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【真夏の水やり完全ガイド】庭木や鉢植えを夏の暑さから守ろう!

【真夏の水やり完全ガイド】庭木や鉢植えを夏の暑さから守ろう!

梅雨が明けて、いよいよ夏本番です。

青空が広がるのはうれしいものですが、植物にとっては少し過酷な季節の始まりです。強い日差しと高い気温によって土の水分はどんどん失われ、昨日まで元気だった樹木や草花が、たった一日の水切れでぐったりしてしまうこともあります。

水やりは、ただ回数を増やせばよいというものではありません。植物の植え方や土の量、根の張り方によって必要な水の量やタイミングは変わります。

植物を夏の暑さから守るために、まずは今の水やりを一緒に見直してみましょう。

【もくじ】
【① 水やりの目的】
【② 真夏の水やり方法の基本】
【③ 植え方と根付き具合に合わせた真夏の水やり】
【④ 旅行中の水やりはどうする?】
【⑤ まとめ】

【① 水やりの目的】

植物は根から吸収した水を幹や茎を通して葉まで運びます。吸い上げた水は光合成や成長に使われるほか、葉から水分を放出する「蒸散」にも利用されます。

真夏は気温が高く日差しも強いため、植物から失われる水分が多くなる季節。

根から吸収する水よりも葉から失う水の方が多くなると葉がしおれたり、葉先が乾燥したりします。その状態が長く続けば、葉が落ちたり株全体が弱ったりすることもあります。

また、たっぷりと水を与えることには、土の中の古い空気を押し出して新しい空気を取り込む役割もあります。植物の根も呼吸をしているため、水分だけでなく酸素も必要なんです。

水やりは植物へ水を届けると同時に、根が健やかに育つ環境をつくるための大切なお手入れなんですね。

水やりの目的や一年を通した基本については、以前のブログでも詳しくご紹介しています。

〖関連記事〗【知っているようで意外と知らない!?】庭の水やりをマスターしよう!

こちらも併せて参考にしてみてください。

【② 真夏の水やり方法の基本】

【②-1 朝の涼しい時間帯に水やりをする】

真夏の水やりは、早朝から朝の涼しい時間帯に行うのが基本です。気温が上がる前に水を与えておくことで、植物は日中の暑さに備えることができます。また、昼間よりも水分の蒸発が少なく根まで水を届けやすくなります。

朝の水やりだけでは足りず夕方に土が乾いている場合は、日が傾いて気温が下がってからもう一度水を与えましょう。ただし、夕方だからといって必ず水やりをする必要はありません。土の中に十分な水分が残っているにもかかわらず毎日朝夕の二回と決めて水を与えると、土が常に湿った状態になり根を傷めることがあります。

反対に、日中に植物がひどくしおれ土も乾き切っている場合は夕方まで待たずに水を与えてください。その際は、熱くなった葉へ勢いよく水をかけるのではなく、株元の土へゆっくりと水を染み込ませましょう。

【②-2 少しずつではなく、一度にたっぷりと】

真夏は毎日水やりをしているから大丈夫と思っていても、一回の水量が少ないと濡れているのは土の表面だけということがあります。これでは地中に伸びている根まで水が届きません。

水やりをするときは株元へゆっくりと土の中まで十分に染み込む量を与えましょう。

地面の傾斜や土質によっては一度にたくさんの水を流すと染み込む前に周囲へ流れてしまいます。その場合は少量の水を何度もかけるのではなく、途中で少し休みながら数回に分けてたっぷりと与えるのがおすすめです。

【②-3 葉の上からではなく、株元へ与える】

樹木や植栽の上から全体へ水をかけるとたくさん水やりをしたように感じます。けれども、葉が茂っている植物では水が葉に遮られ根元の土まで十分に届いていないことがあります。

植物が水を吸収するのは主に根です。水やりは株元を狙い、土へ直接与えるようにしましょう。樹木の場合は幹のすぐそば一か所だけに水を集中させるのではなく、植え付けた根鉢とその周囲へ染み込ませることを意識します。

ホースの水圧が強すぎると土がえぐれたり、根が露出したりすることがあります。シャワー状に切り替えられる散水ノズルを使い、やさしい水圧で与えてくださいね。

【②-4 雨が降ったあとも土の中を確認する】

雨が降ったから今日は水やりをしなくても大丈夫。そう考えたくなりますが、真夏の短時間の雨には注意が必要です。

勢いよく雨が降っても、時間が短ければ土の表面しか濡れていないことがあります。軒下や建物のそば、塀際などは雨が当たりにくく、ほとんど水が届いていない場合もあります。

雨の量だけで判断せず、土を少し掘って中の状態を確認してみましょう。表面は濡れていてもその下が乾いているようなら水やりが必要です。

一方で、まとまった雨が降り土の中まで湿っている場合は、水やりを休んで構いません。「雨が降ったか」ではなく「根のある場所まで水が届いたか」で考えることが大切です。

【②-5 ホースの中に残った暑い水に注意】

夏の屋外に置かれたホースの中には、前回使用した水が残っています。日差しを受けたホースの中で水が温められ、使い始めにかなり熱い水が出てくることもあります。そのまま植物へかけてしまうと葉や根を傷める可能性があります。

水やりを始める前に植物のない場所へしばらく水を出し、手で触れられる温度になったことを確認しましょう。

また、庭全体の水やりに使うなら、内径が細すぎないホースがおすすめです。細いホースは軽くてコンパクトに収納できるのが魅力ですが、一度に流せる水量が少なくなりやすいため、樹木や広い植栽スペースへたっぷり水を与えるには時間がかかります。

時間がかかると、つい一株あたりの水量が少なくなってしまうもの。

庭の広さやホースの長さにもよりますが、水やりを主な用途にするなら十分な水量を確保しやすい太めのホースを選ぶと作業が楽になりますよ。

【③ 植え方と根付き具合に合わせた真夏の水やり】

【③-1 地植え ―植えて一年未満の場合-】

真夏に最も注意したいのは、植え付けてから一年未満の樹木や植栽。

地植えにするとすぐに自分で地中の水分を探せるように思えますが、植えたばかりの植物の根はまだ植え付けたときの根鉢周辺にとどまっています。周囲の土へ根が十分に伸びていないため、根鉢が乾いてしまうと水を吸収できません。

特に春から初夏に植えた植物にとっては、今年が初めて迎える夏です。見た目には元気に育っていても地中ではまだ根が十分に張っていないことがあります。

晴天や猛暑が続くこの時期は毎日、根鉢全体へ届くようにたっぷりと水を与えましょう。

大きな樹木は、ホースで表面をさっと濡らした程度では足りません。株元へホースを置き、水圧を弱めて時間をかけて染み込ませる方法もおすすめです。土の表面に水がたまって流れてしまう場合は、少し時間を置きながら何回かに分けて与えます。

根元の周囲へ浅い土手をつくり、水が流れ出にくくなるようにする方法もあります。

植え付け後の水切れは、葉のしおれや葉先の傷みだけでなく数日後の落葉となって現れることもあります。根鉢の中まで湿るように、しっかりと水やりしましょう。

【③-2 地植え ―植えて一年以上経過している場合-】

植えてから一年以上経ち、周囲へ根を伸ばした樹木や植栽は植えたばかりのものに比べると乾燥に耐えやすくなります。

それでも、雨の降らない日が長く続いたときや葉がしおれて朝になっても戻らないとき、葉先の乾燥や落葉が増えたときは水不足の可能性があります。株元の土を掘り、中まで乾いているようなら地中へ届くようにしっかりと水を与えましょう。

根づいた植物の場合、毎日少量ずつ水を与えるよりも土の状態を確認し、必要なときに深くまで水を染み込ませる方法が基本です。

頻繁に表面だけを濡らしていると根が浅い場所に集まり、かえって乾燥の影響を受けやすくなることがあります。

西日が強く当たる場所や風がよく通る場所、軒下・コンクリートやタイルに囲まれた場所は、ほかの場所より乾きやすいため特に注意が必要です。

また、根元へバークチップなどを敷いておくと土の乾燥や地温の上昇を抑えやすくなります。厚く敷きすぎたり幹へ直接盛り上げたりせず、土の状態を確認できる程度に利用してください。

【③-3 鉢植え】

鉢植えは地植えに比べて土の量が少なく、蓄えられる水分にも限りがあります。夏は朝にたっぷりと水を与えても鉢の大きさや置き場所によっては夕方までに乾いてしまうことがあります。特に注意したいのは、小さな鉢・素焼き鉢・ハンギングバスケット・日当たりや風通しのよい場所にある鉢植えです。

真夏は一日に一度と決めず、朝に水やりをしたあとも夕方に土の状態を確認しましょう。鉢土が乾いている場合は、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えます。土が乾き切っていると水が土へ染み込まず、鉢と土の隙間を通ってそのまま鉢底から流れることもあるため、鉢底から水が出てきたからといって土全体が湿ったとは限りません。その場合は一度水を与えてから少し待ち、もう一度ゆっくりと水やりをしましょう。

受け皿にたまった水は基本的にはそのままにせず捨てます。鉢底が長時間水に浸かった状態では根が酸素不足になり、根腐れを起こしやすくなるからです。

コンクリートやタイルの上は照り返しによって鉢の温度が上がりやすくなります。鉢台やスタンドを使って床面から少し離したり、午後から日陰になる場所へ移動したりするだけでも鉢の中の温度上昇や乾燥を抑えやすくなりますよ。

【④ 旅行中の水やりはどうする?】

真夏の旅行で家を空けるときは、留守にする日数だけでなく天気予報や植物の状態も確認して準備しましょう。一泊程度であれば、出発する日の朝にたっぷりと水を与えることで乗り切れる場合もあります。ただし、植えて一年未満の植栽や小さな鉢植えは水切れしやすいため注意が必要です。

移動できる屋外の鉢植えは、直射日光や西日を避けられる明るい日陰へ。インドアグリーンも窓辺から少し離し、室温が上がりにくい場所へ移動しておきましょう。

数日以上留守にする場合は自動潅水装置や給水器を利用するのもひとつの方法です。ただし、旅行当日に初めて使うのは少し心配。数日前から試運転を行い、水量や作動状況を確認しておきます。

長期間家を空ける場合や植えたばかりの植物がある場合は、家族や知人・管理サービスを利用するなどして途中で様子を見てもらえると安心です。植物ごとに水切れのしやすさを確認し、必要なものから優先して対策してください。

【⑤ まとめ】

真夏の水やりで大切なのは、単純に回数を増やすことではありません。一鉢、一株の状態を見ながら判断することが水切れと水の与えすぎの両方を防いでくれます。

毎日の水やりは少し大変に感じることもありますが、土の乾き方や植物の変化が分かるようになると必要なタイミングも少しずつつかめるようになります。

人にとっても植物にとっても厳しい真夏。無理のない時間帯に土と植物の様子を見ながら水やりを続けてくださいね。

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【 Profile 】
アルテデザインガーデン株式会社
代表 栗林 宏行

ガーデン・エクステリアの設計施工の専門店【アルテデザインガーデン】代表。
これまで5000件以上の案件の設計を手掛けてきた経験から、トレンドに流されない本質を極めたデザインを提案するためADG Arte Design Gardenを設立 。香川県高松市を拠点に、大阪・兵庫・京都・徳島など他府県の物件も多数手掛た実績を持つ。一般住宅の外構・庭デザインを中心に商業施設ガーデンスペース・公園・街並み計画など、デザイン性を伴う作品を得意とする。

 

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