や血圧・脈拍数の低下、交感神経の活動を抑制して副交感神経を活発にするなど、人の心の内側にも作用する癒し効果があるんですよ。
心を落ち着かせる効果にはしっかりとした理由があったんですね!
【①-3 目の負担を軽減】
パソコンやスマートフォンを使う機会が多くなり、私たちの目は毎日負担の連続。
そんな時は近くの植物を眺めると目の疲れが緩和されますよ。
植物の特徴である緑色は、網膜に負担を掛けない波長と言われていて目を休めるのに適した色なんです。こちらも実験結果があるのですが、部屋に植物がある場合とない場合の眼精疲労の度合い。当然ある場合が眼精疲労が小さい結果となっています。
また、眼精疲労の抑制のほかにも植物の緑を見ることで脳内のα波が増幅され、血圧の低下や緊張をほぐしてくれる効果もあります。脳がリラックスした状態になるので、仕事や勉強の合間のリフレッシュにはピッタリですね!
【①-4 快適な加湿調整】
天然の空気清浄機である植物は加湿調整機能も持っています。
根から吸った水分を葉から蒸散するため、観葉植物を置いた部屋などでは快適な湿度が保たれます。夏場は空気中の熱を奪ってくれて、乾燥した状態の冬場は空気中に潤いを与えて風邪の予防やドライアイの軽減に効果があるんですよ。
【①-4 アロマテラピー】
先ほどご紹介した『フィトンチッド』は全ての植物が放出いている成分ですが、植物の中には芳香成分にさまざまな効果があるといわれているものがあります。
自然療法として人気の高い『アロマテラピー』は、そんな特徴を持った植物の『香り成分』をオイルとして抽出。芳香浴をはじめ蒸気吸入、入浴、マッサージなど皆さん健康や美容に役立てて使っているのではないでしょうか?
カモミールやクラリセージ・ラベンダーの芳香成分は鎮静効果があり寝つきの悪いときなどに利用され、ペパーミントやローズマリー・レモンなどは集中力を高める際に有効とされています。
【①-5 1/fゆらぎ】
自然界にあふれる『ゆらぎ』。
小鳥のさえずりや木々の葉音・川のせせらぎなど規則的なものと不規則なものが調和した状態が『1/fゆらぎ』と呼ばれています。
心を落ち着かせて脳をリラックスさせる効果があるので、よくBGMに利用されていることもありますよね!
窓をほんの少し開けるだけで、BGMでは感じることのできない肌に触れる風や庭に植わる枝葉の音など、普段気にすることのない『1/fゆらぎ』が私たちの近くにあることに気づきますよ。
【①-6 園芸療法】
植物を育てることによって得られる効果もあります。
『園芸療法』と呼ばれ、土の香りや芽吹いた新芽・成長を待ちわびる過程などが五感を適度に刺激して心と身体を満たしていくことが実証されています。現在では多くの介護施設や老人施設・医療施設などでも実践されていますよね。
また、屋外での適度な作業は日光浴にもつながります。
太陽光は体内でビタミンDを生成して骨を丈夫にしてくれるので骨粗しょう症の予防に。同時に『セロトニン』という物質が分泌され、精神を安定させてくれるのです。
【② まとめ】
いかがでしたでしょうか?
どれも私たちのストレスを軽減してくれる『癒し』ばかりですよね!
そばにあるだけで皆さんを【リラックスさせてしまう!】植物。ぜひ『グリーンのある暮らし』を実践して、心と身体のケアをしてみてはいかがですか?
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【ブログ作者】
アルテデザインガーデン株式会社
代表 栗林 宏行
ガーデン・エクステリアの設計施工の専門店【アルテデザインガーデン】代表。
これまで5000件以上の案件の設計を手掛けてきた経験から、トレンドに流されない本質を極めたデザインを提案するためADG Arte Design Gardenを設立 。香川県高松市を拠点としており、大阪・兵庫・京都・徳島など他府県の物件も多数手掛た実績を持つ。一般住宅の外構・庭デザインを中心に商業施設ガーデンスペース・公園・街並み計画の他、過去には外構・エクステリア業界紙『月間 エクステリアワーク』表紙イラストの作画を担当。施工例はエクステリアメーカーのカタログ等に多数掲載されている。