実例でご紹介!【中庭のある上質な暮らし】
住まいの中心に、そっと設けられた中庭。
外からは見えないのに、家の中にはやさしい光や風、緑の気配を届けてくれる——。
そんな中庭のある暮らしに、憧れを持つ方も多いのではないでしょうか?
中庭は、単なる「庭」ではありません。
家族の気配を感じながらも、ひとりの時間も大切にできる場所。
視線を気にせず、季節の移ろいや自然を身近に感じられる、特別な空間です。
今回は、エクステリア&ガーデンのプロの視点から、中庭の魅力や注意点、そして実際の施工実例を交えながら「中庭のある上質な暮らし」について詳しくご紹介します。
これから中庭を検討している方はもちろん、今の住まいをもっと心地よくしたいと考えている方にもヒントを感じていただけたら嬉しいです。
【もくじ】
【① 中庭ってどんな空間?メリット・デメリットについて】
【② アルテデザインガーデンの中庭実例】
【③ まとめ】
【① 中庭ってどんな空間?メリット・デメリットについて】

中庭とは、建物に囲まれるようにつくられた、内向きの庭空間のことを言います。
道路や隣地に面した一般的な庭空間と違い、外からの視線を遮りながら、住まいの内部に、光や風、緑などの自然を取り込めるのが大きな特徴です。
外に向かって開くのではなく、内側に向かって広がる。
その考え方こそが、中庭ならではの魅力と言えるでしょう。
メリットとしてまず挙げられるのは、なんといってもプライバシー性の高さ。
外からの目線を気にして、カーテンを閉め切らなくてもよいため、日常の心地よさがぐっと高まります。
また、どの部屋からも庭を感じられる間取りにしやすく、抜け感の演出によって、実際以上に空間を広く感じられる点も魅力です。
さらに、光の入り方や視線の抜けを丁寧に設計することで、時間帯や季節によって表情が変わるのも中庭の面白さ。
暮らしのリズムに、さりげなく自然の変化が寄り添ってくれます。
一方で、デメリットもあるので注意が必要です。
中庭の庭づくりにおいては、排水計画や日照、植栽の選定を慎重に行わないと、「使いにくい中庭」になってしまう可能性も。
また、中庭の計画で見落とされがちなのが、資材や植木の搬入経路です。
建物に囲まれた中庭は、完成後に重機や人が入りにくくなることも多く、事前の検討が不十分だと「あとから大きな木を植えたかったのに入らない!」といった事態になりかねません。
どんな中庭空間にしたいのかを想像しながら、早い段階で搬入計画を立てておくことが大切です。
だからこそ、中庭づくりは、建築・庭づくり・植栽を切り離さず、トータルで考えることがとても重要になります。
次章では、そうした考え方をもとに実現した中庭の実例をご紹介します。
【② アルテデザインガーデンの中庭実例】
ここからは、アルテデザインガーデンの中庭設計・施工実例をご紹介していきます。
一口に「中庭」と言っても、建築のもつ雰囲気や中庭をどんな風に活用したいのか…、住む人の要望によってその仕上がりは様々です。
ご紹介する写真を見ながら、イメージをどんどん膨らませていってくださいね。
【②-1 コの字に囲われたプライベートガーデン】

コの字型に配置された建物の、その中央に設けた中庭空間です。
3方は建物・前面はRC塀でしっかり囲うことで、外部からの視線を完全に遮り家族だけの落ち着いた時間が流れる空間となりました。
リビング・ダイニング・個室のどこからでも中庭を望めるため、家の中にいながら自然の気配が常に感じられます。
また、リビングの大窓と平行に配置されたキッチンに立つ家族の目線も考慮した景色づくりにもなっております。

室内からフルフラットにつながるウッドデッキは、ウチとソトを繋ぐ大切な場。
「見せる庭」ではなく、「暮らしに寄り添う庭」。そんな中庭のあり方を体現した一例です。

【③-2 自然の縮図を感じさせる中庭】

大株のアオダモや自然石、緑豊かなコケで構成された中庭には、派手さはないけれど、心を落ち着かせてくれる力があります。
リビング側から見れば、里山の風景を切り取ったかのような風情を感じ、和室側の雪見障子から見れば、和の趣を感じることができます。
また、GL(地盤レベル)を嵩上げすることで、より内外の距離が一体に見えるという効果もあります。

余白を大切にしたデザインで、視線の先に余計な情報を入れないこと。
忙しい日常の中でも、ふと顔をそちらへ向けるだけで静かに整う場所。
そんな中庭をイメージして作庭しました。
【②-3 「ウチ」と「ソト」の境界を感じさせない空間】

大きな開口部とフラットな床レベルによって、室内と中庭がひと続きに感じられる設計。
床材や色味を室内と揃えること、中庭にもインテリアのコンセプトを踏襲したガーデンファニチャーを置くこと、これらが、「ウチ」と「ソト」の境界線を極力感じさせない秘訣です。

中庭は、第二のリビング。そんな考え方から生まれた、伸びやかな空間です。
【②-4 ロの字型の完全プライベートガーデン】

建物でぐるりと囲ったロの字型の中庭は、外部からの視線を一切受けない完全なプライベート空間。
「四季を感じる庭を…」との要望から、山採りの樹々で原風景の庭を再現しています。
部屋内から眺めを楽しむのはもちろんなのですが、ウッドデッキとその周囲に設けた園路によってアクティブに使えるスペースにもなっています。
腰を掛けてコーヒーを飲んだり、家族でBBQを楽しむなど、自宅に居ながらにして、自然を満喫できる贅沢な空間です。

周囲を建物に囲まれているからこそ、照明計画や植栽の高さ・配置がとても重要。
昼も夜も楽しめる中庭として、細部まで丁寧に設計しています。
【②-5 中庭で庭キャンプ】

中庭は、少し視点を変えるだけで「遊びの場」にもなります。
こちらの事例では、テントやチェアを設置することで、庭キャンプが楽しめる空間に。
外出しなくても、非日常を感じられるのが中庭の魅力ですよね。
プライバシー確保の為の目隠しフェンスに、L字型の長いウッドデッキ。
無理なくお世話のできる菜園スペースと水栓、そして広い芝生!
「過ごす」お庭の為の工夫が盛りだくさん。
暮らしの中に、ちょっとしたワクワクを添えてくれる中庭です。
【②-6 静の中庭】

最後は、あえて語りすぎない、静かな中庭。
打ち放しコンクリートを背景に、アガベやオージープランツをメインとした植物たちを配置。

素材と余白を大切にした空間に、あえて奔放でアーティスティックな印象の植物を合わせています。
植物のバランスだけで心地よさをつくることで、個性派ながらも、長く飽きのこない空間に仕上げました。
【③ まとめ】

いかがでしたでしょうか。
中庭のある暮らしは、「贅沢」ではなく、「丁寧な選択」だと私たちは考えています。
家の大きさや間取り、ライフスタイルによって、中庭のかたちはさまざま。
大切なのは、「どんな中庭が正解か」ではなく、「自分たちにとって心地よいかどうか」を考えることです。
光や風、緑をどう取り入れるか。
そこでどんな時間を過ごしたいのか。
その答えを「中庭」というかたちにすることで、住まいはもっと心地よく、豊かな場所になるはずです。
これから住まいづくりを考える方にとって、このブログが、中庭のある暮らしを思い描くひとつのきっかけになれば幸いです。
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【 Profile 】
アルテデザインガーデン株式会社
代表 栗林 宏行
ガーデン・エクステリアの設計施工の専門店【アルテデザインガーデン】代表。
これまで5000件以上の案件の設計を手掛けてきた経験から、トレンドに流されない本質を極めたデザインを提案するためADG Arte Design Gardenを設立 。香川県高松市を拠点に、大阪・兵庫・京都・徳島など他府県の物件も多数手掛た実績を持つ。一般住宅の外構・庭デザインを中心に商業施設ガーデンスペース・公園・街並み計画など、デザイン性を伴う作品を得意とする。









