【ADG Indoor Green】ホヤ・リネアリス
アルテデザインガーデンを訪ねてきたお客様の大半が、扉を開けると同時に「わぁ!」と目を見張り、笑顔になってくれます。それはきっとインドアグリーン・観葉植物たちのお陰だと思っています。
皆さんご存じの通りアルテデザインガーデンは、家の外回りであるエクステリアとガーデンのクリエイティブカンパニーですが、観葉植物屋さんと間違われてしまう事もしばしば。それもそのはず、お店の中はインドアグリーンでいっぱい!世の中にたくさんあるインドアグリーン、その中から選りすぐりをインテリアの一部として置いているんです。
【ADG Indoor Green】シリーズでは、皆さんに暮らしに合った一鉢を見つけていただくために、おすすめの観葉植物たちを詳しくご紹介していきます。
アルテデザインガーデン店舗の窓際を我が物顔で占領しているのが、今回ご紹介する「ホヤ・リネアリス」。細長い独特の形をした葉っぱが連なって垂れ下がる様子は、まるでたくさんのインゲンマメがぶら下がっているみたいでなかなか面白い光景です。今回は、窓辺のハンギングにピッタリのユニークでかわいらしい「ホヤ・リネアリス」について詳しくご紹介しますので、ぜひ最後までご覧くださいね。
【もくじ】
【① ホヤ・リネアリスの基本情報】
【② ホヤ・リネアリスの特徴】
【③ ホヤ・リネアリスの水差しに挑戦してみよう】
【④ ホヤ・リネアリスの育て方】
【⑤ まとめ】
【① ホヤ・リネアリスの基本情報】
〇科属名 キョウチクトウ科ホヤ属
〇耐寒性 やや弱い(5℃以上。)
〇耐陰性 強い
〇置き場所 レースカーテン越しに日の当たる窓辺
【② ホヤ・リネアリスの特徴】
「ホヤ」と一口に言っても、その種類は200種類以上。
その中の多くが多肉植物のようなしっかりとした厚みがあり硬い質感の葉が特徴的なのですが、今回ご紹介する「ホヤ・リネアリス」という品種は細長い棒状の葉が垂れ下がりとても繊細なイメージ。ユニークな形をしているのですが、汎用性が高くエレガントで品の良いインテリアにも馴染みますし、ナチュラル系にもRCむき出しのインテリアにも合わせることができるという万能選手。
その繊細そうな草姿から育てるのが難しいのでは…と思われることも多いのですが、意外と丈夫で初心者さんにもオススメです。アルテデザインガーデンでも購入してから2年ですが、長さもボリュームもどんどん出てきて緑のカーテン状態になっているほど。
「ホヤ・リネアリス」は花も見ごたえたっぷり!その小さい花は金平糖や蝋細工に例えられることが多いのですが、小さな星が集まったブローチのようでとてもかわいいんです!順調に育っていると、これでもかというくらいに花芽を付けてくれるのですが、つぼみのまま黄色くなって落ちてしまうことが多々あります。はっきりとした原因は分からないのですが、色々調べてみると花芽が付いた後に一時的に気温が高くなると花が咲かずつぼみを落としてしまうそう。逆に寒くなった方が開花が進むようです。
今年のアルテデザインガーデンでは、12月に入ってから数十個の花がどんどん開花していますよ。花の見た目がかわいらしいのはもちろんなのですが、もうひとつの最大の魅力が「香り」。開花すると、部屋の中に少し甘くて優しい香りが広がります。
吊下げて絵になる葉姿にブローチのように可愛らしい小花たち、さらには香りも楽しむことができるなんてインドアグリーンとしては満点ですよね。人気が高いのも納得です。
【③ ホヤ・リネアリスの水差しに挑戦してみよう】
「ホヤ・リネアリス」をはじめとするつる性の観葉植物って、一旦スイッチが入るとグングン成長し始めます。アルテデザインガーデンで育てている株も天井近くの設置場所から床につくまで伸びたこともありますので、2メートル以上の長さまで成長します。これはこれでとっても迫力があって良いのですが、実際のところで言うと掃除中に踏んでしまうことがあったり、引っかかってちぎれてしまうことがあるなどちょっと不便なことも…。
ほどよい長さとボリュームで保つためには、定期的なカットをしてあげることが必要なんですが、カットした枝をそのまま捨てるのはなんだかしのびないですよね。そんな時に挑戦してみてほしいのが「水挿し」です。剪定などでカットした観葉植物は「水挿し」することで切り口から新しい根が生え、そのまま育てることができるんです。
方法はとても簡単。カットした茎からできるだけ元気そうな茎を選び出します。水につかる部分の下葉を除去します。これは水に葉が浸かった状態で水が腐りやすくなるのを防ぐため。お気に入りの容器に水を入れて下葉を除去した茎を入れるだけで完成です。透明のガラス容器だと、発根の様子や水替え時も分かりやすくておススメ。
水替えはそんなに神経質になる必要はありませんが。3日に1回程度行えばOK。夏場の気温が高い時期は毎日変えた方が安心です。
【④ ホヤ・リネアリスの育て方】
【④-1 植え付け・植え替え】
葉茎が成長すると共に鉢の中が根でパンパンになってきますので、2~3年に1回は植え替えをするのがおすすめ。5~6月の生育旺盛な期間に一回り大きな鉢に植え替えを行うようにしましょう。
半日陰を好む性質ですので、直射日光が長時間あたるような場所はNG。レースカーテン越しの日光があたるような場所が適しています。
【④-2 水やり】
春から秋の生育期は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を上げてください。気温が下がると成長が緩慢になりますので、水やりの回数は控えめに。ホヤは空気中の湿度を好みます。毎日葉水を与えるようにしましょう。乾燥の防止と共にハダニやアブラムシなどの害虫を予防する効果もありますよ。また、株の元気が無い場合には水をはったバケツなどに植木鉢から葉先まで全部を漬け置くのも効果的ですよ。
【④-3 剪定】
特に必要ありません。古い葉や傷んだ葉があればその都度取るようにしましょう。また第③章でもお話ししましたが、邪魔になるほど長く成長してしまった場合には程よい長さでカットして水挿しに挑戦してみてくださいね。
【④-4 肥料】
肥料は特に必要ありません。
【④-5 病気・害虫】
季節を問わず乾燥しているとハダニやカイガラムシが発生しやすくなります。ハダニは水に弱い害虫ですので小まめな葉水が予防につながります。カイガラムシは、葉の裏や茎の付け根などをよく観察し発見した場合はピンセットや歯ブラシで除去するようにしましょう。
【④-6 夏越し・冬越し】
比較的暑さには強い植物ですが、直射日光による葉焼けには注意しましょう。冬場の寒さもそこまで気を遣う必要はありませんが、5℃以下になるような場所には置かないようにしましょう。
【⑤ まとめ】
いかがでしたでしょうか。
熱狂的なファンの多い「ホヤ」。品種が200種類以上と多いこともあって、一旦ハマると色んな種類を揃えたくなるようです。アルテデザインガーデンでは、インテリア全体のバランスを考えて今回ご紹介した「ホヤ・リネアリス」1種類だけにしていますが…そのうち種類が増えているかもしれませんね!
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【 Profile 】
アルテデザインガーデン株式会社
代表 栗林 宏行
ガーデン・エクステリアの設計施工の専門店【アルテデザインガーデン】代表。
これまで5000件以上の案件の設計を手掛けてきた経験から、トレンドに流されない本質を極めたデザインを提案するためADG Arte Design Gardenを設立 。香川県高松市を拠点に、大阪・兵庫・京都・徳島など他府県の物件も多数手掛た実績を持つ。一般住宅の外構・庭デザインを中心に商業施設ガーデンスペース・公園・街並み計画など、デザイン性を伴う作品を得意とする。