【12月のガーデニング】今年を締めくくる庭仕事
早いもので今年も終わりに近づいてきました。クリスマスやお正月の準備、大掃除と毎日忙しく過ごされているとガーデニングどころではないかもしれませんね。とはいえ、ガーデナーに休みはありません!?12月には今年を締めくくる庭作業が色々とありますよ。できそうな事から順番にやってみてくださいね。
先日のブログ「【寒さが厳しくなる前に!】エクステリアやお庭の冬支度」でも、冬にやっておきたい庭作業をご紹介していますので、合わせてご覧になってください!
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【寒さが厳しくなる前に!】エクステリアやお庭の冬支度
【もくじ】
【① 花苗】
【①-1 1年草】
【①-2 宿根草・多年草】
【①-3 球根】
【② 野菜】
【③ 12月の庭作業】
【③-1 水やり】
【③-2 落ち葉堆肥づくり】
【③-3 冬越し準備】
【④ 芝生のお手入れ】
【⑤ 庭木のお手入れ】
【⑤-1 落葉樹の植え付けや移植】
【⑤-2 剪定】
【⑥ まとめ】
【① 花苗】
この季節は、パンジーやビオラ・葉ボタンなどカラフルな花苗が園芸店に並んでいます。お気に入りの苗でクリスマスやお正月の寄せ植えを作るのが楽しみですよね。
【①-1 1年草】
この季節の代表的な鉢花のひとつ「ポインセチア」。12月になるとついつい買ってしまいませんか?このポインセチア、寒さに弱いので1年草扱いをされることが多いのですが、本来は常緑低木なんです。意外ですよね!?ポインセチアといえば真っ赤な色を思い出しますが、最近ではホワイトやピンク、中には黄色もあるそうです。そんな季節感たっぷりのポインセチアですが、枯らせてしまったという方が多いのではないでしょうか。ポインセチアを長く楽しむコツは水やりを控えめにすること。1週間から10日に1回程度で十分です。また受け皿にたまった水は必ず捨てるようにしてください。
また、元気が無いからといって肥料を与えないこと。ポインセチアの赤い葉は、実は歳をとった葉なんです。ですので肥料を与えても吸収することができません。鉢の置き場所は必ず室内で、さらにあまり移動させないようにしましょう。これらのコツを守って、できるだけポインセチアを長く楽しんでみてくださいね!
【①-2 宿根草・多年草】
引き続き、地上部の枯れた宿根草を間違って処分しないようにしましょう。枯れた地上部は切り取り、腐葉土などでマルチングをして乾燥と寒さから守ってあげましょう。寒さに弱い宿根草は、株を掘り上げて鉢に植え替えると翌年も楽しむことができます。霜が降りない日当たりの良い場所で冬越しさせてあげてください。
【①-3 球根】
秋に色々と植えた球根たちは、まだ芽が出ていないかもしれませんね。でも土の中では生育が始まっていますよ。うっかり水やりを忘れて乾燥させすぎると春になっても花が咲かないなんでことも!芽がまだ出ていなくても水やりは必要ですので忘れないようにしましょう。
冬の球根植物と言えば「シクラメン」ですよね。その中でも「ガーデンシクラメン」はシクラメンを品種改良し、寒い冬でも屋外で育てられるようになっています。開花時期も非常に長く冬から春まで長く楽しむことができます。地植えのガーデンシクラメンは根付けば水やりは特に必要ありませんが、土の表面が乾いているようであれば水やりをしてあげましょう。花や葉にではなく、株元に水やりをするのがポイントです。
【② 野菜】
12月は畑での仕事はかなり少なくなります。夏に種をまいたダイコンや白菜などが収穫時期をむかえますが、夏野菜と違い必要な分だけ日々収穫すれば大丈夫。畑に残っている作物には藁を敷くなどの防寒対策をしておきましょう。また、以前ご紹介した腐葉土つくりや天地返しにも挑戦してみてくださいね。
【③ 12月の庭作業】
【③-1 水やり】
引き続き、水やりは土の乾き具合をしっかり確認しながら行うようにしましょう。水やりの時間帯は気温がだんだん高くなる朝から日中にかけておこなうようにしてください。反対に、鉢植えの宿根草や球根の水やりは忘れがちになりますので、極端に乾燥させないように時々は水をあげるようにしましょう。
【③-2 古土再生】
夏の庭作業でもご紹介した「古土再生」ですが、乾燥した冬枯れの季節も土の再生に適した時期と言えます。夏場は暑くてできなかったという方、ぜひ挑戦してみてくださいね。古い土が入っている鉢を軒下などの雨のかからない場所へ移動させ、土を乾燥させます。その後、古い植物の根やごみを取り除き、黒いビニール袋に入れて密閉して2週間ほど直射日光にあてます。数日に1回は袋をひっくり返すようにしてください。
【③-3 冬越し準備】
引き続き、必要な植物には霜よけのカバーやマルチングを行って、冬を越せるように準備をしてあげましょう。
【④ 芝生のお手入れ】
ほとんど茶色くなったコウライシバは本格的な休眠状態に入っています。水やりや肥料などは必要ありません。冬のコウライシバは生育がストップしているものの、地下茎や地上の茎は生きたまま越冬します。ですので、茶色く枯れているからと踏み荒らしたり、ぞんざいに扱わないようにしてくださいね。また、寒さに強い雑草がロゼッタ状で残っている可能性がありますので見つけたらすぐに抜くようにしましょう。
【⑤ 庭木のお手入れ】
12月の代表的な作業「落葉樹の冬季剪定」と「寒肥」については、先日のブログ「【寒さが厳しくなる前に!】エクステリアやお庭の冬支度」に詳しく紹介していますので、参考にしてみてくださいね。
【⑤-1 バラの植え替えと植え付け】
鉢植えのバラは1年に1回、地植えは2から3年に1回程度、新しい土に植え替えてやることが必要です。休眠期に入る12月後半から2月頃までが時期ですので、病気や害虫がいないかなど様子を確認しながら植え替えを行うようにしましょう。バラの植え付けにも最適な時期です。いずれの場合にも株元にはマルチングを施し、冬の乾燥や寒さから守ってあげるようにしてくださいね。
【⑤-2 病害虫退治】
この冬の間にできるだけ病原菌や害虫の卵を退治しておくと、春以降の病害虫の発生を抑えることができますよ。憎きカイガラムシも今のうちにブラシなどでこすり落としておきましょう。落ち葉には病気の原因となる菌が潜んでいたり、害虫が落ち葉の中で越冬したりしますので、放置せずかき集めて処分するようにしましょう。また、「天地返し」を行った際にも害虫の幼虫が掘り起こされることがあります。放置していると土中深くで越冬し、春以降に悪さをしますよ。見つけたらできるだけ捕獲して退治するようにしましょう。
【⑥ まとめ】
いかがでしたでしょうか。
庭仕事や大掃除に疲れたら、近くの公園や林にクリスマスオーナメントの材料を探しに行くのもおすすめです。松ぼっくりやモミジバフウの種などを集めて、金色や銀色のカラースプレーをするとおしゃれで美しいオーナメントの出来上がりです。庭の剪定枝も好きな色にスプレーして星形に組むと、かわいいオーナメントになりますよ!冬ならではのお庭の楽しみ方をぜひ見つけてみてくださいね!
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【 Profile 】
アルテデザインガーデン株式会社
代表 栗林 宏行
ガーデン・エクステリアの設計施工の専門店【アルテデザインガーデン】代表。
これまで5000件以上の案件の設計を手掛けてきた経験から、トレンドに流されない本質を極めたデザインを提案するためADG Arte Design Gardenを設立 。香川県高松市を拠点に、大阪・兵庫・京都・徳島など他府県の物件も多数手掛た実績を持つ。一般住宅の外構・庭デザインを中心に商業施設ガーデンスペース・公園・街並み計画の他、過去には外構・エクステリア業界紙『月間 エクステリアワーク』表紙イラストの作画を担当。