【春の七草】ぜんぶ知ってる?種類と七草がゆの作り方をご紹介!
年末年始やお正月、いつもと違った食生活で胃や身体も疲れがち。
昔からの言い伝えでは、1月7日(人日の節句)の朝に『七草粥』を食べると邪気を払いその年を健康に過ごせるといわれています。お正月、食べ過ぎた胃腸に『七草粥』はやさしく染みわたってくれそうですね!
この『七草粥』に使う若菜を【春の七草】といいますが、本来は旧暦の節句なので新暦の1月初旬はまだ雪深い地域も。なかにはロゼット状になっていて実際に収穫するのが難しいものもあります。最近では、年末年始にスーパーで七草粥用のパックとして店頭に並んでいるので手軽に作れるようになりましたね。
ここではそんな先人の知恵の詰まった、春の七草の種類をご紹介します。
【もくじ】
【① 春の七草ってどんな種類なの?】
【② 七草粥の豆知識】
【③ まとめ】
【① 春の七草ってどんな種類なの?】
春の七草はとても栄養価の高いものばかりで、12種類の薬膳効果とビタミン・ミネラルは7種含まれています。胃腸を休めたり風邪の多い時期にピッタリの食材ですね。
【①-1 セリ】
西洋では食用の習慣のない『セリ』は、なんと日本原産の野菜。全国の山野に自生していますが意外に知られていないのかもしれません。競り合うように成長する姿から名付けられ、【競り勝つ】ようにとの縁起を担いで春の七草の一つに数えられています。
シャキシャキとした独特の食感で解熱や解毒・胃を丈夫にするなど、冬にぜひ口にしたい効能があります。
【①-2 ナズナ(ペンペン草)】
『ナズナ』と聞いてピンとこない方も、『ペンペン草』や『シャミセン草』の別名ならうなずけるのではないでしょうか?この『ナズナ』も日本各地に自生している、とても馴染みのある植物。語源は「撫菜(なでな)」からきていて、撫でたいほど可愛らしい菜の意味があります。
開花期のナズナを根を付けたまま乾燥させたものは、生薬としても扱われるほど様々な効能があるといわれています。味は別として、季節を問わず積極的に取り入れたいですね。
【①-3 ゴギョウ(ハハコグサ)】
葉や茎が白い綿毛に覆われて、まるで母親が子供を包み込んでいるように見えることから『ハハコグサ』と呼ばれるようになった説が。なんとも微笑ましい名前ですね。
普通に道端に自生しているほど身近な植物ですが、見覚えがあるような無いような?この『ハハコグサ』も生薬として使われていて、咳やたんに効果があります。ヨモギを使う以前には草餅に利用され、ハハコグサの名から『母子餅』と呼ばれていました。お祝い事やひな祭りには欠かせないものだったそうですよ。
【①-4 ハコベ(ハコベラ)】
こちらも日本各地で見ることのできる『ハコベ』ですが、とても繁殖力が旺盛な植物。この繁殖力の強さから【繁栄がはびこる】として縁起の良いものとされています。
七草の中では特に効能が多く、利尿作用・止血作用・鎮痛作用などを目的とした薬草として扱われるほか、非常に高い栄養素が含まれています。
【①-5 ホトケノザ(コオニタビラコ)】
葉っぱが放射線状に広がる姿が、仏様の連座に見えることからこの名前が付きました。縁起が良いのもうなづけますね!
じつは、雑草として知られる『ホトケノザ』と春の七草で用いられる『コオニタビラコ』は全く違う種類。道端でよく見る『ホトケノザ』は食用とされていませんので注意してくださいね。
【①-6 スズナ(蕪)】
『スズナ』は一般的なカブのことで皆さんおなじみの野菜です。
胃もたれや胸やけに効果があるので、お正月の疲れた胃腸にはピッタリ!また、風の予防や疲労回復など、冬が旬のカブはおせち料理にも欠かせない縁起の良い食材ですね。
【①-7 スズシロ(大根)】
『スズシロ』は大根の古名で『オオネ』や『カガミグサ』とも呼ばれていました。清い白と書いてスズシロと読みますが、汚れのない清白を意味します。
大根には消化を助け風邪の予防の効能があり、七草全てに豊富な栄養素と理にかなった効能があるのが分かります。
【② 七草粥の豆知識】
昔は七草粥を作る場合にちょっとしたルールがあったそう。
材料となる七草を前日の夜に用意して、恵方の方角を向きながら若菜を7回づつ刻んで作りました。その際、刻みながら七草囃子という歌を歌ったらしいですよ。縁起物でもある七草粥にはしっかりとした作法があったんですね。
また、七草の種類については地域によって違いがあります。寒冷地など1月上旬に収穫できない七草は他の食材で代用したり、味付けもしょうゆや味噌、塩味など土地土地でいろいろな七草粥があるんですよ。
【③ まとめ】
いかがでしたでしょうか?
七草の1つ1つには縁起が良い意味と豊富過ぎる栄養素と効能が含まれていたんですね!七草粥を食べてお正月の食べ過ぎで疲れた胃腸を休めつつ、無病息災でこの一年を過ごしましょう!
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【 Profile 】
アルテデザインガーデン株式会社
代表 栗林 宏行
ガーデン・エクステリアの設計施工の専門店【アルテデザインガーデン】代表。
これまで5000件以上の案件の設計を手掛けてきた経験から、トレンドに流されない本質を極めたデザインを提案するためADG Arte Design Gardenを設立 。香川県高松市を拠点に、大阪・兵庫・京都・徳島など他府県の物件も多数手掛た実績を持つ。一般住宅の外構・庭デザインを中心に商業施設ガーデンスペース・公園・街並み計画の他、過去には外構・エクステリア業界紙『月間 エクステリアワーク』表紙イラストの作画を担当。