【庭やベランダで育てたハーブの利用方法】料理やドリンクに使ってみよう!
ハーブは庭やプランターはもちろん、ベランダでも気軽に育てることがでる種類がたくさんあります。しかも食用に使えるものも多いので、自宅の家庭菜園にぜひ加えたいとお考えの方もおられるのではないでしょうか?
収穫したてのハーブをすぐ食卓にあげれるなんて素敵ですよね!
今回は、そんな実用的なハーブのお料理やドリンクへの使い方をご紹介。庭やベランダで育てたハーブを生活に取り入れて、食卓のお料理をランクアップしてくださいね。
【もくじ】
【① ハーブを安心して使うために】
【② 簡単ハーブの種類と使い方】
【③ まとめ】
【① ハーブを安心して使うために】
庭やベランダなどのスペースを有効活用して、いろいろなハーブにチャレンジしてみたいという方も多いのではないでしょうか?
でも、ハーブの中には薬効成分の強いものがいくつかあります。薬と併用すると効果を弱めてしまったり、アレルギーのある方は控えたほうが良い種類も。また、幼児や妊娠中に注意が必要なものもありますので育てる前や使う前にはよく調べましょう!
心配がある方は医師や専門家にご相談くださいね。
【② 簡単ハーブの種類と使い方】
【②-1 イタリアンパセリ】
一般的に流通しているモスカールドパセリと違って『イタリアンパセリ』は平べったい葉が特徴。また、普通のパセリより風味や香りがやわらかいので、パセリが苦手な方でも積極的に食べられるかもしれません。
イタリアンパセリには、βカロチンやビタミンCがとても豊富に含まれているんです。また、育てやすいハーブなので地植えやはもちろん、ベランダなどでも鉢植えにして育てることもできますよ。たくさん収穫出来た場合は冷凍保存もおススメ。細かく砕けば、料理のソースやサラダのドレッシングにいつでも使えるので味の幅が簡単に広がりますよ。
『イタリアンパセリ』の増やし方は種と挿し木。夏から秋にかけて種を採取して春に撒く方法もありますが、切ったイタリアンパセリを水に挿して発根を促せば簡単に増やすことができますよ。
使い方は一般的なパセリと一緒。こちらはシーフードサラダの彩りとして。
『イタリアンパセリを隠し味にしたパスタ』
【②-2 バジル】
料理に使いやいすい代表的なハーブといえば『バジル』。爽やかな香りがどんな食材ともマッチして、いろいろな料理にアレンジできるのも人気の要因なんでしょうね。
〖バジルを使ったカプレーゼ〗
〖バジルとガーリックのピザ〗
〖バジルペーストを使ったパスタ〗
などなど、バジルを使った料理のレパートリーは数えきれません。
日本の高温多湿な環境にも合うので、初心者の方にも育てやすいハーブです。地植えでもプランターでも大丈夫ですが、葉が大きくなりすぎると香りが落ちて固くなってしまいます。若いうちに摘み取って、たくさん収穫できたらイタリアンパセリと同じように冷凍保存にしておきましょう。また、つぼみが付いても栄養が取られて新芽が出にくくなってしまうので、見つけたら早めに摘み取るようにしてくださいね。
【②-3 クレソン】
『クレソン』はヨーロッパ原産のハーブで、日本に持ち込まれたのは明治時代のとき。とても丈夫でしかも繁殖力が強くいつの間にか野生化して、いまでは全国各地で自生したものを見ることができます。料理では添え物的な印象ですが、じつはとても栄養豊富。カルシウムやカリウム・鉄分・ビタミンA・Cなど、必要不可欠な栄養素が多く含まれているんです。
そんな『クレソン』は初心者でも簡単に育てられるハーブ。茎を切って収穫した後も、その旺盛な繁殖力で脇芽からまた新しい芽が何度も収穫できます。
火を通すと食べやすくなりますが、栄養素を壊さないためにもオススメは生のまま。
バターと一緒にパンにのせて軽く塩コショウで味付け。生でおいしく食べるコツは手でちぎって調理するのと事前のあく抜き。調理前に、水に15分ほどつけておくと苦みとあくが抜けて食べやすくなりますよ。
【②-4 ローズマリー】
ガーデニングで楽しむハーブとして最もポピュラーな品種の『ローズマリー』。地植えでも鉢植えでも育てやすいうえに、挿し木で増やすことができるのも魅力ですよね。ローズマリーは、その清々しい香りから料理の匂い消しに使われたり、アロマや化粧品・入浴剤やボディケアまで幅広く利用されているハーブのひとつです。
生葉は香りが強いので肉料理や魚料理のアクセントに使うことが多いですが、ハーブウォーターやハーブティーで香りを移して楽しむこともできます。違った使い方としては、水挿しに生けて芳香剤として使ったり、摘み取った茎を丸くくくってリースにして飾ったりと、他のハーブ以上にいろいろな用途があります。
『ローズマリー』には記憶力や集中力を高める効果があり、消化機能を高めて新陳代謝を促進します。集中力を高めたいシーンではローズマリーティーを飲んでみてはいかがでしょうか?
ローズマリーの立性タイプは2mほどの大きさに成長することもあるので、植え込み過ぎには注意が必要。日当たりと水はけがよい場所を好みますので、条件がピッタリなスペースで育てるようにしましょう。
【②-5 ルッコラ】
独特の辛みとゴマの風味で、よくイタリア料理のサラダに入っているのを見かけますよね?ピザやパスタでも利用される人気のハーブで、地中海沿岸が原産のイタリア野菜です。
『ルッコラ』は、根が元気なら繰り返し収穫できる一年草です。一般的には種から育てますが、草丈が20~25㎝ほどになったら根元をハサミで切って収穫します。一年草なので枯れてしまう前に種を採取しておけば、また育てることができますよ。また、陽射しが強すぎるところでは葉が硬化してしまうので、移動のできるプランターで食べやすい柔らかさを保ちましょう!
【②-6 スペアミント】
ペパーミントより清涼感が控えめで、ソフトな甘さのなかに苦みがあるのが『スペアミント』の特徴。欧米では、料理といえば『スペアミント』で別名『ラムミント』とも言われています。ラム肉との相性がよく、緑色の甘いミントソースがオシャレにかかってますよね。また、デザートの飾りつけなどでもよく目にしますよね。そんな『スペアミント』はドリンクに利用するととても爽やかな味が楽しめます!
水出しミントティーや、ミネラルウォーターにレモンと一緒に入れるだけでスペアミントの清涼感を味わえます。お酒好きな方はラム酒にミントを入れた『モヒート』に使ってみてはいかがでしょうか?
より一層清涼感を楽しみたい方はレモネードや炭酸ドリンクと一緒に使うのもおススメ。そんな『スペアミント』、育て方はとても簡単なんですが繁殖力が旺盛で地下茎で広がります。花壇の中などではほかの植物お構いなしで増えるので、プランターなど鉢植えで楽しみましょう。
【②-7 オレガノ】
トマトやチーズに合うバーブとしてイタリア料理でよく見かける『オレガノ』はヨーロッパの地中海沿岸地方が原産。ハーブの中でも特に香りが強く、ややほろ苦さのあるさわやかな香りが特徴です。生でも使いますが、ドライにしたほうが香りがたつので使いやすいかもしれません。
トマトソースのピザやパスタはもちろん、肉や魚の匂い消しにもなるのでグリル料理や炒め物など用途はさまざま。薬用効果もあって胃腸を整えて消化の促進を促してくれるので、お疲れの方は収穫した葉でハーブティーはいかがですか?
『オレガノ』はとても丈夫で育てやすいハーブ。乾燥して日当たりがよく風通しの良いところを好みます。また、多湿に弱いので梅雨から夏は注意が必要。茂ったところを間引きして蒸れて傷んだ茎は早めに取り除いてくださいね。
【③ まとめ】
いかがでしたでしょうか?
植物を育てるのが苦手な方もチャレンジしやすいハーブばかり。自分で育てたハーブを食事やドリンクとして生活に取り入れれば、より一層育てるハーブたちに愛着が湧いてきますよ!
初心者の方も是非チャレンジしてみてくださいね!
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【 Profile 】
アルテデザインガーデン株式会社
代表 栗林 宏行
ガーデン・エクステリアの設計施工の専門店【アルテデザインガーデン】代表。
これまで5000件以上の案件の設計を手掛けてきた経験から、トレンドに流されない本質を極めたデザインを提案するためADG Arte Design Gardenを設立 。香川県高松市を拠点に、大阪・兵庫・京都・徳島など他府県の物件も多数手掛た実績を持つ。一般住宅の外構・庭デザインを中心に商業施設ガーデンスペース・公園・街並み計画など、デザイン性を伴う作品を得意とする。