【リゾート風のガーデン・エクステリア】におすすめの樹木8選!
新築やリノベーションをお考えの方で、海外の旅行先の雰囲気を自宅で味わいたいという方が多くなってきています。
滞在先のホテルで見たプライベートガーデンやライトアップされたエキゾチックな植物など、非日常を感じた景色はゆったりした時間の演出には最適!
家具やインテリア、食器までコーディネートする方もおられるほど。
庭やエクステリアで、リゾート感を演出するのに欠かせないものの一つが植物。存在感の大きいリゾート系の植物は、1本あるだけで空間全体の雰囲気を変えてくれます。
気候が違う日本の地で、そんなリゾート風の雰囲気を演出してくれるおススメの植物を8種ご紹介。
ガーデン・エクステリアのシンボルツリーとしても、ドライガーデンにも使える樹種ですので参考にしてみてくださいね!
【目次】
【① アガベ (リュウゼツラン)】
【② コルディリネ】
【③ ニューサイラン】
【④ フェイジョア】
【⑤ オリーブ】
【⑥ ニオイシュロラン】
【⑦ ココスヤシ】
【⑧ フェニックス】
【⑨ まとめ】
【① アガベ (リュウゼツラン)】
最近少しづつ流通し始めている『アガベ』は、メキシコやアメリカに分布している多肉植物。世界中に300種類以上あるといわれていますが、フォルムもバリエーションもさまざまな種類があります。ハードな印象が強い『アガベ』ですが、日本では『竜舌蘭・リュウゼツラン』として親しまれています。
特になじみの深い品種としては『アオノリュウゼツラン』。
『アオノリュウゼツラン』
大型のリュウゼツランで、厚みのあるトゲトゲの葉っぱが特徴。耐寒性も強くて、意外にも古い民家の庭先などに植わっていることも。日本の環境でも自生できる良い実例ですね。
また、『アガベ』と聞いて思い出すのが『アガベ・テキラーナ』。お酒のテキーラの原材料なんです。
『アガベ』は観葉植物としても流通していますが、ベネズエラやポタトルムなど種類によって耐寒性が弱い品種もあります。一般的にアメリカーナやストリクタは耐寒性が強い品種ですので、購入の際は地植えに適した品種か確認してください。
また、地域によって冬の最低気温に差があるので気を付けてくださいね。
【② コルディリネ】
ニオイシュロランが原種で、赤銅色や青銅色の『コルディリネ』は園芸用の改良品種。インディビザやオーストラリスは、最近のエクステリアでは定番の品種となっています。
存在感のあるシャープな葉っぱは、花壇の中でエキゾチックなワンポイントとしてよく利用されます。
耐寒性もあり関東以西では地植えも可能ですので、日当たりと風通しの良いところを選んで植えてあげましょう。同じ『コルディリネ』の仲間には、耐寒性が弱く観葉植物として楽しまれているものもたくさんあります。
【③ ニューサイラン】
緑色の葉の縁にクリーム色の斑が入った『ニューサイラン・バリエガータ』。深い赤色の葉をした『ニューサイラン・プルプレア』と、異なった葉色が楽しめるのでガーデン・エクステリアでは人気の品種。
しなやかな細い葉が束になった姿は、花壇の中でもひと際目を引くものとなります。
ニュージーランドが原産なので耐寒性があり、地植えは意外と成長が早くホリュームのある姿になってくれます。外側の古い葉に傷みや変色が見られたら、株元から切り取って樹形を保つようにしましょう!
【④ フェイジョア】
南国を想わせるような可憐な花をつける『フェイジョア』。丸みを帯びたかわいらしい葉っぱは表面は光沢のある緑色で、葉裏は白い密綿毛に覆われているのが特徴的。
風に揺れる姿はまるで白銀色。
花のイメージを重視して南国リゾートの雰囲気にも、葉のイメージを重視して地中海風の演出もできる優れものです。
高さのある『フェイジョア』をリゾート風のエクステリアや庭に配置すれば、その存在感だけで周りの空気を変えてくれますよ!
【⑤ オリーブ】
ガーデン・エクステリアでは定番の『オリーブ』。とても人気の樹木ですので、皆さんご存じかとは思います。リゾート風を演出するのに申し分ない雰囲気の『オリーブ』ですが、今回はオリーブでも樹齢を重ねたオリーブについて。
通常、皆さんがイメージされるオリーブはサラサラ可愛い樹形ではないでしょうか?
樹齢を重ねたオリーブはゴツゴツしたスモーキーな幹肌になり、圧倒される樹形となります。
近年は、100年オリーブなどと呼ばれ、市場にも流通し始めています。希少価値が高く非常に高額なのが難点ですが、100年とは言わずともゴツゴツな幹肌をしたオリーブを探してみるのも楽しいですよ。
もしお気に入りが見つかったら、プライベートガーデンに採用して雄大な自然を感じてみるのはいかがでしょうか?
【⑥ ニオイシュロラン】
シュロに似た花を咲かせて香りもあることから『ニオイシュロラン』という名前で呼ばれています。
ツンツンと尖った葉が異国情緒あふれる雰囲気を演出してくれるので、リゾート風の庭やエクステリアにピッタリ!
市場の流通も安定しているので、それほど高額でもなくオススメの種類です。
【⑦ ココスヤシ】
ゴツゴツした幹にシルバーがかった葉っぱが人気の『ココスヤシ』。
小さなものは鉢植えでも売られているので、園芸店などで目にした方も多いかと思います。耐寒性も-7℃までは大丈夫なので、よく見ると街路樹や古い民家などでも見かけることもできますよ。
ハワイやアメリカ西海岸のような、トロピカルリゾートを演出するには最適!
高さのある『ココスヤシ』はとても高価で流通も限られます。もし「これだっ!」と思った方は、地域の専門店へ相談してみてくださいね。
【⑧ フェニックス】
より本格的な雰囲気を醸し出す『フェニックス』。
ニオイシュロランやココスヤシに比べると耐寒性が弱いので、霜の降りる地域は注意が必要です。専門店では、その土地の気候に合わせて露地栽培されたものも扱っていますので、入手にあたってはお住まいの地域に似た環境で育ったものをセレクトしてください。
また、大きいものは何トンもの重さになるので搬入にはクレーン車が必要です。転倒防止のアウトリガーが固定できるスペースが必要になりますのでご注意ください。
【⑨ まとめ】
いかかでしたでしょうか?
どれもが個性的な表情の植物でしたよね。
きっとご自宅のリゾート感を演出してくれるものばかりですので、お気に入りの植物でリゾート感あふれる非日常の空間を作ってみてくださいね!
ご紹介のなかにはお住いの気候に合ったものを選ばないとならない品種もあります。アガベやコルディリネなどは、たくさんの品種があるのでしっかり下調べして購入してくださいね。また、お近くの地域の方はお気軽にご相談ください。
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【ブログ作者】
アルテデザインガーデン株式会社
代表 栗林 宏行
ガーデン・エクステリアの設計施工の専門店【アルテデザインガーデン】代表。
これまで5000件以上の案件の設計を手掛けてきた経験から、トレンドに流されない本質を極めたデザインを提案するためADG Arte Design Gardenを設立 。香川県高松市を拠点としており、大阪・兵庫・京都・徳島など他府県の物件も多数手掛た実績を持つ。一般住宅の外構・庭デザインを中心に商業施設ガーデンスペース・公園・街並み計画の他、過去には外構・エクステリア業界紙『月間 エクステリアワーク』表紙イラストの作画を担当。施工例はエクステリアメーカーのカタログ等に多数掲載されている。