【庭をつくるメリットと素敵な使い方!】
新しく一戸建てを建てるとき、頭を悩ませることの一つに『庭づくり』がありますよね。
敷地や建物の形状によって庭の配置や大きさも様々なので、今までマンション暮らしだったからどうやって使ってよいのかわからない…という方も多いのではないでしょうか?せっかく家を建てるのなら庭を楽しめる暮らしをしたいですね!
今回は、皆さんの暮らしを豊かにする庭の使い方やメリットについて詳しくご紹介します。すでに庭をお持ちの方も、新しいメリットや使い方を発見できる内容となっていますので、ぜひご覧ください。
【もくじ】
【① 庭の種類と特徴】
【② 庭をつくるメリットとは】
【③ 庭の素敵な使い方】
【④ まとめ】
【① 庭の種類と特徴】
庭は設置する場所や用途によって名称があり、それぞけ使い方が変わってきます。敷地条件によって大小ありますがそれぞれの特徴をご紹介します。
【①-1 主庭(しゅてい・しゅにわ)】
一番のメインとなる庭。敷地の南側に配置されることが多く、リビングや客間等に面します。滞在時間の多い部屋とつながることから生活に密接した庭となります。
【①-2 前庭(まえにわ)】
家の門周りから建物玄関に位置する庭。フロントガーデンとも呼ばれていて、家のファサードとともに敷地全体の顔となる空間です。
【①-3 中庭(なかにわ)】
建物や塀でコの字やロの字型に囲まれた庭。プライベート感が高まる庭となり、「坪庭」も中庭の一種とされています。
【①-4 裏庭(うらにわ)】
バックヤード・サービスヤードとも呼ばれるスペースです。建物勝手口近くに配置されることが多く、効率的に家事を進めるために活用したいスペースとなります。
【② 庭をつくるメリットとは】
敷地をぐるりと囲うようにある庭は、建物内部と同じように住む人の生活やライフスタイルと密接な関係となっていきます。そんな庭を最大限有効利用するために知っておきたい具体的なメリットをご紹介しますね。
【②-1 季節の移り変わりを身近に感じる】
どんな大きさの庭でも、植物を一本植えれば何かしらの季節の移り変わりを感じることはできます。新芽が吹いて花が咲き実がなり紅葉するなど、季節ごとに表情を変える植物を生活の近くに置いてみましょう!朝出かけるときや、家に帰ってきたとき、ソファに座って一息つくとき、日常の何気ない場面で四季を感じることが庭の最大のメリットです。
【②-2 部屋を広く感じさせるメリット】
リビングやダイニングの大きな掃き出し窓の延長線上に庭をつくると、庭と室内空間が一続きの空間に見せる効果があります。中と外を上手につなげた空間は、視覚的な効果の他にも庭を身近に感じることでより一層活用方法が広がっていきますよ!
【②-3 室内に景色を取り込む】
室内に居ながらにして自然を身近に感じることができる。これも庭の最大のメリットのひとつです。山へのハイキングや高原でのピクニックで感じる大自然もとても感動しますが、ゆっくり部屋でくつろいでいるとき窓越しに見える自然もリラックスできるものです。
わざわざ遠くに行かなくても、身近に感じる自然を部屋のすぐ外に作ることができますよ!
【②-4 植物のメリット】
自然を感じる一番の要素はなんといっても植物が一番。高木や中木などの樹木と背の低い草花を絶妙に配置することで、野山から景色を切り取ったかのような自然な眺めを作ることができます。そのような景色から得られる癒しの他にも、植物には『遮音』・『遮光』・『大気浄化』などの環境調節機能と、植物の世話をすることから得られるリラックス効果もあるなど、植物には人間にとってのたくさんのメリットがあるんですよ。
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【②-5 素材で自然を感じる】
植物以外でも、庭に取り入れる素材でより身近に自然を感じることができます。石材は自然を演出するのにとても良い素材で、自然石を利用してテラスや小路をつくったり、大きな景石を配置してより自然に近づけた景色や侘び寂びを感じることのできるしっとりとした空間にも欠かせません。
【②-6 機能性と実用性のメリット】
庭にはサービスヤードと呼ばれる機能性と実用性に重きを置くスペースがあります。建物の勝手口付近に計画することが多く、洗濯干し場やゴミ置き場、収納庫の設置などに利用されます。住む人の生活スタイルによって自在に実用性を変えることによって、生活により密着した快適な空間にしないとなりません。
【③ 庭の素敵な使い方】
今までガーデンデザインを通じて提案してきた庭の素敵な使い方をご紹介します。
【③-1 ガーデニングスペースとしての使い方】
春夏秋冬、それぞれの季節に美しい花が咲き、カラーリーフが彩りを添える。そんなガーデニングスペースを作ることができるのが庭の醍醐味です。一年草や宿根草、多年草を上手く配置することで、年間を通じて季節を楽しめることができます。また、キンモクセイやジンチョウゲ、カラタネオガタマなど香りのよい樹木を植えると、樹々の芳香で季節を感じる素敵な仕掛けもできますよ。
【③-2 家庭菜園としての使い方】
自分で育てた野菜や果樹を収穫して食べることは家庭菜園をしている人の特権!季節の食材を収穫する場として庭を活用するのも大きな魅力の一つです。家庭菜園は見た目が煩雑になりやすいですが、ジューンベリーやブルーベリーなど樹形のキレイな樹木を配置したり、おしゃれな鉢植えを使って楽しむこともできますよ。
【③-3 ウッドデッキやタイルテラスとしての使い方】
室内からウッドデッキやタイルテラスへと続く空間はとても開放感があるものです。視界が広がることで部屋全体を広く見せることができるんですよ。天気の良い日には窓を全開にして、陽の光と自然の風を感じながら心地よい時間を過ごしてみてきいかがですか?また、小さなお子さんの遊び場としても、ペットと過ごす空間としての使い方も楽しいですよ。
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【③-4 第2のリビング・ダイニングとしての使い方】
庭での食事や読書なども是非実現したいですよね!ガーデンテーブルやチェアを置いてもよし、ラグを敷いて大きなクッションにもたれてペットと遊んでもよし。ガーデンスペースをアウトドアリビングとして活用することで、新しいライフスタイルを満喫する方も多くなってきています。最近では、ガーデンキャンプやガーデンピクニックなど、新しい使い方として人気がありますよ!
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【③-5 家事楽スペースとしての使い方】
キッチンの勝手口に隣接している場合には、雨に濡れないゴミ置き場にしたりエコなコンポストに挑戦してみても良いですね!陽当りが良ければキッチンガーデンとして使うことで、料理中にフレッシュなハーブを摘み取ることもできますよ。
洗面室の勝手口に隣接している場合には、テラス屋根を設置して洗濯干し場としての使い方がおススメです。花粉などを気にする場合はサンルームを検討してみてはいかがでしょうか?急な雨でも洗濯物が濡れる心配もなくなりますよ。
【③-6 ガーデンストレージとしての使い方】
ガーデニンググッズや掃除道具など、外で使うものはあまり家の中で保管したくありませんよね。そんなときは庭にガーデンストレージを設置すればすべて解決。物置と呼ばれる大型なものから小物が収納できるオシャレな収納庫まで、さまざまな大きさやデザインのものが流通しています。設置場所や設置方法などはしっかりとプロに相談してくださいね。
【③-7 フリースペースとしての使い方】
今までの使い方のように庭に役割を持たせることは大きな利点です。しかし家の周囲に余裕のある空間があるだけで得られるメリットも大切なもの。お隣に家があっても庭があることで距離が保たれて、プライバシーはもちろんのこと明るさや通風も確保することができます。つくられた庭としての価値だけではなく、そこにスペースがあること自体に価値があるのです。
【④ まとめ】
いかかでしたでしょうか?
庭は住む人のライフスタイルや好みによって、変幻自在の空間になります。メリットや使い方がたくさんあるスペースですので、新しい生活を家族みんなでイメージして、素敵な庭にしてくださいね!
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【ブログ作者】
アルテデザインガーデン株式会社
代表 栗林 宏行
ガーデン・エクステリアの設計施工の専門店【アルテデザインガーデン】代表。
これまで5000件以上の案件の設計を手掛けてきた経験から、トレンドに流されない本質を極めたデザインを提案するためADG Arte Design Gardenを設立 。香川県高松市を拠点に、大阪・兵庫・京都・徳島など他府県の物件も多数手掛た実績を持つ。一般住宅の外構・庭デザインを中心に商業施設ガーデンスペース・公園・街並み計画の他、過去には外構・エクステリア業界紙『月間 エクステリアワーク』表紙イラストの作画を担当。