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【7月のガーデニング】夏の庭を楽しむためのお手入れと庭仕事

【7月のガーデニング 】夏の庭を楽しむためのお手入れと庭仕事

梅雨のじめじめから始まり、太陽サンサンの真夏で終わる7月。ガーデナーにとっても植物にとってもしんどい季節ですよね。梅雨時期の蒸れ、梅雨明けの暑さ対策として風通しを良くすることを意識して作業するようにしましょう。

今回は、7月のガーデニングと庭仕事についてご紹介します。蚊よけとUV対策をしっかり行ってから作業を始めるようにしてくださいね!

【もくじ】

【① 7月の花苗】
【①-1 一年草】
【①-2 宿根草・多年草】
【② 野菜】
【③ 7月の庭作業】
【③-1 水やり】
【③-2 雑草対策】
【③-3 蒸れ対策】
【③-4 日光消毒】
【③-5 害虫】
【④ 芝生のお手入れ】
【⑤ 庭木のお手入れ】
【⑤-1 剪定】
【⑤-2 施肥】
【⑥ まとめ】

【① 7月の花苗】

この季節に花苗屋さんに並んでいる植物は、初夏から晩秋まで長く楽しめる種類が多いのが特徴です。植えっぱなしでOKなもの、途中で切り戻しをしてあげた方が良いものなど種類によって性質は様々ですので、購入する際は苗についている園芸用のラベルをしっかり確認するようにしましょう。

【①-1 一年草】

【ペンタス】

ペンタス/アカネ科クササンタンカ属

小さな星が集まったように花を咲かせる「ペンタス」。花色はピンク、白、紫などがあり、夏の花壇を爽やかに彩ってくれますよ。本来は低木状に育つんですが、背丈がおさえられた矮性種も流通していますので、花壇の寄せ植えや鉢植えにも適しています。

【アメリカンブルー】

アメリカンブルー/ヒルガオ科エボルブルス属

「アメリカンブルー」は、爽やかな青い花と白い産毛が生えたくすんだグリーンの葉っぱが特徴。お店では、「エボルブルス」という名前で売られていることも多いです。寒さに強くないので、日本では一年草扱いなんです。枝先に花を付けるので、摘心や切り戻しをして枝数を増やしてあげると良く花を咲かせますよ。

【ケイトウ】

ケイトウ/ヒユ科ケイトウ属

鮮やかな色合いと、その独特な形状からちょっと敬遠されがちな「ケイトウ」。暑さにとっても強い植物で、この時期に植え込んで晩秋までたっぷりと楽しめます。最近ではくすんだアンティークカラーの花や、おしゃれな銅葉の品種も出回ってきていますので、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

【①-2 宿根草・多年草】

【ガザニア】

ガザニア/キク科ガザニア属

「ガザニア」は、その花がまるで勲章のように整った形をしていることから、別名「勲章菊」とも呼ばれています。日光が当たると花を開き、夕方から夜や曇りの日には花を閉じるという性質を持っているので、見るたびに新鮮な気持ちにさせてくれるんです!耐寒性あまり強くないものの、徐々に慣らせることで関東以西では越冬も可能ですよ。

【ルリマツリ】

ルリマツリ/イソマツ科ルリマツリ属

初夏に庭先のフェンスのすき間などから、水色に近いブルーの小花を見かけたことはありませんか?それは「ルリマツリ」もしくは「プルンパゴ」と呼ばれる半つる性の植物です。ブルー系のお花は、お庭のポイントに最適です。支柱やトレリス、または既存のフェンスなどに誘因して高さを楽しんでみてくださいね。

【ルドベキア】

ルドペキア/キク科ルドベキア属

「ルドベキア」には大輪の花を咲かせる品種と小さな小花をたくさんつける品種がありますが、いずれも暑さに強いとても丈夫な植物です。黄色系の花が有名ですが、八重咲や褐色など品種が増えてきていますので、お庭の雰囲気に合うものを選んでみてくださいね。


【② 野菜】

夏野菜が収穫期に入ります。夏野菜はとても成長が早いので、少しでも収穫時期がずれると大きくなりすぎたり、味が少しおちたり…。毎朝様子を見てここぞという時に収穫するようにしてくださいね。

梅雨明け後によく見られる現象としてトマトのヘタの下あたりが裂けたように割れる現象、「裂果」があります。日除けや雨除けなどの対処をしてあげてください。割れたトマトも早めに収穫すれば問題なく食べられますよ。

【③ 7月の庭作業】

【③-1 水やり】

梅雨時期でも、意外と植物の根元の土は乾いていることがあるんです。昨日も今日も雨が降っているからと気を抜かずしっかりと土の状態を観察してあげるようにしてくださいね。梅雨が明けると夏本番。水やりは気温が落ち着いている朝のうちか夕方に行うようにしましょう。

【③-2 雑草対策】

梅雨が明けると、憎き雑草がどんどん成長を始めますよね。大きくなって根をしっかり張ってしまうと抜くのに一苦労。早いうちに根っこから引っこ抜くようにしましょう。

アプローチ際などの人目に付きやすい場所などでは、「マルチング」を利用しておしゃれに雑草対策を。「マルチング」とは、土の表面を小石やバークチップなどで覆うことで、雑草の抑制や地面の乾燥を防いだりしてくれるんです。植えている植物や、周囲のデザインに合わせてマルチング材を選んでみてくださいね。

【③-3 蒸れ対策】

たいていの植物にとって蒸れは大敵です。病害虫が発生しやすくなったり、土が常に湿っている状態で根腐れを起こしてしまったりと、体力を消耗してしまうのです。風通しを良くするために葉や枝を間引いたり、枯葉や花がらはこまめに除去するなどして少しでも植物にかかる負担を減らしてあげるようにしましょう。

【③-4 日光消毒】

梅雨明けにお天気が続くようなら、思い切って古土の再生をしてみましょう。処分に困っていた植木鉢の古い土などをふるいにかけ、目に見えるゴミを取り除きます。その後、土を少し湿らせたら黒いビニール袋に入れて密閉しましょう。数日1回袋をひっくり返しながら直射日光に当て、中の土が乾いたら消毒完了です。リサイクルした土には養分がほとんど無い状態ですので、新しく植えたい植物に合わせて肥料などをプラスしてあげてくださいね。

【③-5 害虫】

新しく伸びた枝には、アブラムシやカイガラムシが発生しやすくなりますので、水やりの際によく観察し、見つけ次第取り除くようにしましょう。ツバキ類にはチャドクガ、サクラやハナミズキなどにはアメリカンシロヒトリなどの毛虫が出てくる季節です。枝葉ごと切り取って処分するか、薬剤で駆除するようにしましょう。

【④ 芝生のお手入れ】

芝生はよく成長する時期になります。月に2~3回は芝刈りをしてくださいね。また、刈り取った芝(サッチといいます)はそのままほおっておくと堆積して、通気性や水はけを悪くしてしまうので熊手などで掻き出して取り除いておきましょう。

芝生を張ってから2年以上経過している場合は、「エアレーション」という作業をして通気性を確保するようにしてください。ローンスパイクという芝生用の穴開け道具を使って、芝一面に10センチ間隔くらいで穴をあけていきます。こうすることで詰まった芝生の根や茎がカットされ、成長が促されるんです。開けた穴に新しい目土を入れるとより、成長が良くなりますよ。

【⑤ 庭木のお手入れ】

【⑤-1 剪定】

アジサイやクチナシの剪定を行いましょう。クチナシは8~9月に、花後に伸びた枝に来年の花芽をつけますので、花が終わったらすぐに剪定を行うようにしてください。アジサイはも同じく8~9月頃に花芽をつけますが、これから出る枝ではなく、去年出た枝につけるんです。アジサイの花が終わったら、花から2~3節下の充実した脇芽が出ている上で剪定してあげてください。花の咲いた枝で、木質化した古い枝は地面の際まで切り戻しても大丈夫ですよ。

【⑤-2 施肥】

花が終わった花木には、きれいな花を咲かせてくれたお礼として「お礼肥」をあげましょう。カリやリン酸成分が多い有機肥料や化成肥料を与えてあげてくださいね。

【⑥ まとめ】

いかがでしたでしょうか?

7月は初旬と下旬では大きく気候が変わり、人と同じように植物も体力を奪われがちに。来る盛夏を乗り切るために、こまめなメンテナンスをしてあげてくださいね。

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【 Profile 】
アルテデザインガーデン株式会社
代表 栗林 宏行

ガーデン・エクステリアの設計施工の専門店【アルテデザインガーデン】代表。
これまで5000件以上の案件の設計を手掛けてきた経験から、トレンドに流されない本質を極めたデザインを提案するためADG Arte Design Gardenを設立 。香川県高松市を拠点に、大阪・兵庫・京都・徳島など他府県の物件も多数手掛た実績を持つ。一般住宅の外構・庭デザインを中心に商業施設ガーデンスペース・公園・街並み計画の他、過去には外構・エクステリア業界紙『月間 エクステリアワーク』表紙イラストの作画を担当。

 

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