【天然芝と人工芝】我が家に合った選び方！
生き生きとした青い芝生の広がるお庭…そんなお庭が我が家に合ったら…なんて皆さん一度は想像したことがあるのではないでしょうか。でも「芝生ってお世話が結構大変なんじゃないだろうか？」「最近人工芝が流行っているけど実際のところどうなの？」なんて疑問を持たれている方も多い事と思います。
そんなお悩みを解決するため、今回のブログでは天然芝と人工芝の特徴やメリットデメリットを比べてみようと思います。
また、アルテデザインガーデンで実際に施工した天然芝と人工芝のお庭の実例もご紹介！ぜひ最後までご覧いただき、我が家のお庭にはどちらが合っているのかをじっくり検討してみてくださいね！
【もくじ】
【① 『天然芝と人工芝』基本情報】
【② 『天然芝と人工芝』お手入れと耐久性違いはあるの？】
【③ 『天然芝と人工芝』費用面が気になる！】
【④ 『天然芝と人工芝』メリットとデメリット】
【⑤ 『天然芝と人工芝』施工実例をご紹介】
【⑥ まとめ】
【① 『天然芝と人工芝』基本情報】
ではまず、天然芝と人工芝の基本的な情報をおさらいしたいと思います。意外と知っているようで知らなかった事も発見できるかもしれませんよ！？
【①-1 天然芝とは】
イネ科の多年草の総称を「芝」と呼んでいます。日本の一般家庭には日本芝がピッタリ。日本芝にはコウライシバ・ヒメコウライシバなどの種類があり、最近よく耳にするTM９（ティーエムナイン）は省管理型コウライシバとしてトヨタ自動車が開発したもの。
いずれも10℃以下になると生育がとまり、茶色く冬枯れの状態になります。これは休眠状態ですので、春になればまた緑色の新芽が復活します。
天然芝の中には1年中緑色を保つ西洋芝という分類もありますが、こちらは夏でも涼しい地域向き。乾燥に弱く成長も早い為、ゴルフ場並みの管理ができる状況でないと育てるのは難しいですね。
【①-2 人工芝とは】
一般的にポリウレタンやポリエチレンなどの合成樹脂でできており、ここ数年の需要の高まりから年々品質も向上しています。
メーカーによってその特徴は様々ですが、今回はアルテデザインガーデンでよく使用する「リアルグラス人工芝Ⅱ」という商品の特徴をいくつかご紹介しますね。
枯れ芝（茶色い部分）を混ぜた風合いがかなりリアルで、基布に高密度で植え込まれているためクッション性が高い。また、防炎認証や抗菌性試験の検査済など安心安全にも考慮されているのが特徴です。もちろん生き物ではありませんので、水やりなどの管理は必要なく1年中美しい緑を楽しむことができます。
【② 『天然芝と人工芝』お手入れと耐久性に違いはあるの？】
みなさんが気になる事の上位に入ってくるのが「お手入れ方法と耐久性」ですよね。天然芝と人工芝、それぞれのお手入れ方法と耐久性を簡単にまとめてみましたので比較してみてくださいね。
【②-1 天然芝のお手入れ方法と耐久性】
芝生の主なお手入れと言えば水やりと芝刈りですよね。
春から休眠期に入る10～11月頃までは適宜水やりが必要です。芝刈りについても生育期には月に1～3回してあげる必要があります。それ以外にも雑草取りやエアレーションと呼ばれる水や空気の通り道の確保のための穴あけ、目土入れなども適宜必要となってきます。
「う～…こんなにできないよ」と大半の方が思われたと思いますが、実は意外と芝生の管理作業にハマってしまう人も多いんです。「パパが毎日手入れしてくれています！」「家族で汗をかきながら楽しんでいます！」というお話しもよく耳にしますよ！
そしてこの、人によっては苦行のようにも思えるお手入れを適切に行ってあげれば何十年と育ってくれるのが天然芝の良いところ。お手入れをしっかりすれば耐久性は非常に高いと言えますね。
【②-2 人工芝のお手入れ方法と耐久性】
人工芝に絶対やらなければならないお手入れは存在しません。
できるだけ美しく使う為に心掛けておいた方が良い事としては、同じ場所にずっと物を置かない事。パイル（葉）が倒れた状態になってしまい元に戻らなくなってしまいます。また、落ち葉やゴミはどうしてもパイル（葉）の間にたまってしまいます。粗目のほうきで小まめに掃除するようにしてください。
パイル（葉）の長さにもよりますが、何もしないでいるとパイル（葉）がペシャっと寝た状態になり見た目が芝生らしく見えなくなってしまいますので、定期的にほうきや手ぐしで葉を起こしてやるようにしましょう。人工芝の葉を起こす専用のローラーもあるそうです！
人工芝の耐久年数はその商品や使用状況より大きく変わります。平均して7～8年というのが一般的なようですね。
【③ 『天然芝と人工芝』費用面が気になる！】
気になる費用面についてですが、人工芝が天然芝の5倍以上の価格になります。これは施工する商品や業者さんによっても変わるかと思いますので参考程度とお考えくださいね。
【④ 『天然芝と人工芝』メリットとデメリット】
天然芝と人工芝、それぞれにどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。メリットと感じるかデメリットと感じるかは人それぞれかとは思いますが、いくつか挙げてみますので参考にしてみてくださいね。
【④-1 天然芝のメリットとデメリット】
メリット
〇 「植えたてから根付いた数年後」や「年間を通して」など見た目に変化があり、風情や愛着を感じることができる。
〇 お手入れをすることで何十年と付き合うことができる。
〇 天然ならではの温かみを感じることができる。
〇 人工芝よりも安価に取り入れる事ができる。
デメリット
〇 冬は茶色く枯れたように見える
〇 芝刈り、水やり、雑草取りなど季節に合わせた小まめな手入れが必要。
〇 日当たりや水はけなど条件に合うところでないと生育できない。
【④-2 人工芝のメリットとデメリット】
メリット
〇 一年中美しい緑の景色を楽しむことができる。
〇 お手入れが簡単。
〇 防草シートも合わせて施工するのでお庭の雑草対策になる。
〇 日当たりなどを気にせず好きな場所に敷くことができる。
デメリット
〇 景色や季節の変化に乏しい。
〇 天然芝に比べると費用が高額。
〇 使用条件や商品によるものの、パイル（葉）の劣化や変色による敷きなおしが必要。
〇 バーベキューなどの火気は人工芝が溶けてしまうことがあるので注意が必要。
【⑤ 『天然芝と人工芝』施工実例をご紹介】
ここまで天然芝と人工芝について詳しくお伝えしてきましたが、実際にお庭になったときにどんな風に見えるのかがきになりますよね。アルテデザインガーデンで設計施工した天然芝と人工芝の実例をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【⑤-1 天然芝の施工実例】
家族で庭キャンプを楽しまれているこちらのお宅。
そんなアクティブライフを送られているご家庭には天然芝を採用していただきました。お庭をより活用するためのウッドデッキや目隠しフェンスにもイペ材という天然木を使用しています。
天然は天然ですが、芝生については「TM9」という天然芝の中でも比較的ローメンテナンスな品種を採用していますし、ウッドデッキやフェンスに使用している「イペ材」も高い耐久性で人気のハードウッド。
天然ならではの温もりを感じつつもローメンテナンスを実現したガーデンです。
こちらのお宅では、日当たり抜群のお庭にお子様が目一杯走り回れる芝庭と、大人のくつろぎ空間としてのタイルテラスを融合させています。
芝庭をよりスッキリと見せる為に芝生の周囲をぐるりとタイルで仕切っているのも特徴。
シンプルに見せるという視覚的な効果ももちろんあるのですが、芝生が広がりすぎないように…やメンテナンスの区画を明確にできるなどお手入れの手助けとなるデザインでもあるんです！
【⑤-2 人工芝の施工実例】
南向きの玄関に、リビングの大開口が並ぶ圧巻の外観のこちらのお宅。アプローチを挟んで青々とした芝生の空間が広がっています。
南側のお庭で日当たりも十分。天然芝もしっかりと育つようなスペースなのですが、今回はお客様のライフスタイルに合わせて人工芝を採用。
人工芝独特の整然とした印象が他の構造物と調和し、シンプルでありながらもちょっと他には無いような空間を作ることができました。
【⑥ まとめ】
いかがでしたでしょうか。
【第④章『天然芝と人工芝』メリットとデメリット】のところでもお話ししましたが、天然芝と人工芝の良いところと悪いところって表裏一体なんですよね。
例えば、天然芝の冬枯れについて言えば…ある人にとっては「芝生は緑色じゃないと芝生とは言えないわ！茶色くなった芝生なんてなんだか汚らしい！」かもしれません。でもある人にとっては「芝生の冬枯れってなんだか風情があって良いわ！お庭で四季を感じる事ができて嬉しい！」かもしれません。
メリットとデメリットだけで判断するのは難しいかもしれません。そこでどんな風に過ごしたいのかをイメージして目的や場所（北側だったら天然芝にしたくてもできないですものね）など具体的な事柄から天然芝と人工芝のどちらかを選ぶようにてくださいね！
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【 Profile 】
アルテデザインガーデン株式会社
代表 栗林 宏行
ガーデン・エクステリアの設計施工の専門店【アルテデザインガーデン】代表。
これまで5000件以上の案件の設計を手掛けてきた経験から、トレンドに流されない本質を極めたデザインを提案するためADG Arte Design Gardenを設立 。香川県高松市を拠点に、大阪・兵庫・京都・徳島など他府県の物件も多数手掛た実績を持つ。一般住宅の外構・庭デザインを中心に商業施設ガーデンスペース・公園・街並み計画など、デザイン性を伴う作品を得意とする。
