【備えあれば憂いなし！】エクステリア・ガーデンの台風対策
近年台風の大型化や異常気象による急な突風など風に気をつけなければならないシーンが増えたと思いませんか？
先日、気象庁から9月～11月までの3ヶ月予報が発表され、気温の傾向と台風や秋雨前線について予想されています。毎日こうも暑いと、「まだ暑さが続くのかなぁ」と気温が一番気になるところですよね。でもそろそろ台風の動向についてもチェックしておいた方が良さそうです。今年は台風の発生については特別に多くなることは無いとのことですが、発生すると日本に近づきやすいので注意が必要となっています。
エクステリアやガーデンの設備は外部にありますので、風に対する対策は必須となります。でもいざ台風が来るとなっても何をすれば良いか分からない方も多いのではないではないでしょうか？今回のブログでは、台風が来る前にやっておきたい事や台風が通過した後に行うとよい事をまとめました。
『備えあれば憂いなし！』ぜひ家族や近所の方とも情報を共有して、台風に備えるようにしてくださいね！
【もくじ】
【① 外構・エクステリアの台風対策】
【② お庭・ガーデンの台風対策】
【③ 台風が通過した後は】
【④ 保険を確認しておこう】
【⑤ まとめ】
【① 外構・エクステリアの台風対策】
【①-1 門扉】
門扉は強風にあおられてケガにつながったり商品が破損してしまうことが考えられます。台風がくる前には、扉の落とし棒をしっかりと受けに落として施錠するようにしてください。また停電の可能性もありますので、電気錠を採用されている場合はメーカーの取扱説明書などを見て停電時の動作確認なども行っておきましょう。
【①-2 車庫扉】
伸縮門扉（カーテンゲート・アコーディオン扉）と呼ばれる伸縮性のある扉の場合は、風を受けて倒れてしまう場合もあります。扉を開いた（畳んだ）状態にしてロープで柱としっかり固定するようにしましょう。落とし棒がある場合は受けに落としておいてください。
跳ね上げ門扉（オーバードア）の場合は扉を上げたままにしておくのは危険です。扉を下ろしてアーム部分にあるロックを掛けるようにしましょう。電動の跳ね上げ門扉を採用している場合には、停電時はどうすれば良いかを取扱説明書で確認しておくようにしてくださいね。
【①-3 カーポート】
台風が来る前には物干しやカー用品、自転車などカーポートの周辺に出ているものは片付けるようにしましょう。またオプションのサポート柱があればセットするようにしてください。またカーポートそのものが飛ばされないように、一般的なカーポートでは屋根のパネル部分は強風にさらされるとあえて飛ぶように作られています。ですので、屋根パネルが飛ばないように上から重しをしたりシートを掛けるなどすると、逆効果になる場合がありますので注意してくださいね。
【② お庭・ガーデンの台風対策】
【②-1 日除け】
夏の日差しを遮るオーニング、台風が来ても張り出したままにしておくと飛ばされたり破損するおそれがあります。台風が来る前に収納するようにしてください。また、パーゴラに設置しているシェードやテラス屋根にオプションで付けた日除けなども折りたたんで収納しておくようにしましょう。風で広がってしまわないように、ロープで巻いて固定してしまうのも効果的です。
【②-2 ウッドデッキやタイルテラス】
ウッドデッキやタイルテラスの上に置いている植木鉢や雑貨、履物などは屋内にいれるかしっかり固定して風に飛ばされないようにしましょう。建物に隣接している為、窓やガラスを破損する可能性があります。
また、既成品の木樹脂デッキでオプションの門扉などを付けている場合には、門扉と柱などをロープで固定しておきましょう。強風にあおられて門扉が急に開き破損するおそれがあります。
【②-3 庭の植物やファニチャー類】
植付けや植替えをしたばかりの植物にはしっかりとした支柱を立ててあげてください。また風をまともに受けない工夫として、徒長枝などの不要な枝を剪定し風通しを良くしておくことも対策として有効です。台風による塩害を防ぐ為にも移動できる鉢植えは風雨の当たらない場所へ移動させましょう。
風に飛ばされそうなガーデニンググッズは庭に置きっぱなしにしないように。ファニチャー類は風を受けにくい形にあらかじめ倒しておいたり、ロープで固定するなど飛ばされないように工夫しましょう。
【③ 台風が通過した後は】
台風通過後は外が安全であることがしっかり確認できてから、エクステリアやお庭の状況を確認するようにしましょう。
門扉やカーポート、ウッドデッキなどのエクステリア商品については部品に曲がりや変形、パネルの抜け、ねじのゆるみが無いかを点検しましょう。もしも不具合を発見した場合はすみやかに施工店、販売店やメーカーへ修理の相談をしてくださいね。
特に不具合が見当たらなかった場合は、エクステリア商品や植木の水洗いの実施をおすすめします。潮風を伴ってやってくる台風の風や雨には塩分が含まれています。エクステリア商品に使われているアルミやステンレスという素材は元々サビには強いのですが、塩分によりサビが出てしまう場合もあります。そうならない為にも、ホースで水を掛けながら洗い流すようにしましょう。
植物についても同様のことが言えます。台風通過後に街路樹の葉が一斉に茶色くなっているのを見掛けたことはありませんか？
台風が連れてきた塩分によって葉がダメージを受けているんです。被害を少なくする為にも台風が去ったらなるべく早く植物の表面についてしまった塩分を真水で洗い流しましょう。ポイントはとにかく早く塩分を落とすこと。もしも葉や芽が茶色くなってしまった場合は、その部分をカットするようにしてください。また、元気にしてあげようと水や肥料を多く与えてしまうのは逆効果になりますので気をつけてくださいね。
【④ 保険を確認しておこう】
自然が相手となると、事前に備えをしっかり行っていても残念ながら被害が出てしまう事もあります。そんな万が一に備えて火災保険を確認しておくようにしましょう。
火災保険は火事だけでなく台風や落雷などの自然災害による被害を補償してくれるものですが、保険の種類やオプションなどにより補償の範囲や適応の金額が異なるようです。このブログを読まれた方、ぜひよい機会だと思って保険の確認もしてみてくださいね。
【⑤ まとめ】
いかがでしたでしょうか？
今回のブログでは、覚えておきたいエクステリア・ガーデンの台風対策についてまとめてみました。
「台風どうせ来ないよ」とタカをくくって何も準備をしないというのは、とても危険なこと。被害を最小限におさえる為にも、できる対策は前もって確実に行っておくようにしてくださいね！
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【 Profile 】
アルテデザインガーデン株式会社
代表 栗林 宏行
ガーデン・エクステリアの設計施工の専門店【アルテデザインガーデン】代表。
これまで5000件以上の案件の設計を手掛けてきた経験から、トレンドに流されない本質を極めたデザインを提案するためADG Arte Design Gardenを設立 。香川県高松市を拠点に、大阪・兵庫・京都・徳島など他府県の物件も多数手掛た実績を持つ。一般住宅の外構・庭デザインを中心に商業施設ガーデンスペース・公園・街並み計画など、デザイン性を伴う作品を得意とする。
