【10月のガーデニング】本格的な寒さを迎える前の庭仕事

暑さも和らぎ、ずいぶん涼しい日が増えてきました。温度も湿度も安定する10月はガーデナーにとって絶好の庭仕事シーズンです!本格的な寒さが来る前にやっておくべき作業がたくさんありますよ。焦らずひとつずつ確認しながら進めていきましょう!
【もくじ】
【① 花苗】
【①-1 1年草】
【①-2 宿根草・多年草】
【①-3 秋植え球根】
【② 野菜】
【③ 10月の庭作業】
【③-1 水やり】
【③-2 雑草対策】
【③-3 草花の植え替えや株分け】
【③-4 冬越し準備】
【④ 芝生のお手入れ】
【⑤ 庭木のお手入れ】
【⑤-1 施肥】
【⑤-2 台風、強風対策】
【⑤-3 剪定】
【⑥ まとめ】
【① 花苗】

来春の庭づくりの為の準備が佳境に入ります。秋植え宿根草・多年草の苗を準備したり、球根の発芽適温になるのを待ちましょう。
【①-1 1年草】
夏に休んでいた草花が過ごしやすい気候に誘われて再び花を咲かせることもありますが、花が終わったら潔く抜き取りましょう。秋の庭仕事は時期を逃さないことがポイントです。9月にまき忘れた種があれば大急ぎでまきましょう。上旬のうちなら間に合う可能性がありますよ。秋まき1年草のポイントは以前のブログ「春の庭や外構を彩る【秋まき一年草】種まき方法とおすすめの種類!」をご覧くださいね!
・【関連記事】春の庭や外構を彩る【秋まき一年草】種まき方法とおすすめの種類!
【①-2 宿根草・多年草】
宿根草や多年草の植え付けに適したシーズンです。この時期に植え込みを行い越冬させることでその場所に慣れさせることができ、来春に充実したボリュームのある花や葉が期待できます。おすすめの秋植え宿根草は、クリスマスローズ、シャクヤク、オダマキ、エリゲロンなど。以前のブログ「植えっぱなしで大丈夫!【庭を彩る秋植え宿根草・多年草】」も参考にしてみてください。
・【関連記事】植えっぱなしで大丈夫!【庭を彩る秋植え宿根草・多年草】
【①-3 秋植え球根】
9月に引き続き、春の庭で大活躍する秋植え球根がたくさん出回る時期です。代表的な秋植え球根は、チューリップ、ラナンキュラス、アネモネ、クロッカス、スイセンなど。宿根草との組み合わせを考えたり、種類ごとにグルーピングして植え付けるなど、春の庭を想像しながら植え付けてみてくださいね。以前のブログ「【庭で楽しむ秋植え球根】そろそろ春の準備を始めましょう!」に詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
・【関連記事】【庭で楽しむ秋植え球根】そろそろ春の準備を始めましょう!
【② 野菜】

エンドウマメとソラマメの種まき時です。種まき前に種を一晩水につけて吸水させるとよく発芽しますよ。豆類は翌春の収穫となりますので、場所をよく考えてから種まきを行いましょう。10月になるとシソの実が丸々と熟れてきます。花穂をしごいて実を収穫し、塩漬けにしておくのがおすすめ。炊き立てのご飯に混ぜると、とっても美味しいんです!
【③ 10月の庭作業】
【③-1 水やり】
夏から9月まで毎日やっていた水やり、10月に入り気温が低下してきたら回数を徐々に減らしていきましょう。植物の成長が穏やかになるにつれ、必要な水分量は少なくなります。土中の水分の蒸発も緩やかになりますので、土の状態をしっかり観察して水やりをするようにしましょう。また、水やりの時間帯は気温が上がり始める午前中に行ってくださいね。
【③-2 雑草対策】
まだまだ雑草はよく伸びる時期。油断は禁物です。種を付ける前にこまめに雑草を抜き取るようにしましょう。
【③-3 草花の植え替えや株分け】
お庭の草花の植え替えや株分けに一番適した時期です。開花中や生育中に植え替えを行うとダメージが大きいのですが、秋ならほとんどの植物が植え替え可能です。この時期にお庭や花壇のレイアウト計画を大きく見直すチャンスですよ!また、春に咲く宿根草は秋に株分けを行うのが一般的です。来春までに十分に根を張らせるために10月中旬までに作業を終わらせるようにしましょう。
【③-4 冬越しの準備】
香川県の10月の平均最低気温は15度を下回ります。11月には10度を下回る日も増えてきますので、寒さに弱い植物は早めに冬越しの準備を始めましょう。秋になって種まきをした草花はとっておいた種袋をチェック。「耐寒性」のものはそのまま戸外で越冬可能ですが、「半耐寒性」のものは切り藁やもみ殻を敷つめたり、育苗フレームを利用して防寒準備を整えましょう。また、鉢物を室内へ取り込む場合には葉に水をかけて汚れを落とし、合わせて虫がついていないかもチェックしましょう。
【④ 芝生のお手入れ】
気温の低下とともに、高麗芝は生育が遅くなります。10月下旬から11月初旬に今シーズン最後の芝刈り「刈り止め」を行いましょう。少し長めにしておくことで、雑草の侵入を防いだり冬場の寒さや霜から根を保護する効果が高くなりますよ。水やりはほとんど必要ありません。また、スズメノカタビラ・タンポポ・ハコベなどの冬雑草が芽を出す季節です。芝生と違う形の葉が生えているのを見つけたら、即退治するようにしましょう。
【⑤ 庭木のお手入れ】
【⑤-1 施肥】
マンサクやボタン、ロウバイなど来春に花を咲かせる落葉樹に油粕などの遅効性肥料を与えましょう。これから花を咲かせるサザンカやツバキなどの常緑樹には緩効性の肥料を与えておきましょう。
【⑤-2 台風、強風対策】
9月に引き続き台風、強風対策に気をつけましょう。天気予報に気を配り、風に飛ばされそうなガーデニンググッズなどを庭に置きっぱなしにしないようにしてくださいね。
【⑤-3 剪定】
常緑樹の伸びすぎた枝を軽く剪定して形を整えましょう。夏に刈り込んだ生垣も少し伸びてきているかもしれません。10月下旬くらいに最後の化粧刈込をするのがおススメ。ただし、枝の先端に花芽をつけるサツキ・ツツジ類やジンチョウゲ、ツバキなどは刈り込まないように注意してくださいね。
【⑥ まとめ】

いかがでしたでしょうか?
「実りの秋」「食欲の秋」「読書の秋」、さわやかな気候が私たちを活動的にさせますよね。植物にとっても10月はとても良い季節。そんな10月に済ませておきたい庭仕事はたくさんあるのですが、無理をせずひとつひとつ楽しみながら作業を行うのがコツですよ!
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【 Profile 】
アルテデザインガーデン株式会社
代表 栗林 宏行
ガーデン・エクステリアの設計施工の専門店【アルテデザインガーデン】代表。
これまで5000件以上の案件の設計を手掛けてきた経験から、トレンドに流されない本質を極めたデザインを提案するためADG Arte Design Gardenを設立 。香川県高松市を拠点に、大阪・兵庫・京都・徳島など他府県の物件も多数手掛た実績を持つ。一般住宅の外構・庭デザインを中心に商業施設ガーデンスペース・公園・街並み計画の他、過去には外構・エクステリア業界紙『月間 エクステリアワーク』表紙イラストの作画を担当。