【施工実例で解説】エコモックフェンスで作る目隠しフェンス

外構計画や庭づくりを考えるうえで、近年ますます重要になっているのが「プライバシーの確保」です。
ただ隠すだけではなく、どこを隠し、どこを見せるのか。そのバランスによって、住まいの印象や心地よさは大きく変わってきます。
目隠しの方法はさまざまありますが、その中でもADGがよく採用しているのが横板張りのフェンスです。
視線をしっかりとコントロールしながらも圧迫感を出しすぎず、外構全体をすっきりと整えやすいのが特徴です。
素材や色・納まりの違いによって、同じフェンスでも仕上がりの印象は大きく変わります。
だからこそADGでは、単に目隠しとして機能するかどうかではなく、空間全体の中でどのように見えるかを大切にしています。
今回は、ADGがよく採用している横板張フェンス「エコモックフェンス」について、素材の特徴と施工実例を通してご紹介していきます。
【もくじ】
【① 樹脂フェンスの選び方】
【② オススメの樹脂フェンス「エコモックフェンス」】
【③ 「エコモックフェンス」の施工事例】
【④ まとめ】
【① 樹脂フェンスの選び方】

目隠しフェンスを検討する際、まず考えたいのが「どの程度の視線を遮りたいのか」という点です。しっかりと隠したいのか、視線をやわらかく遮りたいのか。この違いによって、フェンスの高さや隙間の取り方は大きく変わってきます。
次に重要になるのが、素材の選択。
天然木は質感の良さが魅力ですが、経年変化やメンテナンスの手間も含めて検討する必要があります。一方で樹脂製フェンスは、色あせや腐食が起きにくく、美しさを保ちやすいという特徴があります。
ADGでは、日々の手入れの負担を抑えながら安定した状態を保てる点を重視し、樹脂製フェンスを提案するケースが比較的多くなっています。
そしてもうひとつ大切なのが、色と質感の選び方です。
フェンス単体で考えるのではなく、建物や床材・植栽との関係性の中でどのように見えるか。外構全体のバランスを整える要素として捉えることで、空間の印象は大きく変わります。
同じ樹脂フェンスでも、色味や部材の納まりによって仕上がりの質は大きく異なります。
カタログやイメージ図だけでは分かりにくい部分もあるため、サンプルを取り寄せて質感や色味を確かめながら選ぶことが、空間全体を整えるうえで重要になります。
【② オススメの樹脂フェンス「エコモックフェンス」】

数ある樹脂フェンスの中で、ADGがよく提案しているのが「エコモックフェンス」。
エコモックは、木粉とプラスチック廃材を複合した再生素材でつくられた環境配慮型のフェンス材。
天然木に比べて腐りにくく、色あせしにくい、塗装の必要がない、割れやささくれが起きにくいといった特徴を持ち、屋外で長く使う素材として安定した性能を備えています。
また、樹脂に木粉をブレンドし、表面にサンディング加工を施すことで、天然木のようなやわらかな質感を表現している点も特徴です。
いわゆる『樹脂っぽさ』が出にくく、外構空間の中でも自然に馴染みやすい仕上がりになります。
施工面においても、部材構成がシンプルで現場での加工がしやすく、敷地条件に合わせた柔軟な設計が可能です。高さや板の隙間も自由に調整できるため、しっかりと視線を遮る構成から、抜け感を残した軽やかな構成まで意図に応じて細やかに対応することができます。
カラー展開も豊富で、ブラウン系からグレージュ、シックなグレーまで揃っており、建物や外構のテイストに合わせた選択が可能です。
その中でもADGがよく採用しているのが、グレージュカラー。
外構全体の色味をあいまいカラーで整えることで、建物の存在感を引き立てながら、落ち着きのある印象にまとめることができます。必ずしも建築に使われている木調色と合わせるのではなく、敷地全体での見え方を優先して色を選ぶ。それがADG流です。
また、フェンス本体だけでなく、柱の色の選び方も重要なポイントです。シルバー系で軽やかに見せるのか、ブラック系で全体を引き締めるのか。こうした細やかな選択が、仕上がりの印象に大きく影響します。
【③ 「エコモックフェンス」の施工事例】
ここからは、実際の施工実例をもとに、「エコモックフェンス」をどのように取り入れているのかをご紹介します。
同じフェンス材でも、配置の仕方や高さや色の選び方によって空間の印象は大きく変わります。門まわりの印象を整えるのか、庭との境界をやわらかく区切るのか、それとも建物と一体感を持たせるのか。
それぞれの住まいの条件や使い方に合わせて、役割を丁寧に整理しながら計画しています。
実例を通して、エコモックフェンスの使い方の幅や、外構全体の中での見え方の違いを感じていただければと思います。
【③-1 フェンスと門柱のトーンを合わせたアースカラーな印象づくり】

フェンスのグレージュと門柱タイルの色味を揃えることで、外構全体をやわらかくまとめた事例です。素材は異なりながらもトーンを統一することで視線がなじみ、落ち着いた印象が生まれます。
白い外壁や植栽のグリーンとも自然に調和し、主張しすぎることなく住まい全体を引き立てています。色数を抑えながら、質感の違いで奥行きをつくる。そんな考え方が表れた構成です。
【③-2 杉板コンクリートと馴染むグレージュカラー】

杉板コンクリートのやわらかな木目の表情に、グレージュのフェンスを合わせた事例です。
コンクリートでありながら木の質感を感じる壁面に対して、フェンスの落ち着いた色味が自然に寄り添います。
コンクリートの持つ無機質さと、木樹脂フェンス特有のやわらかさ。
異なる性質を組み合わせることで、空間にほどよい緊張感と安定感が生まれています。
素材の対比を活かしながら、全体として静かに整えたADGらしい組み合わせです。
【③-3 外構と庭の境界をつくる】

フェンスを外構部分と庭の境界として配置し、空間をやさしく分けた事例です。
1軒目は、エコモックフェンスと同素材の門扉を設けることで、一体感を保ったままプライバシーを確保しつつ、動線をコントロールするパターン。
もう1軒は、完全に閉じるのではなく、あえてずらして配置することで、視線の抜けと動線のつながりを確保。

目指す庭のあり方に合わせて、こうした手法を選び分けながら境界を整えています。
【③-4 横板を表裏から張る大和塀スタイル】

横板を表裏から交互に張ることで、視線を遮りながらも風や光を通す大和塀スタイルの事例。見る角度によって表情が変わり、単調になりがちなフェンスに奥行きが生まれます。
夜になると、照明の光でフェンスに明暗のリズムが現れます。この陰影が空間に変化をもたらし、昼間とはまた違った印象をつくり出しています。
板の張り方を工夫することで、機能だけでなく見え方にも幅を持たせることができますね。
【③-5 目隠しフェンスと門柱を一体型に】

エコモックフェンスのブラウンカラーを採用し、門柱と一体で構成した事例です。
建物外壁のグレーを引き立てるためにカーポートの軒天とフェンスの色味を揃え、空間全体に統一感を持たせています。
横板張のフェンスでも、柱や横桟を工夫することで、配管を通しインターホンや照明といった機能をすっきりと組み込むことも可能です。
「目隠し」「門柱」と、要素を分けて設置するのではなく、うまく兼用することでシンプルで無駄のない外構に整えています。
【③-6 建築と木調トーンを合わせる】

建物の軒天や玄関まわりの木調に合わせて、サンディーブラウンカラーのフェンスをセレクトした事例です。
カラートーンを揃えることで、外構と建築がやわらかくつながり、空間全体に一体感が生まれます。
フェンスだけを主張させるのではなく、植栽を引き立てる背景として機能している点もポイントです。色味を揃えることで、視線が自然に流れ落ち着いた印象を作り出しています。
【④ まとめ】
いかがでしたでしょうか?
目隠しフェンスは、単に視線を遮るためのものではありません。外構や庭全体の印象を左右する大きな要素のひとつです。
目隠しというその特性上、高さや幅が大きくなりやすくフェンスひとつで空間の見え方は大きく変わります。
だからこそADGでは素材や色だけでなく、外構全体の中でどのように見えるかを大切にしながら設計を行っています。
目隠しを「隠すためのもの」としてではなく、空間を整える要素のひとつとして捉えること。それがプライバシーを確保しつつ感じの良い外部空間をつくるためのポイントです。
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【 Profile 】
アルテデザインガーデン株式会社
代表 栗林 宏行
ガーデン・エクステリアの設計施工の専門店【アルテデザインガーデン】代表。
これまで5000件以上の案件の設計を手掛けてきた経験から、トレンドに流されない本質を極めたデザインを提案するためADG Arte Design Gardenを設立 。香川県高松市を拠点に、大阪・兵庫・京都・徳島など他府県の物件も多数手掛た実績を持つ。一般住宅の外構・庭デザインを中心に商業施設ガーデンスペース・公園・街並み計画など、デザイン性を伴う作品を得意とする。









