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【ラインが外構の景色を変える】ボーダーコンクリートの魅力と取り入れ方

【ラインが外構の景色を変える】ボーダーコンクリートの魅力と取り入れ方

外構で使われるコンクリートと聞くと、駐車場などに広く施工された平らな床を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

今回ご紹介するのは、同じコンクリートでも細いボーダー状に並べて使う「ボーダーコンクリート」です。

コンクリートの間に芝生や人工芝、砂利を入れることで、無機質な素材の中に緑や自然素材の表情が加わります。

ただし、その魅力は見た目の軽やかさだけではありません。

人が歩く方向を示したり見せたいものへ視線を導いたり、離れた場所をひとつのデザインでつないだり。細い線だからこそ外構のさまざまな場所で活用できます。

今回はボーダーコンクリートの特徴や魅力をはじめ、目地幅の考え方やアルテデザインガーデンの具体的な施工例をご紹介します。施工例を見ながら、ボーダーコンクリートが景色の中でどのような役割を果たしているのかを一緒に見ていきましょう。

【もくじ】
【① ボーダーコンクリートとは】
【② 目地の素材に合わせて幅を選ぶ】
【③ アルテデザインガーデンの施工例】
【④ まとめ】

【① ボーダーコンクリートとは】

ボーダーコンクリートとは細長いコンクリート製品を一定の間隔で並べ、線の連なりとして見せる舗装方法です。

コンクリートとコンクリートの間には、芝生や人工芝、砂利などを入れて仕上げます。

アルテデザインガーデンでは、東洋工業の「グラス・ハイブリックボーダー」という製品を使用しています。同じような形状や用途の製品はほかにもありますが、この記事では商品そのものをおすすめするのではなく、このような舗装方法を分かりやすく「ボーダーコンクリート」と呼んでご紹介します。

一般的な土間コンクリートは、床を面としてしっかり見せられる一方で広い範囲へ施工すると無機質で重たい印象になることがあります。

ボーダーコンクリートは、コンクリートの間に緑や砂利が見えるため必要な舗装面を確保しながらも見た目の硬さをやわらげられるのが特徴。一本ずつは細い部材ですが、並べる本数や方向、目地の素材によって見え方が大きく変わるのが特徴です。

【② 目地の素材に合わせて幅を選ぶ】

ボーダーコンクリートを取り入れる際はコンクリートの間に何を入れるかも大切です。

アルテデザインガーデンでは、砂利を入れる場合は目地幅が50㎜になる並べ方、芝生や人工芝を入れる場合は100㎜になる並べ方を基本としています。

砂利目地の場合、50㎜ほどであればコンクリートの線がほどよく連続して見え、床面にも落ち着いた密度が生まれます。100㎜の砂利目地も施工自体は可能ですが、隙間が広くなるぶん、線と線のつながりが弱くなり全体が間延びして見えることがあります。また、歩く場所に使う場合は、砂利部分へ足が入りやすくなり靴の大きさや歩幅によっては足元が安定しにくくなります。そのため、ADGでは見た目と歩きやすさの両方から砂利目地には50㎜が適していると考えています。

一方、芝生や人工芝は100㎜の幅を取ることで緑がしっかりと見え、コンクリートとの色や質感の違いも明確になります。

【③ アルテデザインガーデンの施工例】

【③-1 アプローチとして使う】

まずは、玄関へ向かうアプローチとして取り入れた施工例です。

道路側から玄関へ向かってボーダーを並べることで進む方向が自然に伝わる構成としています。この場合は、ボーダーコンクリートの上を実際に歩きます。細いコンクリートが連続しているため、全面をコンクリートで舗装するよりも軽やかです。それでいて、足元には歩くための床がきちんと確保されています。

目地素材として人工芝の緑を入れることで、住まいの正面に必要な明るさを加えることもできます。玄関へ人を導くという実用的な役割と緑のある景色。その両方をひとつの舗装でつくっています。

【③-2 見せたいものへ目線を導く】

こちらは、人の動線よりも見せたいものへの目線誘導を主な目的とした事例です。

ボーダーコンクリートの線の先には樹木や門柱、玄関まわりの魅せ場があります。もちろん、その上を歩くこともできます。けれど設計の意図は「ここを歩いてください」と強く示すことではなく、床に描いた線によって自然にその先へ目を向けてもらうことです。

外構では門柱や樹木を配置するだけでなく、そこへどのように目線を運ぶかを考えることも大切。見せたいものへ向かってボーダーを伸ばすことで、その存在がより印象に残るようになります。

【③-3 駐車場まで一体的に捉える】

ボーダーコンクリートをアプローチ周りだけで終わらせず、駐車場まで広げた施工例です。

道路側に同じ方向の線が連続することで玄関前と駐車場が分断されず、住まいの間口全体がひとつの景色として見えてきます。駐車場は実用性を優先する場所ですが、アプローチとデザインを連続させることで外構全体に統一感が生まれます。

アプローチだけを強調するのではなく、駐車場を含めた横方向の広がりを見せたいときに有効な取り入れ方です。

【③−4 駐車場の舗装として広く使う】

こちらは展示場兼事務所の駐車場にボーダーコンクリートを広く取り入れた施工例です。

車が乗り入れる場所には砂利目地のボーダーコンクリートを広い範囲へ使用。規則正しい線が連続することで、住宅の外構とは少し異なる公共空間に近い端正な印象をつくっています。

一方、入り口側には人工芝の緑が見えるボーダーラインを配置しました。同じボーダー状の舗装でも目地の素材と使う範囲を変えることで、駐車場と人を迎える入り口に違いをつくっています。メリハリとは、単に異なる素材を並べることではありません。場所の役割に合わせ、意図を持って見え方に差をつくること。広い駐車場と緑のある入り口を分けることで、事務所としての使いやすさと親しみやすさを両立させています。

【③-5 2軒の住まいをつなぐ】

こちらの事例では、道路沿いにボーダーコンクリートを連続させることで2軒の住まいをひとつのデザインでつないでいます。

建物の形や道路からの距離が異なっていても、足元に共通する線があることで敷地全体にまとまりが生まれます。

ひとつの場所へ目線を導くだけでなく、離れた場所同士を結びつけられることもボーダーコンクリートの特徴です。

【③-6 向きを変えて自然石へつなげる】

ボーダーコンクリートは、横方向に並べるだけではありません。

こちらは、道路から建物へ向かう縦方向に使用しています。縦に伸びる線が敷地の奥へ目線を導き、その先にある自然石や植栽へとつながります。

直線的で規則正しいボーダーコンクリートと形の異なる自然石。性質の違う素材ですが、ボーダーの向きと終わらせる位置を調整することで不自然な切り替えをつくっていません。異なる素材を無理なくつなぐためにも、ボーダーコンクリートは活用できるのです。

【③-7 必要な場所へ部分的に使う】

最後は、ボーダーコンクリートを広い範囲に使わず部分的に取り入れた施工例です。玄関前や門柱の足元など、線を見せたい場所に範囲を絞って使っています。

ボーダーコンクリートは存在感のある舗装ですが必ずしも大きく使う必要はありません。タイルや土間コンクリート、砂利、植栽など周囲にすでに複数の素材がある場合は、限られた範囲に使うことで外構全体が細かく分かれて見えるのを防げます。

部分的な使い方だからこそ、周囲の素材が引き立ちますね。

【④ まとめ】

今回ご紹介した施工例を通して、同じボーダーコンクリートでも取り入れ方によってさまざまな役割を持たせられることを感じていただけたのではないでしょうか。

デザインの中にボーダーラインを加える。

その線の向きや長さを丁寧に整えることで、使いやすさだけでなく住まいの見え方まで変えることができます。

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【 Profile 】
アルテデザインガーデン株式会社
代表 栗林 宏行

ガーデン・エクステリアの設計施工の専門店【アルテデザインガーデン】代表。
これまで5000件以上の案件の設計を手掛けてきた経験から、トレンドに流されない本質を極めたデザインを提案するためADG Arte Design Gardenを設立 。香川県高松市を拠点に、大阪・兵庫・京都・徳島など他府県の物件も多数手掛た実績を持つ。一般住宅の外構・庭デザインを中心に商業施設ガーデンスペース・公園・街並み計画など、デザイン性を伴う作品を得意とする。

 

 

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