【日当たりが心配な部屋にも】耐陰性のあるインドアグリーンを育てよう!

家の中に植物を置きたいけれど、窓の近くにはちょうどよいスペースがない。
「レースカーテン越しの明るい場所」と書かれていても、実際にどれくらいの明るさなのかよく分からない。
そんな理由でインドアグリーンを諦めていませんか?
植物が元気に育つためには光が必要ですが、必要とする光の量は種類によって異なります。強い日差しを好む植物がある一方で、森の中や樹木の足元などやわらかな光が届く環境に適応してきた植物もあります。
今回は、日当たりに恵まれない室内でも比較的育てやすい耐陰性のあるインドアグリーンをご紹介します。
植物を置く場所から選ぶのではなく、その場所に合う植物を選ぶ。
初めての方もわが家に合う一鉢を探してみましょう。
【もくじ】
【① 耐陰性のある植物とは?】
【② 室内の明るさを確認しよう】
【③ 耐陰性のあるインドアグリーン】
【④ 暗い場所で育てるときの注意点】
【⑤ まとめ】
【① 耐陰性のある植物とは?】

「耐陰性」とは、日差しの少ない環境に耐えられる性質のことです。
耐陰性の強い植物は、明るい窓辺でなくても比較的状態を保ちやすいためリビングの壁際や玄関、廊下などにも取り入れやすいという特徴があります。
ただし、耐陰性があることと光がまったく必要ないことは同じではありません。植物は光を使って光合成を行います。窓がなく、一日中照明もつかない場所では耐陰性の強い植物でも少しずつ弱ってしまいます。また「暗い場所でも枯れない」と「元気に成長する」にも違いがあります。
耐陰性のある植物も、明るい日陰に置いた方が新しい葉を出しやすく葉色や姿も保ちやすくなります。日当たりのよくない場所へ置く場合は、大きく育てることよりも無理なく状態を維持するという感覚で付き合うとよいでしょう。
【② 室内の明るさを確認しよう】

室内の光は窓の方角だけでは判断できません。南向きの窓があっても深い軒や隣の建物によって光が遮られていることがあります。反対に北向きの部屋でも窓の外が開けていれば、日中を通して安定した明るさを確保できる場合があります。
確認するときは晴れた日の昼間に室内照明を消し、植物を置きたい場所に立ってみましょう。
本や新聞の文字が無理なく読める程度であれば、耐陰性のある植物を育てられる可能性があります。昼間でも薄暗く照明がなければ文字を読みにくい場所は、植物にとっても光が不足しやすい環境です。
また、窓からの距離も大切です。
人の目にはそれほど変わらないように見えても窓から離れるほど植物へ届く光は少なくなります。窓辺に置けない場合も、できるだけ窓から見通せる位置を選んでください。
光がほとんど届かない場所に置きたいときは植物育成用のLEDライトを利用する方法もあります。部屋の照明だけで補おうとせず、植物が生育に使える光を確保してあげましょう。
【③ 耐陰性のあるインドアグリーン】
【③-1 スキンダプサス】

深い緑色の葉に、シルバーの模様が入るスキンダプサス。
光を受けると葉の模様がやわらかく浮かび上がり、落ち着いた色合いながらも一鉢で表情をつくってくれます。茎を棚から垂らしたり支柱に沿わせたりと、置き場所に合わせて仕立て方を変えられるのも魅力です。
耐陰性があり、窓辺から少し離れた場所にも取り入れやすい植物ですが、本来は直射日光の当たらない明るい場所を好みます。光が不足すると葉のシルバー模様が薄くなったり葉と葉の間が広がったりすることがあります。美しい葉色を楽しむためにも、昼間は自然光が届く場所を選びましょう。
【関連リンク】
【ADG Indoor Green】スキンダプタス(シラフカズラ)
【③-2 ザミオクルカス】

つやのある肉厚な葉を左右に並べるザミオクルカス。葉の重なりが美しく一鉢置くだけでも空間にしっかりとした緑の量を加えられます。
耐陰性があり根茎に水分を蓄えるため、乾燥にも強い植物です。頻繁な水やりを必要としないことから植物を育てるのが初めての方にも扱いやすいでしょう。
気をつけたいのは、水の与えすぎです。日当たりのよくない場所では土が乾くまでに時間がかかります。鉢土が湿っているうちに次の水を与えると根腐れを起こすことがあります。土の中までしっかりと乾いたことを確認してから水やりをしてください。
【③-3 プテリス】

細かな葉が軽やかに広がるプテリス。
葉の形や色合いが異なる品種も多く小さな鉢でも室内にしっかりと植物の表情をつくってくれます。
強い日差しは苦手ですが暗い場所を好むという意味ではありません。直射日光の当たらない明るい日陰で育てるのが基本です。窓辺に置く場合は強い西日が直接当たらない場所を選びましょう。
また、プテリスは土が完全に乾くと葉先が茶色くなったり葉がチリチリと傷んだりすることがあります。今回ご紹介する植物の中ではやや水切れに注意したい種類。エアコンの風を避け、土の表面が乾き始めたら水を与えてください。
【関連リンク】
【ADG Indoor Green】プテリス
【③-4 アグラオネマ】

アグラオネマは幅のある葉と美しい模様を楽しめる植物です。
緑一色の落ち着いた品種のほか、白やシルバーの斑が入るものや赤やピンクが印象的なものなど葉色の種類が豊富にあります。
耐陰性はありますが葉の色が明るい品種や斑の多い品種は、緑葉の品種よりも多くの光を必要とします。日当たりのよくない場所へ置くならまずは緑の面積が多い品種を選ぶと失敗が少ないでしょう。
寒さが苦手なため冬の玄関や窓際には注意が必要です。冷気の当たる場所を避け、一年を通して室温を保ちやすいリビングなどで育てるのがおすすめです。
【③-5 ポトス】

インドアグリーンの定番として昔から親しまれているポトス。
みなさんのご実家にも「え、こんなところに!?」と思うような場所で、細い茎を長く伸ばしながら頑張っているポトスがありませんか?
そんな姿からも分かるように、ポトスは耐陰性があり多少日当たりのよくない室内にも適応しやすい植物です。
茎を棚から下へ垂らしたり支柱に沿わせて上へ伸ばしたりと、仕立て方によってさまざまな姿を楽しめます。床に鉢を置きにくい場所へ緑を取り入れたいときにもおすすめです。
ただし、暗い場所でも元気に成長するという意味ではありません。光が不足すると茎と茎の間が長くなったり葉が小さくなったりします。斑入り品種では、葉の模様が不鮮明になることもあります。
ご実家のポトスのようにほそぼそと育てるのではなくきれいな葉を楽しむためには、昼間に自然光が届く場所を選んであげてくださいね。
【④ 暗い場所で育てるときの注意点】

日当たりのよくない室内では、明るい窓辺に比べて土の水分が蒸発しにくく植物が吸収する水の量も少なくなります。
そのため、最も注意したいのが水の与えすぎです。
「一週間に一回」などと日数だけで決めず、土を指で触ったり鉢を持ち上げて重さを確かめたりして、乾いてから水を与えましょう。受け皿にたまった水はそのままにせず必ず捨ててください。
葉に積もったほこりにも注意が必要です。光の少ない場所では限られた光を葉で受け取ることが大切になります。ときどき葉をやわらかい布で拭き、表面をきれいにしておきましょう。
また、エアコンの風が直接当たる場所や冬に冷え込む窓際・玄関は避けます。耐陰性だけでなく、温度や風、水分の状態まで含めて置き場所を考えることが大切です。
ペットや小さなお子さまがいるご家庭では植物の種類にも注意しましょう。今回ご紹介したスキンダプサス、ザミオクルカス、アグラオネマ、ポトスは、葉や茎を口にすると口の中の痛みや腫れ、嘔吐などを引き起こすことがあります。触れるだけで過度に心配する必要はありませんが手や口の届かない場所へ置いてくださいね。
【⑤ まとめ】

「植物は窓辺に置かなければ育てられない」と思うと、インドアグリーンを取り入れられる場所は限られてしまいます。けれども植物の性質を知れば、リビングの壁際や家具の横などにも置ける一鉢が見つかります。
庭づくりではその場所の日当たりや風通し、土の状態を確認し環境に合う植物を選びます。室内の植物選びも考え方は同じです。
置きたい植物を先に決めるのではなく、置きたい場所の明るさや温度を確かめてからそこに合う植物を選ぶ。
まずは耐陰性のある植物を一鉢から。
わが家の環境で育てやすいインドアグリーンを見つけ、室内に植物のある景色をつくってみませんか。
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【 Profile 】
アルテデザインガーデン株式会社
代表 栗林 宏行
ガーデン・エクステリアの設計施工の専門店【アルテデザインガーデン】代表。
これまで5000件以上の案件の設計を手掛けてきた経験から、トレンドに流されない本質を極めたデザインを提案するためADG Arte Design Gardenを設立 。香川県高松市を拠点に、大阪・兵庫・京都・徳島など他府県の物件も多数手掛た実績を持つ。一般住宅の外構・庭デザインを中心に商業施設ガーデンスペース・公園・街並み計画など、デザイン性を伴う作品を得意とする。









