【おススメのシルバーリーフプランツ】夏の庭を涼しげに見せるコツ!
異例の早さで明けてしまった梅雨…そして猛暑の夏がやってきました。目まぐるしい季節の変化についていくだけで必死の初心者ガーデナーさんたちも多いのではないでしょうか。
暑い夏の庭に少しでも清涼感をお届けしたいと、このブログではオススメシルバーリーフプランツをご紹介することにしました。
人間って意外と単純で視覚からの情報で体感温度が変わってくるんです。確かにインテリアで考えてみると、赤やオレンジの毛足の長いファブリックが置かれているよりも、青や白でリネンのようなシャリ感やレースの透け感がある方が涼しく感じますよね。
お庭も基本的な考え方は一緒。寒色系の花色や白っぽい葉の色は、お庭や花壇に涼しさを運んできてくれるんです!
今回は、特にお庭に取り入れやすいシルバーリーフプランツをご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧くださいね!
【もくじ】
【① シルバーリーフとは】
【② オススメのシルバーリーフプランツ10種類】
【③ まとめ】
【① シルバーリーフとは】
一般的に植物の葉っぱというと緑色を思い浮かべると思います。だけど葉っぱって意外とカラフルなものも多いんですよね。濃い赤色や紫、黄色、白い斑入りなんかもあります。それらを総称して「カラーリーフプランツ」と呼んでいるんです。
(カラーリーフプランツについて詳しくは過去ブログをご参考に!)
【葉色で選ぶ!】カラーリーフでエクステリア・ガーデンの印象up
エクステリア(外構)やお庭を彩る【カラーリーフ】オススメ16選
その中でも表面に細かい毛が生えていることで、キラッと白く光るように見える植物を「シルバーリーフプランツ」と呼んでいます。優しく葉に触れるとフワッとした肌触りでとっても気持ちが良いんですよね。
その明るくて特別感のある葉色は、お庭や花壇のポイントづくりに重宝しますよ。
【② オススメのシルバーリーフプランツ10種類】
「シルバーリーフ」と言ってもその種類は多種多様。今回は比較的入手しやすくて、かつオシャレに見えるものをセレクトしました。ぜひお気に入りの1種類を見つけてみてくださいね!
【②-1 アサギリソウ】 キク科ヨモギ属
フワフワだけどしっとり…というなんとも不思議な手触りの「アサギリソウ」。
本当に触りたくなる植物で、春咲きの芽吹きが一番楽しみな植物かもしれません。夏の過湿は少し苦手。株元の葉が茶色く枯れてくる場合がありますので、こまめに取り除き風通しの良い状態をキープするようにしましょう。
耐寒性は強いので、特に冬越しの対策は必要ありません。地上部が枯れた場合も翌春にはしっかり芽吹いてきてくれますよ。
【②-2 ウエストリンギア・スモーキー】 シソ科ウエストリンギア属
扱いやすいオージープランツの代表とも言える「ウエストリンギア」。その中でもきれいなスモーキーカラーをしているのが「ウエストリンギア・スモーキー」という品種。
葉が小さくスマートな形をしているので上品で軽やかな印象を作ることができます。
様々な植物との組み合わせを楽しむこともできますし、ウエストリンギアだけを群生させるのもおススメの植え方!シンプルスタイルのお庭にピッタリですよ。
【②-3 ガザニア】 キク科ガザニア属
他に紹介するシルバーリーフプランツよりも元気いっぱいで明るい印象に仕上げたい時に使えるのが「ガザニア」です。
花色は赤、ピンク、オレンジ、紫など様々。葉も種類によって多少雰囲気が変わります。
基本的に夏に強く冬の寒さに弱いものが多いようですが、耐寒性の強いものを選べば植えっぱなしで何年も楽しむことができますよ。
【②-4 シルバーレース】 キク科タナケツム属
本物のレースのように繊細な葉を持つ「シルバーレース」。
同じキク科のシルバーリーフプランツのシロタエギクとよく似ているといわれていますが、比べてみると繊細さが群を抜いています。乾燥気味の環境が好きな植物ですので水やりには気を付けるようにしましょう。
また、植えることで雰囲気を明るくしたいからと半日陰に植え付けると日照不足により葉色が銀色から緑に近い色になってしまいますので、植え付け場所には気を付けるようにしてくださいね。
【②-5 フェスツカ・グラウカ】 イネ科ウシノケグサ属
青みの強いシルバーリーフが何とも言えずオシャレな「フェスツカ・グラウカ」。お庭をプロっぽく演出したい方にはおススメしたい植物です。
葉色の爽やかさだけでなく、風にそよぐ繊細な葉姿からも涼を得ることができるのでなんだかお得な感じ。伸びすぎて葉姿が乱れてしまったときは、思い切って株元まで短く切ってしまいましょう。その後また、美しい姿で芽吹いてきてくれますよ。
【②-6 フランネルフラワー】 セリ科アクチノータス属
元々日本では切り花としての流通が多かった「フランネルフラワー」ですが、最近では鉢植えのものがよく出回っています。柔らかいネルシャツの素材であるフランネルの感触に似ていることからその名が付いたそう。
とても可愛らしい植物なのですが、暑さや寒さに弱い性質なので季節に合わせて置き場所を変更してあげる必要があります。その為、鉢植えでの流通がメインとなっている訳です。
こういった植物はお気に入りの鉢植えに植え込んだ状態で、花壇の中のポイントとなる場所に設置してあげるのがオススメ!簡単に花壇の雰囲気を変えることができますよ!
【②-7 ブルンネラ・ジャックフロスト】 ムラサキ科ブルンネラ属
日陰の庭の主役級とも言えるのが、ご紹介する「ブルンネラ・ジャックフロスト」。この品種が登場して以来欧米では数々の賞を獲得しているそう!
シルバーリーフに緑色の葉脈が美しい葉っぱと珍しい水色の小花が特徴的。早春に咲き出す小花が終わる夏ごろから葉っぱが大きく展開し存在感たっぷりに!本当にきれいでお庭にひとつは欲しいブルンネラなんですが、ちょっと育てるのが難しめかも…。
とにかく繊細な性質。
日照や水分量の過少が葉に出やすくその魅力的な葉を美しく保つのがまあまあ大変。落葉して冬を越すのですが、次の春になっても芽吹かない事も多々あり…涙。それでも何度でも挑戦したくなってしまうのが「ブルンネラ・ジャックフロスト」。みなさんもぜひ挑戦してみてくださいね!
【②-8 ラベンダー】 シソ科ラヴァンドラ属
「ラベンダー」といえば、その香りや紫色のかわいらしい花が注目されがちですが…葉っぱにも注目してみてください。
花が咲いていない時期でも銀白色の美しい葉茎が風に揺れる様子はとっても爽やか!
ラベンダーは品種によって葉の形状が違うので、植えたい場所に合わせて選んでみるのも楽しいですよね。特にレースラベンダーは、レースのように繊細な葉が本当に美しくてうっとりしてしまいます。
【②-9 ラムズイヤー】 シソ科イヌゴマ属
「ラムズイヤー」を日本語にすると「羊の耳」となりますよね。その名の通りビロードのように柔らかくて心地よい手触りの植物です。
涼しげなシルバーリーフと梅雨時期に上がる花穂が特徴。
夏や冬の気温に変化には強い植物なのですが、加湿は苦手。長雨にあたると葉や茎が茶色く腐ったように枯れてしまう事も。風通しや排水性の良い場所に植え付けるようにしましょう。
【②-10 ロータスブリムストーン】 マメ科ドリクニウム属
細かな白いうぶ毛に覆われた葉っぱはフワフワとして手触りも気持ちの良い「ロータスブリムストーン」。
シルバーだけでなく、新芽の明るい黄色からグリーンまでのカラーグラデーションを楽しむことができる植物です。
新芽の黄色い部分を花に間違えられることがありますが、初夏にピンクがかった白い小花を咲かせてくれるんです。この小花もなんだか涼し気で見ていて癒されます。常緑性の扱いやすい植物ですが、高温多湿はちょっと苦手。乾燥気味を好みますので、夏場の水やりは土の状態をよく確認してから行うようにしてくださいね。
【③ まとめ】
いかがでしたでしょうか。
様々なカラーリーフの中でも「シルバーリーフ」は特に爽やかで気持ちの良い庭づくりにピッタリ!
どうしても緑が濃くなってしまう夏庭に一株植え付けてみてください。なんだか涼し気に見えてくるから不思議です。
まだまだ猛暑は続きそうですが、みなさん体調管理には気を付けながら庭仕事をするようにしてくださいね!
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【 Profile 】
アルテデザインガーデン株式会社
代表 栗林 宏行
ガーデン・エクステリアの設計施工の専門店【アルテデザインガーデン】代表。
これまで5000件以上の案件の設計を手掛けてきた経験から、トレンドに流されない本質を極めたデザインを提案するためADG Arte Design Gardenを設立 。香川県高松市を拠点に、大阪・兵庫・京都・徳島など他府県の物件も多数手掛た実績を持つ。一般住宅の外構・庭デザインを中心に商業施設ガーデンスペース・公園・街並み計画など、デザイン性を伴う作品を得意とする。