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【アルテデザインガーデンの植物図鑑】カレックス

【アルテデザインガーデンの植物図鑑】カレックス

エクスエリア・ガーデンやランドスケープデザインに欠かせないものと言えば、植物ですよね。世界中には20万から30万種(学者により種の分類方法が変わりますのでおおよその数とお考え下さいね)の植物があると言われています。そこから日本の気候に合うものや地域の環境に合うもの、植えたい場所の特性にマッチした植物を選び出すとずいぶん数が減る訳ですが、それでもまだまだたくさんの種類があり、自分のお庭に合うものを探すのはなかなか大変ですよね。そんな困りごとの手助けになればと、このブログでは外構やお庭に植えるのにおすすめの植物を【アルテデザインガーデンの植物図鑑】として掲載していきます。

アルテデザインガーデンが作るお庭でもよく植えている「カレックス」。グリーンやブラウンの風になびくほど細い葉が、エクステリアやガーデンに程よい彩と動きを与えてくれる、とっても優秀な植物。しかも、ありがたいことに秋冬もきれいな葉色を保つ常緑性。お庭への地植えはもちろん、植木鉢での寄せ植えなんかにも欠かせない植物です。とても強い性質で極端な条件の場所でない限りは、すくすくと成長してくれますので初心者ガーデナーの方にもおススメできますよ!

今回は、そんな「カレックス」について詳しくご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

【もくじ】
【① カレックスの基本情報】
【② カレックスの特徴】
【③ 様々なカレックスの品種】
【④ カレックスの育て方】
【⑤ まとめ】

【① カレックスの基本情報】

〇科属名 カヤツリグサ科スゲ属
〇園芸分類 常緑多年草
〇花期 4~6月
〇耐寒性 強い
〇耐暑性 強い

【② カレックスの特徴】

カレックスは全世界に2000種類以上も分布している植物!日本にも200種類以上が自生していますので、知らない間に目にしていることの多い植物なんです。地際から細長い葉を放射状にシュッシュっと伸ばし、あまり手をかけなくても勝手にボリュームのある姿になってくれます。詳しい品種については後でご紹介しますが、濃いグリーンから明るいグリーン、白い斑や黄色い筋入り、一見枯れたようにも見えるブラウン系の葉っぱまで、とにかく種類が豊富。作りたいお庭の雰囲気に合わせて選ぶことができますよ。

そんな美しい葉が特徴的なカレックスですが、注意してほしいのが白い斑入りの品種で起こる「先祖返り」。斑入りの品種を植えたはずなのに、ある日よく見てみると…斑が少なくなって緑色の葉が多くなっている…。こんな風に突然、原種の葉が出てきてしまう現象を「先祖返り」といいます。原種の方が生育旺盛ですので、放置していると全体が緑色になってしまいます。先祖返りを見つけたら、まずは緑の部分を取り除くようにしましょう。株分けをして緑葉の部分を処分してしまうのもひとつの方法です。

【③ 様々なカレックスの品種】

【③-1 カレックス・フロステッドカール】

カレックスの中でも葉が細く繊細な印象で、葉先がフワリとパーマをかけたように曲線を描くのが「カレックス・フロステッドカール」です。シルバ―がかった若草色は、最近流行りの「くすみカラー」!背丈は30~50センチほどまで成長します。植えっぱなしでもどんどん成長しますので、大きくなりすぎた場合には思い切って切り戻しをしてあげましょう。やや乾燥気味に育てるのがポイントです。

【③-2 カレックス・ブロンズカール】

別名「ミルクチョコレート」と呼ばれている「カレックス・ブロンズカール」。茶褐色のシックな葉色は海外でも人気があります。なんだか枯れたように見える葉色、花壇に植えるのに少し躊躇しますよね。でも、大丈夫。一株植えるだけで、いつもの花壇がおしゃれに大変身。もともと植わっている草花がより美しく見えますよ!冬から春にかけては、ビオラやパンジーなどと寄せ植えに、夏にはコリウスやケイトウと合わせてパンチを効かせて、秋には他のオーナメンタルグラスと合わせて風情を演出…など四季を通じてお庭のアクセントとして活用できますよ!。

【③-3 カレックス・ブキャナニー】

カレックスの中では珍しく赤褐色の葉色をした「カレックス・ブキャナニー」。他のカレックスがふんわりとした葉姿なのに対して、こちらはスラっと立ち上がり葉先だけがカールするという独特な姿がとてもユニーク。乾いた印象のこの品種はドライガーデンやロックガーデンにピッタリ。少し変わった種類が良いなと思われている方にはおススメです。

【③-4 カレックス・テスタセア】

明るい緑色が目を惹く「カレックス・テスタセア」は、冬になると葉っぱが黄色からオレンジ色に色付きます。常緑なのにまるで紅葉するみたいで、季節感を感じることができますよ。こちらの品種では葉の更新の為に地際からカットしてしまうと、葉色の変化を楽しめなくなってしまいますので、積極的な剪定はしなくても大丈夫。草丈は60センチ程にまで成長します。

【③-5 カレックス・フラゲリフェラ アウバウム】

固めの細い葉をスラリと立ち上げる「カレックス・フラゲリフェラ アウバウム」は、その美しいブロンズ色が特徴的。どうしても緑色が多くなりがちな花壇に、この品種をひとつ植え込んであげれば、おしゃれで考え抜かれたような花壇計画に見えるから不思議です。こちらの品種は耐寒性もマイナス20度までと、寒さにも丈夫。過湿には注意して、やや乾燥気味に育てるようにしてあげてくださいね。

【③-6 カレックス・ブロンコ】

ブロンズブラウンの細めの葉を持つ「カレックス・ブロンコ」は、草丈が30~40センチほどですが、葉先が垂れやすい為あまり高さは出ません。花壇の手前に植えると、縁をきれいに覆ってくれますのでナチュラルな雰囲気が演出できますよ。

【④ カレックスの育て方】

【④-1 植え付け・植え替え】

植え付け場所は選びません。ただし、白い斑の入る品種は直射日光に当たると葉が傷みやすいので、できれば半日陰に植え付けるようにしましょう。また銅葉や黄色い葉の品種は日照不足になると思ったような葉色にならない場合がありますので、日当たりの良い場所が適しています。植え付け時期についても、真冬と真夏はできれば避ける程度で大丈夫です。

【④-2 水やり】

地植えの場合は、根が付けば水やりはほとんど必要ありません。鉢植えの場合は、1年もすると根が周り、土が乾きやすくなりますので土の表面が乾いていたらたっぷりと水やりをするようにしましょう。

【④-3 剪定】

常緑性で冬の間も緑の葉を付けているものの、葉が古くなってくると葉が茶色くなって見苦しくなってくる場合があります。そんな時は、3月上旬から中旬に葉を刈り込むようにしましょう。4月頃には新芽が上がってきますので、株が更新され見た目も美しくなります。刈り込みの際にはポニーテールのようにひとまとめにして、地際を3~5cmほど残した状態で思い切ってバッサリと刈り込むようにしましょう。
それ以外の時期でも古い葉は茶色く枯れ込んできますので、その場合は付け根から切り取るようにしてください。

【④-4 肥料】

植え付けの際に、元肥として緩効性肥料を混ぜておくだけで十分です。それ以外に追加での肥料は特に必要としません。

【④-5 病気・害虫】

特に目立つ病害虫はありません。

【④-6 夏越し・冬越し】

耐寒性、耐暑性共に強いので、特に必要な作業はありません。ただし白い斑の入る品種は夏場の直射日光に当てると葉焼けしやすいので気になる場合は半日陰に植えるようにしましょう。

【⑤ まとめ】

いかがでしたでしょうか。

エクステリアやお庭をシンプルでシックにまとめたい方にはとてもおススメできる「カレックス」

グラス類などと呼ばれることもあるこういった葉色や葉姿を楽しむ植物には、お花を楽しむのとはちょっと違う魅力があるんですよね。場所を選ばずに育ってくれる植物ですので、花壇の中で歯抜けになっている場所やお庭で何を植えればよいか決まっていない場所などに、ぜひカレックスを植えてみてくださいね!

 

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【 Profile 】
アルテデザインガーデン株式会社
代表 栗林 宏行

ガーデン・エクステリアの設計施工の専門店【アルテデザインガーデン】代表。
これまで5000件以上の案件の設計を手掛けてきた経験から、トレンドに流されない本質を極めたデザインを提案するためADG Arte Design Gardenを設立 。香川県高松市を拠点に、大阪・兵庫・京都・徳島など他府県の物件も多数手掛た実績を持つ。一般住宅の外構・庭デザインを中心に商業施設ガーデンスペース・公園・街並み計画などデザイン性の高い物件を得意とする。

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